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頭痛持ち

最近は多少マシになったものの、若いころから頭痛持ちだった。

女性特有の周期でやってくる、やるせない頭の痛さも市販の薬でやり過ごしてきた。

この歳になり「あーまたこの頭痛だ」というのはなくなったけれど、肩こりや眼精疲労、飲み過ぎた、枕から頭が落ちて首が曲がってたなど様々な理由で、偏頭痛がおきる。

母もそうだったから、体質なのだろう。

お盆に会った兄が、めっちゃ元気そうに話していたと思ったら「あかん、痛なりそう」と突然ノーシンを出して飲むのには驚いた。

兄も頭痛持ちだったのか。
それにしても、紙に包んだ粉のノーシンって…。
母が飲んでいたのもそれで、実家の薬箱にはいつもあったのを思い出す。

私も昔はノーシン散剤派だったけれど、もう随分前からEVEを飲むようになっている。

頭痛薬は人によって好みが、というか相性があるようだ。

以前職場の女子から頭痛持ちなのと聞いた時は、素敵な笑顔のむこうで人知れず頑張ってるのかと感じたものだ。

その彼女もEVEが効くと言っていた。

そんなわけで、部門ごとの置き薬の希望を聞かれた時は必ず、リストのEVEにチェックを入れていた。

私はいつもバッグに2回分程度を入れているのだが、入れ忘れた時に職場にある薬を飲むことがたまにある。

たまに…、だと自分では思っているが、続けてお世話になることもあった。

あるとき、やけに薬が早く減っているような気がした。

EVE希望だった彼女は、他の機関へ転出してもういない。
もしかして私、無意識にたくさん飲んでるのか?
それとも…。

研究室のメンバーで頭痛持ちって、他に知らないけど?

その小さな謎が、数年ぶりにとけた。

学会に出張する前日に歯が痛くなり、休日診療にかかったんだと話してくれた某教授(同年代男性)。

「僕はいつも頭痛薬はEVEなんだけどね」の一言に、「センセーだったの!?」と言いそうになった。

おじさんはノーシンかバファリンじゃないのか。
(誰も決めてませんよ)

教授と話しながら、すべてに納得してスッキリだった。

「イブ」って女子のイメージがあるけれど、おじさんに効かないわけではない。
現に教授は「イブが効く」とおっしゃってるんだし。

なんかちょっと笑ってしまったけれど、頭痛友達ができたのは心強いような気もしている。


今日は頭痛もなく、頭空っぽでスッキリな日曜日。

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