ガサツな《名古屋ことば》を話すわけではなく、話している人がガサツなのかな? (街で★深読み)
その昔に1度だけ、いわゆる《ワイドショー》なるものにゲスト出演したことがあります。
事前打ち合わせの際に、MCが私のことを他の出演者に、
《名古屋から来た、小説を書くサラリーマン》
と紹介しました。
すると、スポーツコーナー担当の元プロ野球選手が、
「おお! 『みゃあみゃあ、にゃあにゃあ』の名古屋ですか!」
と笑いました。
タモリが名古屋弁を初め名古屋および名古屋人を徹底的に揶揄うネタを披露し始めてからあまり時が経っていなかったこともありますが、非常に不愉快でしたね。
さて、「名古屋で見るとこいや、ここだけだがね」とも言われる《名古屋城》です。
名古屋城構内には、記事表紙の、
《話そみゃー「名古屋ことば」自販機》
が置かれています。飲み物を買うと、自販機が、
名古屋弁でしゃべるんだがね!
中には、河村たかし市長がしゃべるバージョンもあるらしい。
政治家としての河村市長には、(あくまでも相対的に)支持する点、賛成しない点、それぞれいくつかありますが、先の金メダル齧り騒動に代表されるように、「ウケ狙いと思しき言動の数々」が気になるところです。
ただ、信長・秀吉から宗春まで、古来、名古屋人は総じて、《派手好き》《ウケ狙い》《見栄っ張り》であり、現市長はその路線上にいる、とも言えます。
このところコロナで中止されている《名古屋まつり》の最大の目玉は、信長・秀吉・家康の「郷土英傑行列」ですが、生粋の名古屋人は、「質実剛健」路線の三河人・家康が《郷土》の英傑だなどとは思っていません。
河村市長の「芸風」のひとつに、《過剰な名古屋弁》があります。
名古屋弁、特にご婦人の名古屋ことばは、
「今日は、ええ天気だなも」
に代表されるように、かなり上品なトーンです。
私はエッセイ記事の中(↓)に、
「某名古屋市長の『ガラの悪い』名古屋言葉はやめてもらいたいものです」
と書きました。
市長は名古屋言葉を大切に思っているとのことですが、「ガラの悪い」は書きすぎとしても、「ガサツな印象」はかえって逆効果ですよ、と言いたい。
おそらく、「ざっくばらん」→「親しみが持てる」印象が狙いでしょうが。
聴いてみましょう。
うーむ。「YK(よく言えば気さく)」感はありますね。
まあ、上記のように、「落ち着いて話す」時の市長の名古屋弁には、「過剰」感は少ないかもしれない。
そうか! 話される名古屋弁自体がガサツなわけではないんだ!
話している人の「ガサツさ」がにじみ出てしまうのかな?
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