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久しぶりの大雪
昨日は義母が退院するので、実家まで送るため朝家を出かけた。
愛知県北西部にある私たちの自宅周辺は、5cm程度の積雪で、岐阜県の山間部といっても10cmくらいだろうと思っていた。
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以前ここで、前を走っていたトラックがスリップし
後続車数台と共に立ち往生したことがある
難所の峠道も通り越し、全然大丈夫だね〜などと言っていたが、病院に着くと足首まで埋まるほどになっていた。
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それでも道は大丈夫
病院で退院手続きを済ませ、義母を乗せてまた走り出した。
夫の実家まであと数kmのあたりから、カーブを曲がるごとに雪が増え始めた。
予想していたことなのだけれど、住んでいたころとは勝手が違う。
雪の山間部から雪のない方へ行くのは気楽なのだが、その逆は先が予想できない。
スタッドレスだしハンドルは夫だから、全然OKなんだけど。
そして最後の難所、夫の実家まで1km足らずの急坂で、車のスリップサインが点灯し始めた。
絶対止まっちゃダメだよ!と言いながら、対向車が来ないことを願う。
助手席で写真撮ってる余裕はもうなく、ただ前を見る。
私も結婚する前は雪道運転してたのに、今はもう無理かも…。
車庫に入れるのは無理だね、どうする?と言ううち、ゆるい坂で路面が見えなくなり、ついに車がスタックしてしまった。
少しバックしては登ろうとするけれど、タイヤは悲しい音をたてて空回りするだけだった。
私が降りて押す?
と思ったところへ、雪かきを持った同級生Nくんが現れた。
え!?なんでここに?
空家になっている生家を自力でリフォーム中の彼は、数日前から泊まっていたと言う。
ちょうど1台止められるスペースに、誘導してくれて、胸をなでおろした。
しかし今度はそこから夫の家までが、雪で歩けない。
夫はもしもに備えて持ってきた長靴に履き替え、倉庫から雪かきとスコップを持ってきた。
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手伝ってくれて、いいヤツ
もちろん私も雪かきを持って、義母の歩く道を作る。
雪かき…、たぶん25年ぶりくらいだ。
実家の母と私たち家族で、お正月に御前崎に旅行をした帰り、大雪にやられたことがある。
東名高速が一部不通って事故?と不思議に思っていたら、実家に着いたときには50cmほどの積雪だった。
今回はそれほどでもなかったが、女王様な私も久しぶりの雪かきをした。
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雪おろしもしなくてはいけない
案の定、一部壊れたので雪が溶けたら修理らしい
雪国に暮らす人の大変さを、久しぶりに実感した。
50cmも降れば、雪かきに加えて屋根の雪おろしをしなくてはならない。
子どものころ、大雪になると家の柱がミシッミシッと音を立てていたのを思い出す。
最近実家地方も降らなくなったけれど、義母のような高齢者は多い。
地震や水害のあった石川県も降ったようで、豪雪地帯の高齢者はどうするのだろう。
そうあることではないが、やっぱり雪は降るのだ。
長くなってしまいました。
今回の新潟や山形にしたらちょろいものでしょうけれど、雪の降る地域や雪道の運転について知っていただけたら幸いです。
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帰り道、眼鏡店から連絡をもらい受け取りに行った。
名古屋市内のショッピングモールを歩く人に長靴の人などおらず、なんだか不思議な気持ちになる。
帰宅すると今朝の雪はうそだったように、すっかり消えていた。
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