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腹話術師はどこにでもいる ── 国会にも(家で★深読み)
9月の中旬に《腹話術師》が登場する記事をふたつ、書きました。
ひとつは小学5年生のユウタくんが活躍する「すぐそこにある」シリーズの創作。二世議員が先代から受け継いだ秘書が《腹話術師》です。
選挙を前にした立会演説会で、失言(湿原?)を怖れるあまりボンボン議員の背後でささやき続けます。
もうひとつは、二世医師(ニセ医師みたい!)がやはり先代から引き継いだベテラン看護師です。
ボンボン医師よりも先回りして、《腹話術師》が診断しちゃう ── んですよ。
腹話術師はいろいろなところにいますよね。
ペレぴちさんから、「船場吉兆のささやき女将」をリマインドいただいたので、久しぶりに有名な会見を見ました。
まあ、「この場の対処」に関しては、「失敗させたくない」女将の気持ちもわかりますね。「息子」だけでなく、会社の存続や従業員の生活がかかっていますから、ボンボンに《(不完全な)テレパシー》を送ったのでしょう。
……でも、それ以前の「関係性」に難があったのかもしれませんね。
ところで ──
《腹話術師》が最も頻繁に登場するのが《国会答弁》です。
優秀な官僚たちが超・残業して準備を行い、それでもまともに答弁できない大臣の後ろで囁き続けることもあるそうです。
大臣も恥ずかしい思いをするでしょうが、振り回される官僚たちは、
「こんなくだらねえことに時間を使うために、これまで生きてきたんじゃねえや!」
と《やってられねえや状態》なんでしょうね。
私も大学4年の時、某中央官庁で面接を受けましたが、その中で、
「とにかく忙しく、国会開催中は徹夜することもある」
と言われ、
(イヤだな……なんでかな?)
と思ったのですが、ようやくわかりました。
キャリア官僚になりたいという学生が減っているため、危機感を持った内閣官房は「霞が関の働き方改革」を推進しようとしています。
プロジェクトに水を差すつもりはまったくありませんが、《本質的な問題》に手をつけないと、働き方改革なんてできませんよ!
《本質的な問題》とは、
選挙で選ばれる、国会議員にはふさわしいかもしれないけれど、大臣・副大臣には不適な人たちがその職に就いていること
だと思います。
《能力不足》ではなく、《スペックが異なる》
根本的には、《日本国憲法68条第1項》を変更するべきだと思っています。
内閣総理大臣は、国務大臣を任命する。但し、その過半数は、国会議員の中から選ばれなければならない。
でも、まずは現行憲法のこの条項をしっかり守り、
国会議員から選ぶ国務大臣の数を、ぎりぎりの「半数+1」に抑え、国務大臣の残りと副大臣全員を、《最も適任は誰か》という観点で選ぶ
── ことにしてはいかがでしょうか。
我々が小学校6年生で習った、《三権分立》を徹底してもらいましょう。
そもそも、《立法府》にいる国会議員が《行政府》の仕事を兼ねるのは、とっても重労働(なはず)です。
だから、《腹話術師》に負担がかかるんです。
本来の《立法府》業に専念していただきましょう。
官僚の皆さんにとっては、《やってられねえや仕事》が激減し、「霞が関の働き方改革」がかなり推進できると思いますよ。
実は、この「英断!」は、本田源太郎総理の改造内閣で既に実施されているのです。
あの、《ステテコ総理》です!
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さて、政治がらみの話題はやはり、疲れます。
プロの《腹話術師》、いっこく堂さんの動画でホッとしたひとときを:
生後3か月、べん太君の人生相談、勉強になります。