【ぽちとたま】里親募集サービスを始めて飼いたい側のリテラシーを考えさせられた事
もう早いもので年の瀬ですね。
毎月1回、noteと合わせて続きをCAMPFIREで書くということも今年で最後となります。
CAMPFIREでは毎月noteに書いた内容をもう少し深く掘ったり、毎月保護猫カフェの来店チケットを配布させて頂いております。
ご参加いただける人数が多ければ多いほど、多くの保護猫たちの譲渡につながる活動の輪が広がるため、私達にとって非常に助かります。ご理解・ご参加のほど宜しくお願い致します。
先日、ぽちとたまで下記のポストを投稿しました。
里親募集サービスの基本理念は、行き場を求めている保護犬や保護猫の認知向上や譲渡を促進させるための場所であり、更には、もし何らかの事情で飼い続けることが難しい場合、飼い主様自身で新たな信頼できる家族を見つけてもらう為のものだと考えております。
弊社のような里親募集サービスは、日本では片手で数えるくらいしか存在せず、里親募集サービスだけを行っている事業者様は更に少ないのが現状です。
この現状は良くないものだと考えていたからこそ、弊社は【ぽちとたま】を開設し、後発のサービスもいくつかその後出てきたものの、今は残っているのを確認できていません(なぜこの状況が良くないのか?は別途記事にしたいと思います)。
GoogleのSearch Console(サーチコンソール)はユーザーの検索キーワードを知れる必須なツール
さて、本題となりますが現在複数の里親募集サービスがある中で、それぞれのサービスはGoogleやSafari、Yahooの検索に何らかのキーワードで検索した人が見つける事が多くあります。
もちろん、アプリも同時に開発しているところでは直接サービスを利用したりしますが、アプリとは別に検索結果にも情報は反映されています。
前提として、現在主要なブラウザとして使われているGoogleやSafari、Yahooの検索結果は、ほぼGoogleの検索結果を採用して運営されています(Yahooは自社サービスを優遇して変わる場合も多々ありますが…)。
そのため、GoogleのChrome(Androidならこちらが多い)、Safari(iPhoneやMac等)、Yahooもだいたいは同じ検索結果が表示されると考えてもらって大丈夫かと思います。
それとは別に、MicrosoftのBingだけは自社の検索結果を採用していますが、利用者が多くないためあまりサービス事業者が注力することは少ないです。
本題に戻ります。
ぽちとたまを始め、里親募集サービスで利用者が【どういうキーワード】を検索窓に入力しているのか?
利用者が検索窓に入力しているキーワードは、GoogleのSearch Consoleに個人を特定されない形でデータとして出てくるので、ブログを書いている人、HPを持っている人(事業者)は必ず活用して、自身のサービスの運営を向上するために活用しています(他社のキーワードを知るツールもあり、競合分析に活用できますが、まずは自社のほうが確実です)。
但し、Search Consoleで情報を全て取得できているわけではなく、実際には半分近くとも言われています。※ソース
保護犬猫の活動をされている方は指名検索が多い
複数回、継続して保護猫や保護犬の里親募集をしているような活動者様や団体様は、また同じサービスを利用することが多いため、指名検索をすることが多いです。
指名検索とは、特定の人を探すことも含まれますが、サービス自体の名称を直接検索することを言います。
例えば、弊社であれば検索時に『ぽちとたま』や店舗として運営している保護猫カフェの『ねことカフェ』などが該当します。
その他に、すでにブックマークしている方・団体様も多数いらっしゃいますのでこの場合は検索に該当することはありません。
それでは、犬猫たちをこれからお家に迎えたい人がどういった検索をしているのかを自社のデータとして公開致します。
これから犬猫を迎えようとしている人たちの検索意図を考える
ぽちとたまを始めとした、保護犬や保護猫の里親募集サービスを提供している事業者として、サービスの性質上『保護犬 地域』『保護猫 地域』というキーワードで辿り着き、利用者が多いのが理想です。※『保護猫 大阪』等
