U.N.はなむらゆまは彼女なのか
私も”アイドル”と言うものが見たくなって、外に出ようとしたの。
よかったじゃないか、思う存分沼るがいい。
はじめに
こんにちは。けいしあです。
ファンタジア年末カレンダー7日目ということで、今日は夕月ファンタジアのアイドル部長である私がアイドルにハマったガチ恋した様子を経験談を交えながら語っていこうと思います。全文無料となりますのでお気軽にお楽しみください。
また、今日までのファンタジアカレンダーも合わせてどうぞ。
今日までのファンタジアカレンダー
1日目おます
2日目 てん
3日目 濃厚豚骨りゅうむそう
4日目 万里鵬翼の躍動とり
5日目 夕月
6日目 Lux
なお、本文は正直な話を含むため以下に該当する方は閲覧を自己責任でおねがいいたします。
現在進行形でアイドルにガチ恋している方
コンカフェなどで勤務している方
アイドルご本人様
過去に辛い経験があり説教したくなる可能性のある方
僕の両親 三親等以内に該当する方
それでは以下本文です、ゆっくりしていってね。
登場人物説明
けいしあ
この物語の主人公。アイドルに出会うまではロックバンドのファンをしており、お世辞にもアイドルを見る層とはかけ離れた存在であった。
オタク歴は短い。中学生時代はバンドリにハマっていた。高校時代はアコースティックバンドを結成し活動するなど、ライブハウスと音楽が大好きである。
花村ゆま
北海道札幌市を拠点に活動している7人組アイドルBYBBiTのメンバー。
担当カラーはレッド、身長147センチ。多分僕のことが好き。
毎週木曜日の木曜定期公演をはじめとしたライブ活動を行っており、2025年2月22日にはZepp Sapporoにてワンマンライブをする、今勢いのあるグループのメンバーだ。
所謂”地下アイドル”である。 ※地下アイドルは以下ライブアイドルと書きます
以上。この物語に出てくるのは僕とゆまちゃんと友人数人だけ。二人きりの世界のなのである。それでは二人の出会いから書いていこうと思う。
出会いは突然。マンボウの前で。
私がはじめてBYBBiTのライブを見たのは、2024年3月23日ススキノにあるベッシーホールというライブハウスで開催されていたライブだった。その日は特に予定のない1日だったため、知人から紹介されていたアイドルを見に行くことにしたのを今でも覚えている。
当時軽度の引きこもりだった私にとっては久々のライブハウスでもあり、場の空気に酔いしれることができたのがとても心地よかった。
初めて行った時の感想は、「500円でこのクオリティのライブが見れるならたまに行ってもいい」だった。ライブアイドルのチケットは入場無料や500円など、ロックバンドしか知らない世界で生きてきた人間からはあり得ない値段で販売されている。今思えばこの要素は気軽に行きやすいライブを演出していたのだと思う。
ライブアイドルのライブ終了後は特典会と呼ばれるものがほとんどのライブアイドルに存在する。基本的には一枚1500円〜2000円でチェキや写メを撮ることができ、30秒程度お話しできるのである。この特典会という仕組みがライブアイドル運営の主な収入源となっている。
私は高校時代にライブハウスでのライブが500円では業として成立しないことを知っていたため、この日チェキを撮ることに対して抵抗などは全くなかった。応援しているバンドのCDを買うのと同じだと感じていた。
そして、チェキ券を一枚購入し、気になるあの子に急接近。
あっかん、めちゃくちゃ可愛い。
当時荒んでいた心にこれが刺さった。きっとこの日は恋していなかった。けれど口から出た可愛いは本音だった。低身長でメガネをかけている華奢な女の子。いわばロリである。それでいて母親のような包み込むトーク力。とにかく印象に残る。また”話したいな”って思える”出会い”だった。
TWO WEEKS LATER
二週間後のことである。
あの子のこと、あのグループのことが忘れられない。サブスクにある楽曲もたくさん聞いた。何なら車でも聞いている。そしてTwitterを見ること数十分。
その週の木曜日に”無料で”ライブが観れるというのである。
え、こんなことが毎週あっていいんですか????
実際のところは入場時に2ドリンク制(1200円)となっており、実際に支払う額は0円ではないものの安すぎる。
気になったので、行くことを決意。仕事終わりゆまちゃんに会いに行くぞ。
そしてライブがスタートする。
ん???推しは髪の毛伸びてるし、なんか5人になってる???
