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新札が出てきた

渋沢栄一をはじめ、ニューフェイスのお札にまだお目にかかっていない。

そんななか、昨日の昼休みにチャンス到来!

通帳の更新のため、近くの支店に行く必要があった。
(面倒なことに、ATMではできないタイプの通帳で)

車で行くと駅周辺は混雑するのが嫌なんだけれど、もしかして新札が…と期待して出かけた。

窓口での受付が済みソファで待っていると、両替機が目に入った。
上部に貼り紙がしてある。

先の女性客が終わるのを待って、それを読む。

そこには「新札が〇〇してあります。ほにゃららな方は窓口で、なんちゃらしてください」とある。

実際はちゃんと書かれているのだけれど、そんな感じだった😅

さすが大きい支店は、新札入ってるんだ。
早速両替しよう!
こういうとき、計算は早い。
1万6千円を財布から出す。
(小学生レベルの算数だけど)

キャッシュカードがあれば、手数料も無料だ。
(知らなかった)
とにかくお札を入れて、一万円を1枚、五千円1枚、千円1枚と押すと、合計16,000円と表示された。

よし、いいぞ!

そんなところへ「230番の番号札のお客様〜」と声がかかる。

私じゃない?

いやっ、今、手が離せないんです!

フロア係の女性に、「あ!今ここなんで!」という顔で手を挙げると、窓口の人に伝えてくれたらしく安心した。

そして《両替》というボタンを押した。

お札を数えるような音がして、取り出し口がパカっと開いた。

新しいお札との対面だ!

色合いは今のお札とそっくり。
しかも、ぴんぴんのピン札だ。

それを手に取り、窓口に向かう数秒の間に3枚のお札を見た。

福沢諭吉、樋口一葉、野口英世…。

これ、今のやつやないの!?

そこでようやく気づいた。
新札というのはピン札のことで、新しく発行されたお札が必要な方は窓口へと書かれていたのだ。

ちゃんと読まなくちゃ…💧

しょぼーんとしながら、通帳を受け取った窓口の女性に尋ねてみた。

結局、通帳の名義は私じゃないし、印鑑も持っていなかったので、新札を手にすることは叶わなかった。

申し訳なさそうな窓口の人に、急ぎませんのでと言って店を出た。

別に急ぐことはないのだ。
そのうち普及してくるんだし。

それより、もう作られていない二千円札も、今なら人気だったと思うんだけどな。

と言うわけで、新しく発行されたお札、まだお目にかかってはいない。

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御手洗 育/暮らしのエッセイスト
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