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東京優駿(第91回・日本ダービー) - 皐月賞組を考える -


なぜ皐月賞組を考えることが大事なのか?

ダービーにおいて皐月賞組を考えることは重要だけど、なぜだか考えたことがありますか?
自分なりの理解でさっと答えを言える人どのくらいいるのでしょうか?
多くの人は競馬マスコミから垂れ流される情報に振り回されてその意味や理由を考えることがないんだろうなぁって思います。
私は少なくとも2つの理由があると思っています。

●ダービーと同じグレードであり、斤量も同じ
●皐月賞はダービーへの優先出走権を5枚発行する

ダービーの優先出走権は
●皐月賞・1着~5着
●青葉賞・1着~2着
●プリンシパルS・1着
となっており、皐月賞が最も多いのです。

優先出走権とは?

普通レースに出走する場合、収得賞金が上の馬から出走できるのですが、たとえ賞金を稼いでいない馬であっても、指定の競走で指定の着順をとった馬が他の賞金を稼いだ馬を押しのけて出走できる特別な権利、それが優先出走権なのです。
いわゆる上級性の側面があります。

今年の皐月賞組は

今年は皐月賞組が18頭中12頭いたのですが、1頭出走を取り消したため、17頭中11頭になってしまいました。
ちなみに18頭中12頭ということは特別な意味があります。
国会では重要法案が可決されるためには3分の2の賛成票が必要だというのは皆さんご存知だと思います。
つまり18頭中12頭というのは3分の2という数字なので皐月賞組には一層の注目が必要という意味があります。
ところが皐月賞組が11頭になったことで3分の2を割り込んでしまったのです。
そこで私が気づいたのは2014年にも同じことが起こっているという事です。
2014年は皐月賞組が9頭登録していました。
つまり半数は皐月賞組だったのに、この年も皐月賞組が1頭出走取消をしたために半数割れという事態になったのです。

2014年の結果はこのようになっています。
1着 [1]枠(02)番 ワンアンドオンリー 弥生賞・2着+皐月賞・4着
2着 [7]枠(13)番 イスラボニータ   共同通信杯・1着+皐月賞・1着
3着 [2]枠(03)番 マイネルフロスト  青葉賞・6着

今年の出馬表をみると、1着馬と2着馬にコピーとも思えるような馬が出走していますね。
【ワンアンドオンリーのコピー】
[7]枠(13)番 シンエンペラー 弥生賞・2着+皐月賞・5着
【イスラボニータのコピー】
[7]枠(15)番 ジャスティンパレス 共同通信杯・1着+皐月賞・1着

この2頭は要注意とみています。

補足 

皐月賞・4着と皐月賞・5着は同じではない。
その通りなのですが、2014年の時点では皐月賞が発行するダービー優先出走権は4枚だったのです。

【2014年・ダービー優先出走権】
●皐月賞・1着~4着
●青葉賞・1着~3着
●プリンシパルS・1~2着

2014年と今年を比較する場合、皐月賞・4着と皐月賞・5着は《優先出走権の中で最も下の着順》という事で同じなのです。

あと2014年のダービー馬の前走は皐月賞・4着ですが1着同枠馬。
今年の[7]枠(13)番のシンエンペラーも皐月賞・5着ですが1着同枠馬。
同じなのです。


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