ポチ・るす はじめました
ポチ・るす はじめました
自宅で犬を預かるホームステイ型ペットホテルをはじめようと思ったきっかけは
「家を留守にする時に、犬をホームステイさせてくれるお家があればいいのに」という長年犬と暮らして来た飼い主としての願いが発端です。
飼い主が長時間外出するとき、自分の犬をどのように留守させるかで頭を悩ますことになります。我が子同然の犬ですが、提供されるお留守番時のサービスに選択肢は多くありません。主にお留守番をさせられる犬たちに用意されているサービスといえば、自宅に来て留守番中のケアをしてくれるペットシッターや、近所のペットホテルくらいでしょうか。選択肢が限られているうえ、これらのサービスには、一長一短があります。
ペットシッターサービスは、犬たちが生活環境を変えることなく自宅でお留守番時間を過ごせますが、シッターの滞在時間は限られますので、犬だけの留守番時間が長くなります。飼い主は、外出先で自宅の犬が気になり頭の片隅から犬のことが離れません。また、ペットホテルであれば、普段と違う環境で狭いゲージに閉じ込められてしまい犬のストレスが増大します。ペットホテルにお迎えに行った足で、体調を崩した犬を獣医さんに連れて行くことになるケースは、よく聞きます。また、ペットホテルに預けるときに、罪悪感を感じる飼い主も少なくありません。
この問題の解決方法として愛犬家の家庭にホームステイさせてもらうシステムがあれば良いのでは、と、かねてから考えていました。一般家庭に自分の犬をホームステイで預かってもらうサービスは海外では当たり前に存在するようです。ですが、まだ日本では馴染みがありません。実際に預かる場合には、預かる側が保健所で許可をとらなくてはなりませんので、一般家庭で犬を合法的に預かるとなるとハードルが高いのです。さいわい、わたしは、プロのペットシッターとして開業していました。また自身が犬とともに暮らしているため、自宅も犬が過ごすために快適な住環境に整えていました。「あったらいいな」と思うものを、自分が提供できる立場にあるのですから、はじめないわけにはいかないです。
こうして、ホームステイ型のペットホテルがスタートしたのです。