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女性の生き方
結婚すると決めた時、通勤のことと雇用形態を考えて、いわゆる寿退職をした。
35年あまり前の話だ。
そして夫に「プロの主婦になる」と宣言した。
いま書きながら、コレかなり恥ずかしい。
案の定(自分ではなるぞと思ってたんだけど)、2年ほどで無理だとわかった。
最初のころは基本の家事はもちろん、夫の靴を磨き、義父母の来訪に対応し、さらに夫の試験勉強のプリントも作っていた。
ただ、日々の暮らしはせいぜいアパートの隣人と挨拶する程度、スーパーマーケットに行くのが唯一の社会との繋がりだった。
そして間もなく、奥様から外様になった。
スイミングスクールの体操のお姉(オバ)さんになった。
そして不妊治療と妊娠出産を経て、ワンオペ育児、パートや派遣社員を経て今の職になった。
というわけで、専業主婦だったり、そこそこバリバリ働いたり、いろいろやってきた。
今日のNHK「あさイチ」は、そんなどっちも全部の特集だった。
「虎に翼」と女性の生き方をテーマに、ゲストの濱田マリさんや鈴木菜穂子アナ、視聴者の経験談や意見が興味深い。
専業主婦の終わりがない家事、名もなき家事の多さには、心から共感する。
それは今も続いていて、かなり手抜きをしながら主婦としての責任も感じているから。
一方の仕事の方は、手抜きはできなくて、いつも頭の中に仕事がある。
パートタイマーだけれど、時間外の対応もしてしまう。
そんな生活をしてきて思うのは、ライフステージによって働き方を合わせていけたらいいなということだ。
正社員を長期にわたってしたことがない私は、甘いんだろうと思うが、マミートラックはチャンスととらえられないだろうか。
周りが責任ある仕事を与えられていく中、育児中の自分には簡単な仕事ばかり。
そんな状況は辛いだろうけれど、30年40年を全力疾走で続けることもないのではと。
子育て期には子どもを優先して、と言うと穂高先生と同じになるけれど、「仕事に全力投球できない」のではなく「いつか仕事に生きてくる」時期だと思うんだけれど、どうかな。
鈴木菜穂子さんはじめ女性アナウンサーを見ていても、そう思う。
若い人たちは焦らなくても…、
でもこんな言い方するのも先輩面で嫌だな。
実感として思うのは、30代までは大変だったけれど、結構40代からが自分らしく生きられる。
人それぞれだと思うが、私はそう感じている。
それは男女問わず、そうじゃないかなと思うんだけれど…。
子育てに限らず大変な時期に、会社や家族、地域のサポートが、必要なだけ得られたらいいなと思っている。
マミートラックどころか、周回遅れでもまだ走り続けているワーババの、戯言かもしれないけれど。
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![御手洗 育/暮らしのエッセイスト](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123871766/profile_8f9fd3d97df183c0a5e405f92191c18d.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)