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せめて笑顔でいたい40歳
ここ2〜3年で、私の心はずいぶん歳を取ったように思います。生きる気力、モチベーション、活力、フットワーク、いろんなものへの興味関心、のようなものが著しく低下した気がするのです。綺麗な景色を見ても、ただ、フーンという感じ。若い頃は、「世界ってなんて綺麗なんだろう!!」くらいの温度感だったのに。(それはそれで熱すぎた)
海外旅行に行ったときですら、そんなに感動がなく、心のリアクションの薄さに驚きました。
人付き合いもかなり消極的になりました。近しい友達はみんな子育てに多忙で、地元から出てこれなかったりするので、会うことは滅多にありません。
今の同僚とはビジネスライクな付き合いなのでプライベートな交流は皆無。仕事後に飲みに行くなんてことは発生しません。真っ直ぐ家に帰って、夫が帰宅するまで1人で待つ毎日です。
以前はシェアハウスに住んでいたり、当時の同僚と飲み歩いたりと、社交的で行動的でした。振り返ると生活の変化に驚きます。
シンプルに体力が落ちたのは明らかですが、同時に精神力も落ちたように思います。いろんなことが面倒に感じてしまう。楽しそうなことにも心動かされない。映画や本にも滅多に感動しない。日常の嬉しい、楽しい、はもちろんあるけれど、振り幅が小さくなりました。心が固くなってしまったのでしょうか。
人生折り返し地点の40歳。今後待ち受けているのは、自然の摂理として友人や親の死なわけで、そんな悲しみから心を守るために、歳をとるにつれ心が鈍感になるのかな、なんて考えたりもします。
心が老いている気がして、怖い時があります。でも、今の心に従った生き方が心地よいとも感じます。
無理な人付き合いはしたくないし、行きたくない場所には行かない。休日が充実してなくても別にいい。午前中いっぱいベッドに入っていたり、YouTubeで時間を無駄にしてもいい。旅行先で感動できなくても、それが素直な感想ならそれでいい。
これから先、体も心もだんだん健康を失っていく。でもせめて、いろんなことが無理になっても、機嫌良く、笑顔でいたい。