そもそも、検索エンジンを利用する人が何らかのキーワードを入力しないと、弊社のサービスを知らない人は見つけることができないわけです。
もちろん、上述したように『保護犬 地域』『保護猫 地域』や、掲載して頂いている譲渡会情報の『譲渡会 地域』『保護犬 譲渡会 地域』などで検索している人も多くいます。
しかし、それよりも遥かに多いのが『ペットショップ 売れ残り 地域』などのキーワードで検索している人が想像以上に多いことです。
下記の検索キーワードは、過去12ヶ月の上位検索キーワードの一部で、『ぽちとたま』がどういうキーワードでGoogle等の検索結果に表示されるのかを示しているものとなります。※クエリはキーワードと同じ意味で考えてもらえれば。
まず『犬 保健所』というキーワードが上位に来ていることが大変うれしく思う一方で、ここの掲載数は実際に極端に少ないため、掲載してもらえるように今後の改善する点となります(Search Consoleを導入するメリットはこういった改善点がわかる意味合いも多くあります)。
その次に多いの検索キーワード(クエリ)は『ぽちとたま』となっており、上述した指名検索です。
その他の引き取りたい系キーワードで検索されていること、ユーザーの流入がある事象は『ぽちとたま』だけではなく、同じ事業者様や保護団体様のHP等も同様に見受けられる事です。
ペットショップの売れ残ってしまった犬猫たちを引き取りたい、と検索する人は保護猫や保護犬の認知向上があっても尚、一定数存在します。
拒否感を覚える方もいるかもしれませんが、コレも一つの現実です。サービス別のユーザー層がどうこう、というのはまた違う話なのでその話は別の機会に致します。
当サイトと同じように、他の里親募集サービスにおいても今回公開したキーワードで検索されたユーザーがいるのは当然事業者側は理解していると思います。
ただ『ペットショプ 売れ残り』等に対するキーワードの検索に応えようがないのが現状で、応えるべきものでもないと弊社は考えています。
犬猫を迎える側のリテラシー・欲望を抑えることはできない
保護犬や保護猫をお家に迎えようという風潮は良いことだと考えていますが、以前あったような某大手ペットショップが自社商品と抱合せで販売していた血統種ばかりの『保護犬猫の里親募集』は、これから保護犬猫たちをお迎えする家族の善意に対しての冒涜とさえ思える販売手法でした。
しかし、実際は保護団体等からお迎えを考える人もいる一方で、安い金額で純血の犬猫が欲しいという気持ちを持つ人の期待には沿ったサービスであったのは事実なのかもしれません(もちろん人の善意を悪意を持って”保護犬猫”として販売していたのは疑義が残りますが)。
まだまだシェルターや各個人の家庭内で家族を待っている保護犬猫たちが多くいるため、もっと保護猫や保護犬の輪が広がることを願いながら保護猫カフェを運営しているものの、もっと遠い人へリーチできる方法はないのかを模索する日々です。
里親募集サービスを提供する企業が増える事を願う
ぽちとたま以外にも、里親募集サービスに参入する企業が増え、競争が育まれる業界になることも願っています。
ぽちとたまをスタートさせた後に、いくつか里親募集サービスを立ち上げた事業者様がありましたが、今は稼働していなかったり、なくなっていきました。
また次の更新の際にそういった事も書ければと思っています。
2024年から2025年
最後に、2024年というのは弊社、そして代表である梅本自身にとっても大きく胸に刻まれる1年となりました。
たくさんのものを失い、たくさんのものを手放さざるを得ず、自身の力の無さ、心がへし折られる事も何度も経験しました。
正直、悔しすぎて何度も泣きました。何度転べば好転するのか、この気持ちをどこにもぶつけることもできないもどかしさ。
それでも救い、得られたものもありました。
そのような私にも関わらず、堅く、力強く支えてくれる方々がいて、忘れようにも忘れられない年となった事。本当に心より感謝申し上げます。
明日どうなるかわからない状況がまだまだ続きますが、1匹でも多く譲渡に繋げられるような活動、環境つくりに邁進していきたいと思います。
改めて、2024年お支え頂いた皆様に心より感謝申し上げます。
良いお年をお迎えくださいませ。
来年も本年同様、精一杯やれることを邁進していきますので、変わらぬご厚情を賜りますようお願い申しあげます。
代表 梅本