私が応援団長
週末、息子がある大会に出るため、夫と私、息子の妻の3人で応援の旅に出ることになった。
旅と言っても土曜日はそれぞれ仕事があるので、新幹線駅前のホテルに集合だ。
日曜日は早朝からレンタカーで会場に向かう。
大丈夫かな、うちの坊や。
…って、もういい大人なんだけど(^^;;
ふと、息子の小学校最後の運動会を思い出した。
さほど足の速い方ではない我が子に、担任の先生が応援団長をやってみたら?と勧めてくれた。
泣き虫でお姉ちゃんにやられっぱなしの子が、応援団長なんて、大丈夫なの?
それが家族みんなの思いだった。
その日、息子はいつになく真剣な顔で、十数人のメンバーをまとめていた。
そして、いよいよ応援合戦が始まった。
正面から見るため、私は来賓席の後ろに立って見ることにした。
白組は三番手、最後の演舞だ。
なかなかいい感じだ。
かけっこは一番じゃなくても、応援で勝ってくれたら嬉しいなと、息子たちを見ていた。
いよいよ佳境に入ったようだった。
その時、なぜか私の口が、勝手に大きな声で^^;
「すごーーい!白組の応援がダントツだね。
まとまってて、カッコいいー!」と。
隣に誰もいないのに、拍手しながらひとりで喋っていた。
そう、すぐ前に並んでいる来賓のおじさんたちが審査員なのだった。
「白組が絶対一番だな」と、私は確信したように言った。
そして、採点発表は私が予想したとおり、白組さんが応援優勝だった。
いや、確かに白組はよかったんだ。
でも、私の圧が来賓のオジサンを動かしたような気もする。
日曜のイベント、私の声援は届かないけれど、どうかうまくいきますようにと健闘を祈っている。
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