東京優駿(第91回日本ダービー)を考える - 馬齢戦ダービー -
今年ダービーに大きな地殻変動が起こったのです。
それはこれまで定量戦で行われていたのに馬齢戦として行われるのです。
気づいていない人がほとんどだと思います。
そもそも今年の3歳戦で馬齢重量が変わったことすら知らない人がいっぱいいると思います。
(ヘタすると競馬マスコミの人も知らない人がいると思う)
そもそも定量戦と馬齢戦の違いはおろか、定量、馬齢といった区分があることすらも知らない人がほとんどかもしれません。
馬齢戦って何?
では馬齢戦とは何か?
ここでは主催者サイトにその説明がありますから参照してみましょう。
簡単に言ってしまうと馬齢戦というのは
・馬の年齢や性別によって決められる負担重量で行われるレース
・2歳戦と3歳戦にしかない
ということです。
定量戦とは?
ここで昨年までのダービーが定量戦で行われていたことに目を向けます。
そもそも定量戦(定量)とは何なのか?
先ほど紹介したページにこう書いてあります。
「馬齢と同じでは?」と思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし定量戦というのは全ての馬が馬齢戦よりも1kg重い負担重量を背負うレースなのです。
G1レースはこうして他の重賞競走とは格が違うことを明示しているのです。
今年起こった地殻変動
昨年の6月からこの馬齢重量に変更がありました。
わかりやすくいうと1kgずつ負担重量が増えたのです。
ところが今年の春の3歳G1の負担重量は昨年から変更されなかったのです。
だから馬齢重量と同じなので、たとえ負担重量が57kg(牝馬55kg)から変化していないのに、3歳G1は定量戦から馬齢戦に変更されたのです。
これは大きな地殻変動です。これまで1kという差をつけてステータスの差を示していたのに、今年から他のレースと同じ斤量を背負う、つまり同格と扱われるという見方もできると思うのです。
別の見方をすれば、【ダービーをはじめとした3歳春季G1は相対的な地位が下がった】といえるのです。
今年のダービー馬は?
だから今年のダービーはこの『レースの相対的地位の低下』を念頭に考えたいのです。
覇者の候補としては
・牝馬
・外国産馬
このどちらかを考えたいところです。
なぜか?
牝馬は牡馬よりも2kg軽い負担重量で出走できること、つまり弱者として認定されていること。
外国産馬は2000年までダービーに出走できなかったこと。つまり出走すらさせてもらえない低い扱いを受けてきたからです。
今年は外国産馬が勝利すると考えています。
牝馬は2007年にダービーを勝利していますから、今年史上初の外国産馬のダービー馬誕生を考えています。
結論は『シンエンペラーがダービー馬になる』