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鼻中隔矯正術 入院編⑦術後4日目

いよいよ抜糸

朝食は再びパン(お米が食べたいなぁ)
フルーツを食べたら香りがした。
「アナタ!マンゴーだったのね!」と思った。

少しの熱っぽさを除けば
綿球制作労働を継続出来るくらいの
元気さが戻っていた。
こうなると次にやってくる恐怖は

支払い

である。

耳鼻科へ呼ばれて抜糸をしてもらう。
左鼻から器具を入れて、グイっと鼻の壁を押される感覚。(イテテ)

「終わりましたよ」
と言われた私は右の鼻の抜糸を忘れていらっしゃると思う。
「抜糸は片方の鼻だけですか?」
と思い切って聞いたら
「両方切ったら鼻の中、穴あいちゃうからね〜」
と言われて

バカ丸出しで診察室を去った。

この日から、食塩水を作って朝晩鼻うがいをした。

病室へ戻るとすぐ昼食
まさかの

焼きそばとおかゆ!

関西の意地を見せつける献立!

炭水化物on炭水化物でも何でもいい!

だって明日、退院だから!

昼過ぎに編み物をしていたら、ハンディモップを持ったおばちゃんが病室へ入って来た。

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看護師さんしかり、病院の方達は話しだすと止まらない。明日退院だという話をしていると、おばちゃんは

「気をつけや!」

と言う。

私は退院時に何かあるのかとドキッとした。

するとおばちゃんは言う。
「自分が入院していた時、手術日が決まったから外出許可が出て家に帰ったの、宅配便が来たから取りに出たら玄関で顔面から転けて顔面と両鼻から血が吹き出したのよ、で、救急車でまた同じ病院へ運ばれたのよ!」

漫画『怪獣8号』より

「知らんがな」

である。
おばちゃんのネタを要約すると、ずっと動いていないから思ってるより足が鈍ってる。だから気をつけてね。
という事らしい。

しっかりと受け止めた。

そうこうしていたら夕食の時間。
これが病院で食べる最後の晩ごはんだ。

蓋を開けるとそこには

鯛!!

めでたい!の鯛である。

明日、退院だから気を利かせて鯛なんだろうか。
などと感動して家族に写真を撮って送り付けたりした。
しかし、個室ゆえ真実は分からない。
私だけ鯛なのか
みんな鯛なのか…

食器を下げに来た配膳のおじさんに思い切って声をかけてみる。

「あ、あの…今日の献立って退院とは関係ないですよね?」

配膳おじさん「はい、関係ないです」

諦めきれない私「みんな一緒ですか?みんな鯛?」

配膳おじさん「そうです、鯛ですねぇ」

終了である。

私だけじゃなかった!!💢

退院全然関係ないんだって!!!💢💢

そこから、配膳仲間に呼びに来られるまで病院食事事情を話してくれた配膳おじさんに感謝。
私も昔、病院で働いていた事があるが、内部事情はとても面白い。

いよいよ明日、退院である。

荷物の量とお支払いを心配しながら就寝。

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