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UST暴落したのでステーブルコインまとめてみました

5/9(月)、BTCが30,000ドルを割り込み仮想通貨は不安とパニックに包まれました。
原因の一つはLUNAという仮想通貨とUSTというステーブルコインの暴落です。

トップの画像がかわいいクマですが、仮想通貨はそんな明るい状況ではありません…

今回の暴落時に特徴的だったことは、ステーブルコインそのものの信用に着目され、USDTが下落した点です。
その結果、ステーブルコインから別のステーブルコインへ資金移動が発生しました。

今回のレポートではステーブルコインに焦点を当て、CoinMarketCapの上位11銘柄をまとめました。

1.ステーブルコインは担保が重要

ステーブルコインは1ドルという価格を維持するために、裏で担保となるものを抱えています。
その仕組みは担保する方法によって大きく3つに分かれます。

「法定通貨担保型」:トークン発行組織の法定通貨保有が担保
「仮想通貨担保型」:仮想通貨の保有が担保
「無担保型」:担保は基本持たず、アルゴリズムで別のトークンとバランスを取って価格を維持

今回暴落をしたLUNAとUSTは③「無担保型」に当たります。
双方の発行枚数などでバランスをとり、USTが1ドルになるような仕組みを取っています。
そのためUSTが下落すると、LUNAも下落するという動きになりました。

この点から考えるとステーブルコインにおいて、③の方式はあまり安全とは言えないかもしれません。

2. 結局なにが安全なの?

基本的には担保のある①法定通貨担保型や②仮想通貨担保型の安全性や信用度が高くなりますが、その中でも①の方がより高いように思います。

②仮想通貨担保型の場合はBTCやアルトコインを担保としておくため、価格変動が激しくなります。
②を採用しているDAIは価格変動があっても担保できるように、1ドルに対して1.45ドル分の仮想通貨を担保にしていますが、担保の仮想通貨が暴落すれば最悪1ドルを下回る場合があると思います。

このように考えると、当たり前ですが①の方が安全性が高いのではと個人的に思います。

また今回の暴落時も基本的には①法定通貨担保型に資金が流れ、一時的に価格が上がっている傾向にあります。
逆に➁仮想通貨担保型や➂無担保型は価格が下落し資金が抜けている傾向にあることが分かります。

【法定通貨担保型が安全】


法定通貨担保型は、ここでは以下の6つを挙げました。

発行されている時価総額、担保としている裏付け資産から考えると、USDTかUSDCのどちらかが安全だと思います。

時価総額を重視すればUSDTが最も信頼できるステーブルコインとなりますが、以前から裏付け資産に対する噂が少しあります。

確認したところ2021/12/31時点で、法定通貨より国債やコマーシャルペーパーの保有割合が多く、いざという時に全額担保できるのか少しギモンがあります。
※テザー社はコマーシャルペーパーの割合を下げていくという発表をしていますが…どうでしょう。

恐らくこの点が、今回の騒動でUSDTから資金が流れた理由に繋がると思います。

したがってトータルで考えれば、ステーブルコイン内での時価総額も3割ほどを占め、米ドルを裏付け資産としているUSDCの信頼度が最も高いと感じます。

3.【まとめ】USDCが安全だけど、分散しよう!

今日時点で見ると、今はUSDCに一番信頼がおけるのかなと思いますが、基本的には投資と同じで信頼できるいくつかのステーブルコインに分散して持つのがいいと思います。

法定通貨担保型は、担保としている組織が倒産したり担保を持ち逃げしたら無価値になる危険性もあります。
したがって自分がその企業や組織が信頼できるかという視点で、比較的時価総額の大きい安全なステーブルコインを探すのも良いかと思います。

現実世界でも銀行口座をつくる時にどこのどんな会社か分からない銀行で開設しないのと同じことですね。

安全なステーブルコインを見極めて、資産退避先を見つけておきましょう。

ご注意:記事内における分析や将来予想は、ぽち独自の見解です。これらの見解及びその他の事項で不利益が生じた場合を含め、一切の責任を負うことはできません。投資の際にはご自身で責任を持ち、全て納得した上で投資判断をしてください。

この内容は、CFSでの放送でお話しした内容をまとめたものです。毎週日曜22:00~配信しており、視聴するためのリンクはこちらです。

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