推しの髪の毛が伸びていた理由は全くもって不明だが、まさかのメンバーが二人卒業していたのである。
僕がBYBBiTにハマった理由の一つはこれである。
この5人を新たに応援することができ、この5人が売れるまでの軌道を全て観測できるのである。そんな理由で足を固められてしまったのであろう。
そしてライブが終わり人生2回目の特典会へ。前回同様チェキ券を一枚買い、推しの前へいく。
僕 「…覚えてますか?」
ゆま 「かいせいくん!!」
僕はこの日嬉しかった。中学生から恋人からも名前で呼ばれたことが多くなかったため、自分の名前を呼んでくれる女性。とにかく照れた。今思えばこの時から彼女に惚れていたのだろう。
しかも、一回しかあっていない人間のことを名前まで覚えてくれているのである。こんなにうれしいことはなかった。
また来週もここでゆまちゃんに会いにこよう。きっと仲良くなれる。
そう、もうエンタメの域を超えて惚れている節はあったのだろう。早すぎる。
そして、3回目へ…
前回のライブから一週間後。再び仕事終わりにライブハウスへ足を運んだ。
この日は同じ事務所の人気グループ”タイトル未定”との対バンということもあって、人がとても多かった。入場待ちの時間が長かったため、前にいる人に話しかけてみた。
???「僕は元メンバーの亡霊です」
???「気がついたらチェキ10とかとってる」
え?1日に1500円のチェキを10枚???ありえません。よほどの大富豪なのでしょう。心の底からそう思ってました。
そんな怖い話を経てライブハウスへ入場。普段とは違う衣装に包まれた愛しの推し。普段とは盛り上がりの違う会場。僕もとてもテンションが上がった。
その後再び特典会へ。
ゆま「覚えててくれてありがと!好きだよ!」
僕は恋に落ちた。本気でアイドルのことが好きになってしまった。この日を境にゆまちゃんに会いに行ける日は全部行くようになった。彼女と話すためなら家から出ることも苦じゃなかった。1500円も高いなんて感じなくなってきていた。
こんな簡単なガチ恋営業にハマるだなんて花村ゆま本人も思っていなかったと思う。アイドルの現場通ってなかったら生きていけたのかなぁと思うくらいちょろかった。
真夏の横浜のライブ
ハマって早くも3ヶ月。新メンバー二人が加わった。BYBBiTにも大きな変化があったが、僕も変化していた。気がついたら仕事終わりのライブでチェキ10枚撮ったり、一回の特典会で2枚は取らなきゃ気が済まなくなっていた。ガチ恋していることを悟られないように心に星野アイを宿しながらお話ししていたことを覚えている。
そしてちょっとしてガチ恋がバレた。推しからはこんなことを言われた。
「私は絶対ないからガチ恋はやめときな、でもガチ恋するなら私だよね」
ますます好きになった。自分でも捕まえられない嘘を愛していることが怖くなっていたため、好きな人から止められたことが嬉しかったのである。ガチ恋はさらに進行した。二週間後の予定を急遽変更し、新体制初の東京遠征に行くことにしたのである。行動力が上がりすぎている。
正直この時点で一般人からオタクになる戻れない壁を乗り越えていたと思う。可愛い推しを見ることが楽しい気持ちと、どうしようもなく好きな気持ちが交互に訪れるようになっていた。
気持ち悪い話だが、本当に好きすぎて一人で病んでる期間もあった。
僕はBYBBiTの曲が好きで通っているんだと気持ちを誤魔化すために色々なアイドルさんを見に行ったりした。恋心というのは恐ろしいものである。
ここから10月まで、BYBBiTへのモチベも花村ゆまへの気持ちは全く変わらなかった。好きで好きで仕方がなかった。
そして、2024年の年末へと徐々に向かう。
沖縄。そして花火。
10月中旬。ついまいんく沖縄旅行というイベントがあった。ついまいんくというのはBYBBiTの事務所である。
もちろん予定を破壊して行った。正直行く予定はなかったけれど、行くしかないと思える話を聞いて行きたくて仕方がなくなった。行くのを決めたのは二週間前のことである。そして、沖縄であった花火のイベントが僕のアイドルとの向き合い方を大きく変えることになった。
参加費5000円 写メは別途1500円花火一本つき
ハマってから初めてイベントに行きたくないと思ってしまった。1500円は安くはないお金だと再度気がついた瞬間だった。そして、ライブを見れることライブハウスに行けることが僕にとって1500円というお金の価値を誤魔化していたんだなと痛感した。
もちろん他に沖縄であったライブのイベントやBBQなどはどれも楽しかった。半年間かけて作った関係の賜物だと思う瞬間がたくさんあった。
ここで初めてガチ恋である自分の辛さを克服した、冷めたわけではない。本当に彼女にしたいと思っている自分の気持ちが不純であり、やっと不誠実だと気がついたのである。
それでは最後の結論に行こうと思う。
花村ゆまは大変なものを盗んでいきました
想いは伝えたら壊れちゃう。じゃあ伝えなければ壊れないのです。
よって伝えなければアイドルは彼女にできるのである。
自分の心の中だけで幻想を描き続ければ、彼女であり嫁なのである。
趣味の範囲で楽しめるようになろうと本当に思った。
だからガチ恋は絶対に伝えちゃダメ。どうしても推しに止めて欲しいならガチ恋であることを伝えたらいいと思う。
そもそもアイドルを応援するなら天上の人って意識が絶対ですね。
これは未熟な僕の2024年最大の大きな大きな大恋愛の勉強である。終
あとがき
ガチ恋の部分だけ抽出して書いたので、実際にはライブ楽しい!しか思ってない時の方が多い。BYBBiTは曲がいいので普通にライブが面白い。
アイドルに好意を持つことは別に悪いことじゃないけれど、極度に好意を持って期待しすぎると身を滅ぼす。当たり前だけど見返りを求めちゃダメ。
最近は自分でも距離感を理解してきたため、花村ゆまちゃんにとって都合のいいオタクになれるように努力している。推しにはやりたいことをのびのびとやれる環境を提供することがオタクの使命なんだなって今は思います!
来年は一年通して楽しくライブ見る事が目標!
おまけ
一年間で撮ったチェキの総枚数 約340枚 額面にして約51万円
チケット代や遠征費などの総額 約40万円程度
費用を工面することを頑張るということを今年はただ考えて、とても稼ぐ術を学んだ気がする。
人間お金を使わなきゃ稼ぎ方を学ばない。
【宣伝】
2月22日 BYBBiTワンマンライブ”DYMMiT”
1月14日までチケットの抽選応募やっています!
ぜひ最高に楽しいライブを見にきてみませんか!
URLはこちらから
花村ゆまさんのTwitterはこちら