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【尊敬出来る上司】ここはサーカスかよ!


大型店へ異動し、3名定着から7名定着のお店へ。

今までの倍以上になるので、人間関係がとても心配でした。

人間関係が上手くいかないと何もかも大変ですから…



軽くメンバーを紹介しましょう。

【チーフ】
この店のボス。教育担当をしていた経験あり。厳しいけど優しい。小2男子のような瞬間がある。

【サブチーフ】
頭が良く、とても冷静。背が低く可愛い見た目に反して超毒舌。心抉り取るタイプなのに優しい。

【No.3】
ほっとけない女子。すぐテンパるけど優しい。基本的に仕事にモチベがない。某事務所オタク。

【No.4】
気弱なマイペースだけど優しい。百貨店経験が浅く、大型店も初めて。苦手な人が来るとしれっと逃走する。

【No.5】
宇宙人。10個上で私が来るまで最年少。笑のセンスに長けているが、超絶空気が読めない。

【スーパーバイト】
見た目は女893。金髪で金アクセ。引くほど優しいし、引くほど面倒見良いし、引くほど売る。



この店舗、チーフが統率するのが大変な動物園店舗だったのです!笑

サーカスの団長の如く、鞭でしばかないと全員違う方向に進む超自由人の集まりでした。

私も配属されたということはその類だったのだなと、想像して頂いて問題ございません。笑





私はどうすれば良いの?


人数が多いということは全て自分でやらなくても良いということです。
チーフがメンバーを見極めて公平に分業します。

その分、接客人数や接客時間が増えていきますし、1つの仕事に対して密度や完成度を求められます


前店舗で全ての業務を一通りこなしていたので、基本的には出来ない業務はありません。

しかも皆優しいので、最年少且つ社歴の1番浅い私には、役割の中で最も楽で、最も責任無い仕事が割り振られました。

超ラッキーです。笑


単純計算で販売業務以外の仕事が6分の1に減る訳ですから、仕事が楽になったわけです!
しかも振られたの1番楽な仕事です!

日々それだけを最低限こなしていれば良いだけです。

しかも皆心配して気にかけてくれて、手伝おうとまでしてくれるのですから最高です。



1か月くらい経った時にチーフに「仕事はどうか?」と聞かれました。

流石に超余裕です!と答える訳にもいかないので「最近慣れてきました。」と当たり障りなく答えました。


正直、超余裕でしょ?

真顔で言われました。

これは怒っているのかな?と思いました。
心の中を読まれたと思いました。
私は何も答えることが出来ませんでした。


「私から見て、ぽちさんは余裕そうに見えるから仕事増やしたいと思ってるんだけど、いける?」と聞かれました。

1か月で見極めるの早くね?と思いました。

確かに余裕ですが、異動したてで最年少です。
直近の先輩でも10歳年上で、社歴も10年違う訳です。
私なんてまだまだベイビーです。
まだ3年目です。

そして何より、せっかく楽になった仕事を自ら増やしたいなんて微塵も思っていません。笑


残念ながら、こういう時に嘘つけないタイプ。
もう正直に言うしかありません。

「以前の店舗で1人で全部出来ていたので、むしろ仕事が少なくなって余裕あります。」


あああああああああああ、言ってしまった。

この発言、何か感じ悪くないですか?

3年目の最年少の異動したてが、みんなが大変という店舗で「余裕です。」とか言っちゃうんですよ?!




この対応で問題ないの?


