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連休初日、それも雨の中を

朝から結構な雨だった。
有償ボランティアに出かける夫を駅まで送る。
その30分後、私は駅まで歩いて出かける。

『今朝の秋』
山田太一さん原作のお芝居を観に出かけた。

主演の小澤寛さんは75歳。
人生の秋を感じ始めた私たちの世代には、共感するものがあるお芝居だった。

その年になってみないと見えない景色。
でも創作の世界が、それを見せてくれることもある。
いや、それもやっぱり、その年にならないと感じられないか。

小澤寛さんの人生とお芝居と、そして観客の私
ライブだからこそ心が動く

お芝居が終わり昭和文化小劇場を出ると、今にもザーッと来そうな空模様。

お天気が良ければ、住宅街を歩いて行くつもりだったが、1区だけ地下鉄に乗った。

時間が合えば、見たいと思っていたものがあった。

県内のあちこちで、古い建物を公開する
「あいちのたてもの博覧会」

「あいたて博」のひとつ、杁中(いりなか)にある南山学園(なんざんがくえん)ライネルス館の公開だ。

内部の写真はSNS不可のため、UPできるのはこれだけ

南山って、カトリックのハイソな大学(小中高もある)のイメージがある。
でもここまでの道が、大変だったことだろうと感じるものがあちらこちらに。

キリシタン禁令の高札や、戦時中の防空壕が残っているのには驚いた。

古代ギリシャのようだったり、バロック様式だったり、でも日本。
壁面のつぶつぶに見えるレリーフが子羊というのが、面白い意匠だと思った。
建築のことはよくわからないけれど、異空間の面白さを感じてきた。

お昼を食べ損なったので、見学の前からお腹がグゥだった。

ボランティアが終わったという夫からLINEがきて、途中の駅で待ち合せることにした。

同じくお昼が食べられなかった夫と、あんかけスパか味噌煮込みでもとなったが、中途半端な時間のため営業していない。

地上に出ると、まだ午後3時台というのに居酒屋が数件開いているのが見えた。

昼飲みでいっかとなり、まだお客もまばらな店内へ。

イカ焼きだのアジフライだので1杯、いや2杯飲んだ。
まだ明るい時間から飲む背徳感がいいなんて言いながら。

そして受け取ったばかりの封筒を手渡してくれる夫。
小銭がじゃらじゃら入っているのは、源泉されてるからだろう。

もらったお金ですぐ飲んでもう、などと苦笑しながら店を出た。

カルチャー的な一日の最後がこれ?だったけれと、まいっか。
雨はすっかり上がり、美術館か科学館からの帰りなのか、結構な人の波に流されるように地下鉄駅に向かった。

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