『虎に翼』⑦キャストも脚本もいいから
先週の『虎に翼』が悲しすぎて、どう言っていいのか感想を書けずにいた。
一言で言えば、仲野大賀ロスかな。
そういう言葉で言ってしまいたくない、彼は本当に素敵だし、役とは思えないいい演技だった。
川岸での別れのシーン、笑顔を作りながら泣く顔は、都合6、7回は見て毎回泣いた。
病室で隣のベッドだった人が言った「いい男でした」って、最高の褒め言葉じゃないだろうか。
もう戻って来ないからこそ、余計に悲しい。
仲野大賀さんは、一生懸命やったのに報われないとか、頑張ってるのに失敗した、例えばお辞儀をして机に頭ぶつけるとか、そういうのじゃなくてもっと深いところでも。
表情が素晴らしいし、彼にしか出せない味があると思う。
そんな仲野大賀さんが見られなくなり、うちは少々沈んだ空気になっていた。
そこへ、だ!
昨夜、夫が帰るなり「出たよ、あの人」と、ニヤニヤあおる。
セクスィー部長を朝ドラの世界で限界まで表現してくれる沢村一樹さん。
世が世なら久藤藩のお殿様だったという浮世離れ感も出してる。
しかしアングルも画面いっぱいの顔に、ウインクって、演出さんも煽ってくるなぁ。
「もう、だめじゃん!」と身内にツッコミ入れるように楽しんでいる。
松山ケンイチさんの発声も、むずむずするほど楽しい。
鼻の頭に芋の皮って、桂場さんのカッコ悪いとこもっと見た~いと思うほど好きだ。
しかし楽しんでばかりいられないのは本筋の方で、民法がどういう経緯を経て作られていくのか、とらちゃんでさえ謙虚と言われてしまった案と、女性の生き方がとても気になる。
あの時代があったから今がある。
同じ女性として、今後の展開を楽しみにしている。
ちょっと心配しながら。
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