そんな経緯もあったので、これで問題ないのか?!と心配になりました。
ゆとり世代、上の人の気持ちに敏感です。

冒頭でも話したように、最初は人間関係が最も大切ですから。



前の店舗で、年齢が若いからという理由で接客を拒否されたことがあります。
どんなに頑張っても年齢は変えられないし、その世代のイメージというのがあります。


特に私は【ゆとり世代】です。

自分で選んだ訳ではないのに、小学生の時からずっと「ゆとり世代は~」と言われて来ました。

小学生の時の卒業アルバムに【ゆとり世代なので、自分の将来が心配です】と私は書いていました。

ゆとり世代=悪
ゆとり世代=ダメ
ゆとり世代=失敗

ミスすれば言われ、大人が望む事と違うことをすれば言われ…意外と傷ついていたんですよ。


今も【Z世代】ってマイナスの言葉で使いますが、そういう世代を育てたのは誰だって話です。

彼ら彼女らも自分でそういう教育方針を選んだ訳では無いのに。

そもそも!Z世代の子達ってそんなに悪いのかな?って思います。

全然話通じねえ!って思うこともあるし、今までの自分達の考え方と違うところもあります。


でもちゃんと話してみると、いろいろ考えて行動していたと知りました。

私のルールを頭ごなしに押し付けているからマイナスなだけで、私のルールを改変してみたり、私のルールを説明してみたり、たくさん試しました。


私が出会ったのが良い子だっただけって言う人もいると思います。
申し訳ないですが、私は性善説を信じています。

こちらの対応次第で変わると思っています。
それでも変わらず打ち解けられなかったら、私の力不足です。

その子とは無理でも、次の子には今回の経験を生かして打ち解けられるように努力します。


人間は個性があるから面白いです。

片方だけが悪。
片方だけが折れる。

そんなのではなく、お互いに譲歩して良い所を前面に出せば何とかなると思ってます!


チーフの反応にビクビクしていた私。

「おっけー!それなら1番ターゲット層が若いブランドの担当を任せます!あと雑務結構得意みたいだから何個か振るね~。よろしく~。」


…超、軽い!笑

私の脳が渦巻き続けていた数秒返せってくらい軽いです。

担当を任されるブランドは、会社でも激推しブランドです。
ここの売り上げが低いなんて洒落にならないので、超絶重荷です。

あと雑務。
これは得意だから良いや~ってなりましたが、雑務の量が凄まじいです。

納品・返品はもちろん、DM作成、売り場替え、バーゲン担当などなど、他の人と比重が全然違かったです。

ただ、全任せでは無いです。
責任を押し付けられたこともありません。
相談に乗ってくれるし、厳しい状況の時はヘルプも全員でしてくれます。


チーフの判断により、楽ちん販売員ライフから、爆走販売員ライフに軌道修正されました。



そういうことだったの?


後々チーフにこの時のことを聞きました。

私の年齢がターゲット層だったので適材だと思ったこと。

モチベーションを上げるために、責任を持たせたこと。

雑務に関しては、何か動き見てて出来ると思ったとのこと。

適当すぎませんか?笑


まあ、それまで自分でも知らなかったのですが、私雑務が超得意です!

どれだけ最低限の動きで物事をこなすかの段取りを考えるのが大好きだったのです!

雑務にも勝手に1人でスピード勝負していましたからね。笑


そういう得意分野を見極める能力がずば抜けて高いのが我がチーフです。

チーフから「ゆとり世代」という言葉を1度も聞きませんでした。

実際は、ゆとり世代来るのか…とは思ったらしいですが。笑


最初から否定的な感情で私と向き合うことはなく、フラットな感覚で見てくれていたのが本当にありがたかったです。


1番最初にチーフに言われた言葉で、私は最後までこの人を信用しようと思いました。

「自分らしく仕事をしなさい。責任は私が取るから。」


超絶かっこよくないですか?!?!?!?!

こんなセリフ、そう簡単に聞けないですよ。

その瞬間に私はこの人に惚れていたんです。

一緒に仕事をすればするほど尊敬し、一生ついていきたいと思わせてくれる人でした。


ちなみに、しっかり注意はされます。

相談してダメ出しされることも多々です。

出来ないことには厳しいので、何度でもやらされます。
でも一緒に残ってくれます。

ちゃんと私に向き合ってくれている気がしました。


この店舗が全国2位の売り上げの理由。

それはチーフの采配です。

得意なことをさせて、苦手なことは人に頼る


苦手なことを全くしないわけではありません。
ほどほどです。

どんなに努力しても、得意な人には勝てないですから。

大人になるって伸びしろ減るんですよ。

長所を伸ばしていこうスタイルで私はこれから育って行きます。


私の価値観を大きく変えた最高の出会いです!

この出会いに感謝!

ちなみに先輩達も!

全員とエピソード書いたら何本も必要なので…たまに出てくるかもしれません。笑



つまりどういうこと?


  • 最初は人間関係が最も大切

  • 自分の対応次第で変わる

  • 良い所を前面に出せば何とかなる

  • 得意分野を見極める

  • 苦手なことは人に頼る

  • 長所を伸ばしていこう



次回は、お給料の話です。

ボーナスの査定で大荒れです!

私は荒れてませんが。笑

ボーナス問題は次の会社でも出るのですが…

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