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彼女たちに出会った偽りの僕after story 記憶の追体験
あれから9ヶ月。
夢を見ていたかのようなあの日。夢が叶ったあの日。自分自身に刻み込んだその日まで。
2023年8月2日
Blu-ray&DVD『2nd TOUR 2022 “As you know?” TOUR FINAL at 東京ドーム 〜with YUUKA SUGAI Graduation Ceremony〜』
僕は彼女たちがあの日に創った、魅せた記憶を手に取った。
ワクワクとドキドキと不確かな怖さを抱え込みながら、そのディスクを廻した。
目の前には約5万人で埋め尽くされた東京ドーム。
何度も聴いてきたOvertureが櫻坂46の真価を呼び起こす。
Do you know who we are?
I don't know a lot about yet.
But today,I can get to know you better.
始まった。誰も手元のペンライトを光らせず、彼女たちの無機質なパフォーマンスに視線を向ける。
そして彼女たちを照らす光源は、ドームの中心へ。そこに照らされた強く、そして静かに佇む4人。4人を囲む箱と共にメインステージへ進んで行く。
4人が左右交互に別の視線を送り、ステージに揃った白い魅惑な18人。
始まりを告げる
「Let's the show begin.」
このライブは伝説だった。円盤として残ったのが嬉しい。ドローンで撮った映像は臨場感がものすごく伝わってくる。
櫻坂の世界観が全面に出ている演出、前半から飛びしまくってるセトリ、メンバーの気迫のパフォーマンス。どれも最高だった。
あの瞬間へ。
緑に埋め尽くされた卵。欅坂のOvertureが多くの人の心を揺らす。
不協和音。あの時の気持ちはあそこに置いてきた。
今は、彼女たちのパフォーマンスに見惚れている。完全に支配した不協和音。全員が1人のために心身を削りながら、表現している。
そして、彼女の叫びが僕たち、彼女たちを奮い立たせ、全員をひとつにした。
最後の1音で真っ暗に。観客の拍手が、彼女たちへの想いと感謝と感動を表していた。
始めの音で、会場全体の雰囲気が変わった。なんだか夢を見ている気分。砂塵が舞っているような煙から何もかも儚い。みんなが笑顔で届けているその姿は、美しかった。見ているだけでも楽しかった。
最後の言葉を紡ぐ。綺麗なドレスに身を纏う。少し跳ねた髪も彼女らしい。
メンバーそれぞれ彼女への想いを放つ。涙を流しながらも最後の一言まで伝えようとする。僕も溢れるものがあった。
彼女は、僕がこの世で1番尊敬している人だ。どんな時も大切なものを守るため、自分の身を削りながら、時には壊れそうになっても、守り続けた彼女。本当に幸せになって欲しい。報われて欲しい。ただただそう思います。
最後のがんばりきは、彼女の全てを表していた。
さぁ、ここからだ。配信されていない1日目。
後編では、少ししか語らなかったこの場面。
今始める記憶の追体験。
僕がこの世で1番好きな曲。
円盤では消されていた(?)誰かの泣き声が入ったイントロ。映像で観ても苦しかった。本当はいるはずのひかるがいない。さらに胸が締め付けられる。まともに観れなかった。見る限り、ひかるは元々いるはずだったが、ゆっかーが代役をやっていたように見える。
すごく悔しかった。真実は分からない。彼女がどんな心情だったのか、なぜ出れなかったのか。このパフォーマンスを見ているとそう考えてしまう。僕たちが背負わせすぎているのではないか、そう思ってしまう。
彼女はいつも僕たちの事を考えてくれている。彼女自身がそうであったようにファンの目線に立って、どうしたら満足してもらえるか考えているように感じる。そんな彼女に甘えていた僕がいたのかもしれない。こんなネガティブに考えてしまう。
当時の僕も途中でいないことに気づき、こう思っていた。あの時の胸の苦しさ、怖さ、全てがこの映像を見て追体験した。
この感情は、あの時みたいになって欲しくないという気持ちから生まれた。
2020年1月23日。全てを失ったあの日のように。
もう何も失いたくない。そんな甘えが僕のどこかに潜んでいる。
最近とあることを思うようになった。いつか必ず来るその時、僕はどう思うのか。彼女が新しい道に進む時、素直に受け入れられるのか。まだ経験したことの無い推しの卒業。それにただただ怯えている。
いつか全てが明かされる時を待とう。そう思う。
2人が集団から出てきて、フロートに乗り込む。あのイントロで涙を流した。あのピアノはずっと脳に焼き付けられている。
当時のキャプテンと副キャプテンの曲。
「ヒールの高さ」
円盤を見終わったあと、真っ先にこの曲のMVを見た。色んなことがフラッシュバックした。
2人が涙を堪えながら、歌っている姿は見ている人全員の心を揺らした。
緑だったはずの会場はいつしか真っ青になっていた。最後の青空とMARRY。
「青空が違う」
美しかった。声は出せないけどペンライトでコールしているのが、昔のあの盛り上がりを具現化していた。
静かなピアノのイントロ。ギターのアップテンポ。聴く人全員が幸せになるこの曲。
「世界には愛しかない」
彼女の叫び。全てを解放していた。清々しかった。
1期生のポエトリーリーディングは、感動した。彼女が、1期生に託した、これ自体がエモい。
彼女らしいパフォーマンスだった。
彼女のソロアカペラから始まるこの曲。真っ直ぐな別れの曲。
「その日まで」
ゆっかーがメンバー一人一人と踊っていく。1期生とは欅の曲を踊る。ゆいぽんと踊ったサイマジョの振りで僕の涙腺は完全に崩壊した。
ラスサビ。みんなががんばりきで道を作り、その中をゆっかーが、駆け抜けていく。
このライブは僕の人生を変えた。これを機に、僕は新たな見方でこのグループを見れている。もちろん大好きだし、応援してる。でも、いつか来る終わりの時に後悔しないように今を大切にするようになった。
いつか来るその日まで。僕は僕なりの答えで、真っ白な櫻を咲かせたい。
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最後までご覧頂きありがとうございました。
一応、これでこの話は完結(?)かな。
(もしかしたらなにかの節目にやるかも)
これからは何か新たなお話出来ればなと思います。
いつになるかは分かりませんが、首を長くして待っていただければと思います。
では