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あちこちの壁

国民民主党の躍進をきっかけに、103万、130万の壁見直しが現実的になり、テレビ等でも取り上げられるようになった。

ようやく?という思いだ。

今朝のNHKニュースでも、1000通を超えるアンケートから意見を紹介していて、共感するものが多かった。

正社員の二馬力で働いている夫婦には、はあっ?なことかもしれないが、夫の収入を頼りに家計の足しになればと働いてきた昭和妻にとって、長年モヤモヤする問題だった。

人事の都合で壁を越えてしまい、世帯収入が大きく減った時はガックリ、馬鹿馬鹿しくなった。

職場の「はあっ?」な都合もある。
時期によって勤務時間を増やしたり減らしたりできるのは(都合のいい女だ)、壁を越えたくないこちらにとって都合のいいことでもあった。
昇給がないので、周りの不満を聞いて何とかしようと教授らと話し合ったこともあるが、昇給の後には103、130万の壁を越えてしまう不都合があった。

扶養される妻の立場で、フルに働く人たちを見ていると、なんで壁があるのだろうという疑問もある。
恩恵に預かっておきながら言うのもなんだけど。

でも、外に出て働くことができない人もいる。
サラリーマンの経費として控除があるのは、理に適ったことじゃないかな。

そんなことを考えたら、現実にそぐわないラインを上げることは、わかりやすく「手取りを上げる」につながると歓迎する。

もう10年か20年、早く対応してくれたらよかったんだけど。

最終的な壁のラインはどのあたりになるのか、個人的な実感として、178万というのはなだらかになるいい線だと思う。

少々わがままな自分目線で言うと、昭和のモーレツサラリーマン(まだ残党がいるのだ)を支えて働く昭和妻にとって、そのあたりが限界だと思うから。
それ以上働いて扶養を外れることは、妻も正社員として働くわけで、毎日の洗濯やアイロンがけ、夕ご飯の準備も夫にやってもらうことになる。
うちなら、ひと月ももたずに家の中が破綻する。

178万ってどうやって出した額なのか、ほんとサラリーマンの妻としてちょうどそこらへんという実感がある。

いろいろな年代に、様々な生活のスタイルがあって、みんな平等にとはいかない。

今回の扶養控除の見直しは、歓迎しながら見守っていきたい。

やれやれだ…と思っていたら、基礎年金の給付を底上げするために厚生年金保険料でカバーするって、私の聞き間違い?
有無を言わさず厚生年金ドカンドカン天引きされちゃってるけど、うちの馬車馬からまだ搾取するの?と言いたくなる。

国民年金、ちゃんとたのみますよ。
もちろん厚生年金も、たくさん払ってきたので大きく支給されると信じてますんで。

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御手洗 育/暮らしのエッセイスト
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