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鬼、岩、鬼、岩、鬼、岩、鷺、鬼…… (山で★深読み)
昨日はいい天気だったので、《低い山歩き》に出かけました。
2月は花粉症と寒さのダブルパンチで、家で踊っているだけでは運動不足になりがちです。
花粉症は杉や檜が生えている《山》の方がひどいんじゃないの、と思われがちですが、私の経験では《街中》ほどではありません。
これまで読んだ情報では、
・山には《土》があるので地面に落ちた花粉は再び舞い上がらず、土に還るが、街中のアスファルトやコンクリート上では、何度でも舞い上がる。
・花粉は自動車排ガスなどの粒子状物質とくっついてよけい悪さをする。
あるいはこの両方のせいかもしれません。
出かけたのは、岐阜県瑞浪市の「鬼岩公園」という、巨大な花崗岩がゴロゴロしている岩山です。
鬼岩という名は、およそ800年ほど昔、この岩山に関の太郎という鬼人が住み、近郷近在の住人や東山道を山越えする旅人に悪業の限りを尽くしたので、後白河法皇の命を受けた纐纈源吾によって誅伐されたという伝説にちなんでおり、『恐ろしや次月の里の鬼すすき』の古句が今も伝えられています。鬼人が住んでいたという鬼の岩屋をはじめ、太郎岩・まな板岩・鋏岩・源吾岩・首洗池などの名が伝説と共に残っています。
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ハイキングコースのあちこちに《鬼》が見張っています。
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とにかく巨岩・怪岩ばかりですが、中でも「鬼滅」の大ヒット以来、《勝手に聖地化》しているらしいのが、《鬼の一刀岩》です。
一番高い所にある巨岩《蓮華岩》から見て、すぐ真下に、巨大な岩が、確かに一刀両断したかのように、ほぼ垂直に割れています。
この岩の前で炭治郎になりきって刀を振り回す人もいるとか……。
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とにかくこの岩は昔からあるのですが、最近《聖地化》してしまったようで、そのせいか、ハイキングコースの至る所にこんな(↓)立て札が立っています。《聖地巡礼の道標》でしょうか?
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気軽に《聖地》を訪ねる人もいるのでしょうが、このハイキングコースはかなり上り下りが急なので、しっかりしたトレッキングシューズを履いて来ることをおススメします。
このハイキングコースの入り口に、
・この辺りに棲む野生の猪から《豚熱》が検出された。
と物騒な注意書きが書かれていました。
歩いていると、地面がグチョグチョになっている所に何度も出くわしました。明らかに、
《猪の泥浴び》
の痕です。
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うーむ。もし出くわしたら、どうやって戦おうか、などと思案しつつ歩を進めますが、体当たりされたら崖から落ちそうな場所ばかりです。
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《蓮華岩》の上から《蓮華岩》の大きさはよくわかりませんが、谷を挟んで向かい側の峰から見るとよくわかります。
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渓流のほとりを歩いていたら、魚を狙う《白鷺》を見かけました。忍者のようにそっと近づいたのですが、やはり修行が足りないのか、気取られてしまった。
しかし、そのおかげで、翔び立つ美しい姿を写真に納めました。
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《遠足》を終えて元の松野湖に戻ったら、松野ダムの管理施設の庭にまで《鬼》がいて、天空を睨んでいました。
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今回は行かなかったのですが、この山の裾に、「鬼岩温泉」があります。言い伝えによれば、
この温泉は、その昔、黄甫元勲大禅師が全国御巡釈の際、傷ついた白鷲の湯あみを見て発見されたと言い伝えられています。
白鷺とは縁のある「地」だったようです。