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いや、ストックフローモデルの虹は使えます

イーサリアムを作ったヴィタリック・ブテリンさんがBTCの価格予想にはストックフローモデル(S2F)が使えないと批判しました。

ストックフローによる価格が上がるという確信は人々にとって有害だと指摘をしています。

しかし…
使い方を考えれば、使える!!

今回はストックフローモデルを、ぽちなりの使い方をお伝えします。

1.ヴィタリック・ブテリンさんTwitterで批判

ストックフローモデルは、Plan.Bという人が提唱しているBTC価格を分析するツールです。

元々はGOLDなどの天然資源の価格予想に使われていたもので、それをビットコインに当てはめてPlan.Bさんが分析に使っています。

ストックフローモデルは市場に流通する資源の量(ストック)と年間生産量(フロー)をもとに理論上の価格を算出します。
ビットコインは供給量に上限があり、半減期から供給スピードを推測できるため、この理論が活用できるというわけです。

現在はストックフローモデルの理論上の価格と実際の価格がかけ離れていることから、ヴィタリック・ブテリンさんは過度な期待を持たせるこのツールをTwitterで批判し話題になりました。

2. こうやって使えばいい

ストックフローモデルでは、昨年の最高値はモデルライン(基準線)を越えることなく下落し、過去の最高値とは異なる動きになりました。
また今は、基準線とBTC価格との乖離が過去最大になっているため、もう機能していない可能性も考えられます

しかし「過去数年間におけるモデルラインとBTC価格の関係性」と「最近の価格の乖離」のどちらを信じるかを考えると、私としてはまだ前者で良いと考えています。

今までのモデルラインとBTC価格の関係性を見ると、約10年間も同じような動きをしていることは偶然とは考えにくいからです。

また今話題になっているのは、ストックフローモデル(基準線)通りにBTC価格が動かなくなった可能性についてです。
確かに私も価格の大まかな目安として参考にしていましたが、今の時点では、もう一つ使い方があると考えています。

それは「虹」を使うことです。

これまでのビットコレポートなどで何度か紹介しているものとなりますが、半減期を起点に最高値や最安値の大まかなタイミングを計るためには使えると考えます。

ストックフローモデルはBTC価格を虹色で表示しており、これは半減期を迎えると赤からスタートし、次の半減期までに紫へ変化するように表示されています。
そして過去を見ると、半減期から見る安値と高値のタイミングには一定の法則が表れています。

最高値
共通してチャートが黄緑色の辺りである
つまり次回半減期まで900~1000日のタイミング

最安値
共通して青~藍色の辺り
つまり次回半減期まで300~600日のタイミング

このように書くと、時間にとても幅がありますが、他のデータと合わせて考えるには十分な一つの根拠となり得ると思っています。

3.【まとめ】価格ではなくタイミングを推測するツール

BTCの半減期という仕組みはとても特徴的で、理論上の供給が減れば価格が上がるという考えは当然だと思います。
(需要が減らないという前提もありますが…)

その点からは今話題のように基準線通りには動かない可能性もありますが、半減期を起点としたタイミングを見る目安としてはまだ使えると思っています。

今は次回の半減期まで700日くらいの時期に来ており、大底圏まではあと200日くらいになってきているかと思います。
時期としては、今年の冬くらいです。

また、すでに他のデータでは大きな買い場に来ていることを表しているものもあります。

現時点で安値圏に来ていることは間違いないと思いますが、今が底だと確信せず、ストックフローモデルでもまだ日数があるということも踏まえて、様々なデータから検討が必要だと思います。

今回は私なりのストックフローの見方をご紹介しました。
参考の一つになれば幸いです。

ご注意:記事内における分析や将来予想は、ぽち独自の見解です。これらの見解及びその他の事項で不利益が生じた場合を含め、一切の責任を負うことはできません。投資の際にはご自身で責任を持ち、全て納得した上で投資判断をしてください。

【各種利用データ】
ストックフローモデル:
 https://www.lookintobitcoin.com/charts/

この内容は、CFSでの放送でお話しした内容をまとめたものです。毎週日曜22:00~配信しており、視聴するためのリンクはこちらです。

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