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『虎に翼』⑮こだわり

今日もまた、キラッと光る台詞を覚えておきたくて、書き留めている。

旧姓使用について「なぜ、そんなくだらんことにこだわるんだ」と言った桂場。

それに毅然と反論する寅子。

そして寅子が部屋を出ようとしたところで、「失言だった!」と。

桂場さんだって、納得いかないことはあるだろう。
そして人の心は動いている。
寅ちゃんにちゃんと伝える桂場さんが、よかったなあ。

こだわり。

人の話を聴くとき、言葉と一緒にその人のこだわりが伝わってくることがある。

聴く方は、
なぜそんなことにこだわるの?
そんな気にしなくてもいいのに。
そんな思いが湧いてくることも。

でもそれは、その人のこだわりなんだから、成長する過程で身についてきたものなんだから、私のそれとは違う。
誰かが何か言ったところで変えられるものではないし、どちらが正しいかでもない。

轟のことを言う時雄さんが
「どんな人でも、ありのままを、丸ごと受け入れてくれる」
轟のそこが大好きだって言ったのも、よかったなぁ。
そんな人になれたらな。

時雄さんが続けて、
「僕が言いたいのはね、自分が曲げたくないものを折るって、自分も、折らせた相手も、傷つけることなんです」
もう、神がかってる台詞に感動する。

自分が我慢すればいいという態度が、相手を傷つけてること、あるんじゃないかな。

さて、航一さん寅ちゃん二人の結婚がどうなるのか、続きはまた明日。

それから、上野でバーをしている山田さんの中の人は、中村中さんだった!
以前にも増して魅力的になられていて驚いた。

脚本家の吉田絵里香さん、ズバッと切り込んで、じわっと温かくて、いい本を書かれる。
出勤前の慌ただしさの中で、耳に届く言葉にいつもハッとさせられている。


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御手洗 育/暮らしのエッセイスト
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