
桑実胚と胚盤胞の移植の比較
こんにちはポチです!!
今日は胚盤胞と桑実胚の移植結果の比較の論文を読みました。
現在、培養環境の改善から胚盤胞の成長が可能になっています。。
胚盤胞は分割期胚よりも一回の妊娠率は高いことが知られていますが、4日目の胚は比較されることは少ないです。
新鮮胚移植では仕事やクリニックの休日などでD4移植をすることもあります。
D4の結果がどうなのか、気になったので下記の論文を読んでみました☺。
Comparison of pregnancy outcomes between 4th day morula and 5th day blastocyst after embryo transfer: a retrospective cohort study
Sun Y, Shen Q, Xi H, Sui L, Fu Y, Zhao J. Comparison of pregnancy outcomes between 4th day morula and 5th day blastocyst after embryo transfer: a retrospective cohort study. BMC Pregnancy Childbirth. 2024 Jul 3;24(1):458. doi: 10.1186/s12884-024-06597-7. PMID: 38961359; PMCID: PMC11223283.
胚移植後4日目モルーラと5日目胚盤胞の比較
レトロスペクティブ・コホート研究
2017年9月から2020年9月までの新鮮胚移植1963周期をD4(モルーラ)群(324例)とD5(胚盤胞)群(1639例)に分類し、D4群とD5群をさらに一個胚移植と二個胚移植で分類して比較
結果
一個胚移植では、桑実胚移植109周期、胚盤胞移植1432周期を実施。臨床妊娠率、流産率、生児出生率、早産率などでD4群とD5群間で有意差は認められなかっ た。
二個胚移植では、桑実胚移植215周期、胚盤胞移植207周期を実施。D4郡とD5郡の間で、臨床妊娠率、流産率、生児出生率、早産率、双胎分娩率などに有意差はなかったが、D4のほうがD5よりも低出生体重児割合は高かった。
D4一個移植と二個移植では生児出生率、早産率、双胎出生率、低出生体重児の割合はD4一個移植の方が二個移植よりも低かった。
結論
労働生活や病院の休日などの要因を考慮すると、D4モルラ移植はD5胚盤胞移植に代わる良い方法である可能性がある。
多胎のリスクを考えると一個移植が推奨される。
年齢、子宮内膜の厚さ、その他の因子を考慮して、体外受精プログラムを個別化し最適化する必要がある。