《宅配便》に関するマーフィーの法則
宅配便は、必ず不在の時にやって来る。
「あ、まただよ! 不在票が入ってる! ちょっと買い物に出ただけなのに」
「……いつもそう。いない時に限って来るんだから。家にいる時は来ないし……外出すると必ず、その間に来るんだから!」
「ひょっとしたら……」
「ひょっとしたら?」
「どこかに隠れて見てるんじゃないかな。それで、ぼくらが外出したら、よし、今だ、って届けに来る」
「あ! そうかもしれない!」
「油断ならないな……」
「まったく! 何企んでるんだか……」
「あ、いいこと考えた!」
「何?」
「出かけるふりをするんだよ。家を出たら、ワンブロックだけぐるっと回って戻って来るんだ!」
「あ、いい! 形だけピンポン押した後もういなくなった、と安心して不在票書いてる宅配の人の肩を、後ろからポンポン、と叩いて、『ごくろうさま』と言うのね!」
「そうそう、まんまと罠にかかって、悔しがるだろうな」
「悔しがるわよ! 我々の勝利ね!」
「おお、出た! 勝利宣言!」
この会話もフィクションではなく、いつもこんな感じです。「出かけたフリ」の実行まではしないけれど。
《マーフィーの法則》には、
「起こる可能性のあることは必ず起こる事象」
という狭義の定義もあります。
そこは気にせず、広義の《マーフィーの法則》、すなわち、
「必ず」「いつも」「……に限って」「誰でも」「どこでも」「……の確率で」「……の割合で」「……に比例して」「……の瞬間に」のような言葉が入った断定的な文で、
「こんなのあるある!」
と共感をいただける(……かもしれない)《法則》を書いています。
皆様の《マーフィーの法則》があったら、ぜひ教えてください。
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