大臣のトリセツ
西村経済産業大臣の取扱説明書があることがわかったと、ニュースになっている。
作成したのは同省職員で、「西村経産大臣出張時の注意点【取扱注意】」というのに、笑ってしまった。
秘書官が何人も交代したとか、強権的だとかいろいろ書かれているが、何度も取材したことのある評論家は「接していて嫌な思いをしたことがない」と言う。
あの大変な時に毎日記者会見されていた西村大臣、私は好感をもっている。
マスクもワイシャツも清潔感があって、合格だ(いつもの上から目線)。
それで、問題のトリセツの中味が面白い。
お土産が多いので、それを持つ人員が必要。
会計はご自身が支払おうとするが、瞬時に支払い(立替)する必要がある。
夕食を駅で購入する際は「弁当購入部隊」と「サラダ部隊」の二手に分かれて対応。
そんなの作ってアホか!みたいな考えもあるだろうが、大臣もひとりで行動しているわけじゃないのだ。
支える職員も必死なのだろう。
新幹線に乗り遅れちゃったなんて許されないし。
大臣のクセを把握して、効率よく動いていただく。
わかります縁の下の力持ち。
そうなるとやはりトリセツが必要になる。
情報共有ができて、大抵のことは事前に心づもりして対処できる。
いいじゃないトリセツ。
大臣の出張って本人も周りも大変なのよ、きっと。
今日は名古屋コーチン弁当がいいって言っちゃったけど、浜松停車のひかりなら鰻弁当の方がいいな~なんて、急な変更はさせてもらえないでしょ。
うぁ~今日も出張終わった終わった。
さぁ、笹かまぼこでプシュッといっちゃうぞ~なんて、できないもの。
新聞の記事には、パワハラ、前時代的、部下の保身など、ネガティブな言葉が並ぶ。
職員は決して大臣を恐れてトリセツ作っているんじゃないと思うけどな。
激務の人の下で働く秘書なら、他でもトリセツ作ってるんじゃないかな。
ところで大臣、お土産が多いのは奥さんの分もありですか?
生ものを買われることがあるので保冷材必須と、トリセツにありますが。
でもお土産も大事ですよね。
トリセツ作った職員だって、お土産もらったらまた頑張れますから。
あーもうプンプン!と思っていても、「これ御手洗さん好きかと思って」とか「いつも同じで悪いね」って六花亭のお菓子いただいたら、気持ち伝わってくるもん。
何の話してたんだっけ?
そうそう、トリセツだった。
私も引継ぎする時のために作ってきたファイル、もう3冊めになった。