【Stable Diffusion 指修正】これで解決！拡張機能不要！

2023年5月7日 08:50

AI画像生成で、お気に入りの画像ができた！全体の雰囲気が気に入った！という画像が作れても、手が崩れていた・・

そんな時に、修正できるまでInpaintingを実行するのは面倒ではありませんか？

このような場合に、手を任意に修正する方法を解説します。

概要

通常修正する方法として、インペイント機能で修正箇所を塗りつぶし、生成を繰り返すという方法をとりませんか？

この方法では、結果がランダムなので、修正できるか運しだいですし、修正できたとしても手の形は指定できません。

また、拡張機能で自動修正という手段もありますが、やはり修正までの時間や修正後の手は運しだいで決まってしまいます。

そこで、img2imgを有効に使い、任意の手に強制的に修正する方法を解説します。

例えばこのような画像があるとします。

右手が異常ですね。この画像を修正してみましょう。

まず修正後の手の形を決めましょう。
今回はこちらに向かって手を軽く上げるしぐさをしてもらいます。

そしたら、自分の手を考えた方に撮影します

つぎに手の画像から手だけを切り抜いて修正したい画像に張り付けましょう
※任意のペイントソフトを使ってください。主はlinkscapeを使いました

はい、おかしいですよね、わかりますよ。でも大丈夫です。

まずは、不要な手を削除してしまいましょう。

img2imgタブのinpaintsketchタブでまずはお絵描きしましょう。
色は修正後の柵の色を抽出したいので
①の画像右上のパレットをクリック
色選択画面でスポイトをクリックし、柵の色を抽出してください。
②そしたら、手を柵の色で塗りつぶしましょう。

いらない手を塗りつぶしたら、画像を生成してください。
不自然に塗りつぶされた画像が生成されたはずです。

次に、この未完成の画像をinpaintタブで修正します。
色がわかりずらいですが、inpaintの黒で先ほど塗りつぶした箇所を重ね塗りしてください。（画像は塗りつぶし途中）

塗りつぶせたら生成するのですが、その際、ノイズ除去強度を0.5以上で強めにかけておいてください。
promptはなしでもOK、クオリティUP系のみでいいです。

もしも1回で修正されない場合は、生成後の画像をインペイント元画像に移動させ、再度生成してください。黒での塗りつぶしは重ねる必要ありません。

はい、綺麗に柵ができました。

では本題の手を修正していきましょう。要領は柵の場合と同じです

まず、inpaintのマスクを除去します。
画像でマークしている、戻るボタンを連打して画像中央に
start drawingの表示を出します。←これしないと、柵が生成のたびに代わってしまいます。

で、手を修正するので手をinpaintで塗りつぶしましょう。
陰影もデティールとして追加させたいので、少しはみ出してざっくり塗りましょう。
生成するわけですが、今度はノイズ除去強度を0.3から0.4程度の弱めにましょう（弱すぎると修正しないし、強すぎると、手が崩れます）

はい、若干元の画像になじみましたね。でもまだまだです。
色合いがおかしいので、修正しましょう。

inpaintsketchに生成した画像を移動させ、お絵描きします。
手の平は影になるはずなので、元画像の肌の日陰部分の色を抽出し手の平を塗りつぶしましょう。しわもこれで消えるはずです。
※肌色は手からはみ出さないように注意してください。

生成し下記のような生成後の画像を、inpaintに画像を戻しましょう。

この画像の手をinpaintで塗りつぶし再度生成します。
どうですか？手はなじみましたね！！

最後に、手首から、若干異物が出ているので、取り除きましょう
柵を除去した際と手順が同じなので詳細は省きます。

inpaintsketchで柵の色で塗りつぶし→inpaintで再度塗りつぶし→ノイズ除去強度を強めに設定→生成→消え切らない場合は生成画像を元画像にし生成繰り返す
完成がこれ

いかがでしたでしょうか？綺麗に修正できましたよね！
姿勢制御にcontrolNetは基本ですが、手や体を後から修正は思ったように修正できないこともありますよね。

しかし、この方法であれば、任意の手の形へ修正が可能です。

ただし、注意点があるとすると、最初に撮影する手の角度がそのまま画像に反映されるので、撮影時の手の角度やアングルに注意してください。
また、手を元画像に重ねる際、逆の手とサイズ感を合わせるなどにしてサイズに注意しましょう。

今後もstable diffusionの小技を紹介するので良ければnote、twitterの登録をよろしくお願いします！！

ではでは。

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