【中国】陳情令聖地巡礼~横店③春秋唐园
横店・陳情令聖地巡礼の最終日は春秋唐园に来た!ここで蓝家・不净世・大梵山・百凤山など数多くのシーンが撮影された。
秦王宫・清明上河图など、"景区"(観光地)として公開されているエリアとは異なり、春秋唐园は100%撮影用に建設されたエリアだ。一般の観光客向けに開放されているエリアのように、アプリや横店のチケット売り場でチケットを購入することはできず、必ず現地の入口で入場手続きを行わなければならない。
秘密基地感満載だ。
私が宿泊していた秦王宫付近にある横店のホテルから春秋唐园までは、タクシーで20分ほどかかった。
春秋唐园の入口には受付があり、そこにいた警備員からQRコードを読み込んで入場料を支払うよう案内された。しかし、読み込んでみると中国身分証番号の入力が必須になっており、パスポートには非対応だった。
パスポートしか持っていない旨を伝えると、個人情報の入力が不要な別のQRコードを案内してもらえた。こちらで決済を完了し、パスポートは直接警備員に提示して、無事に入場することができた。
入場の際にチケットバンドをもらった。エリア内にいる間、これを腕にはめておく必要がある。
春秋唐园は「北城」「南城」「唐城」に分かれており、入口は南城に繋がっていた。
まずは入口近くの売店でお水を購入した。
売店が並ぶ"景区"とは違い、春秋唐园にはこの一箇所しか売店がなかった・・・!
ここで飲み物を確保しておいて良かった。
早速、売店の向かい側に精舎の入口を見つけた。参考にしていた陳情令ロケ地攻略によれば、「この奥に雅室があるが、精舎の正門が開いていない場合、さらに進んで開いている門を探す必要がある」。
私が訪れた日も精舎の門は閉ざされていたため、雅室に続く門を探したが・・・
撮影スタンバイ中の馬に遭遇した。
周りにもドラマのセットらしき道具が置かれており、これから撮影が始まりそうな雰囲気を感じ取ったため、ここは避けて通るようにした。
すると、写真にあるような茶色とクリーム色の同じ色合いの建物がどこまでも続いており、見分けがつきにくく、いきなり迷子になってしまった。
一旦、雅室はスキップして「2号山」と呼ばれる山(大梵山、百凤山、绵绵の家などのシーンが撮影された)が南城から見えたので、そこに行ってみることに。
しかしここでもドラマ撮影中😱
山に向かって進もうとしたところで警備員の人に止められてしまった。せめて遠くから2号山の様子を1枚撮りたかったが、撮影班のトラックが映り込んでしまうため撮影不可だった。
建物が見分けづらい上に、各地で撮影が行われている。入場早々、他のエリアに比べて圧倒的に難易度が高いことを実感した。
2号山の聖地巡礼が丸ごと飛んでしまったのは痛かったが、また横店に来る理由ができたと思うことにして、ハードルをぐっと下げて「今回はおんぶの橋さえ見つけられればゴール!!」と決めた。春秋唐园に来た最大の目的だった。
その橋があるという「北城」に向かった。
清河街道の入口を発見。ドラマとは見た目が異なるが、位置としては写真に映っている壁が忘羡の後ろの山にあたる。
羡羡が笛を吹いて温宁を呼び出した場所!
横店の公式アカウントでは「北城街道」と記載されているこの通りは、まるで屋台のようになっており、撮影用の小物やフルーツ(レプリカ)がずらりと並んでいた。この近くで撮影が一段落したようで、次の撮影場所に移動する古装を着た役者さんたちと何度もすれ違った。
しばらく通りを歩いていると、右手に橋が見えた・・・!!
もしかして!??と思いドラマと見比べてみたところ、ここで合っていた。感動の嵐だった。
この場所であの名シーンが撮影されたことを考えると、階段の一段一段が愛おしくなった。
しばらく感動に浸っていると、橋の向かい側から写真を撮っている人の存在に気が付いた。首を傾げながら、スマホと橋を真剣に見比べている。どう見ても陳情令と同じアングルを見極めている人だった。
このままでは私が映り込んでしまうと思い、場所を空けようとしたとき、ちょうどその人が「お姉さん映り込むからちょっとだけ横に行ってくれる?」と話しかけてきた。「OK」と答えつつ、「もしやあなたも陳情令の・・・」と聞いてみた。
「そう!!!!!」
やはり!!!!!笑
撮影を終えた彼女と話すと、私と同じ攻略を見ながら聖地巡礼を進めていたことが分かった。同じく雅室への入り方は分からなかったらしい。
情報交換のために、これまでにお互いが撮った写真を見せ合った。彼女のスマホには、正面だけでなく、様々なアングルから撮影された橋のシーンのスクショが保存されていた。
「これとか橋の下からじゃないと撮れない。あの辺から撮ってると思うんだよね。」
そう言って橋の下にある芝生を指差し、数分前から降り始めた雨の中を傘も差さずに進んでいった。陳情令と同じ場所に来ただけで目的を達成した感覚でいた私は、どこまでも劇中と同じアングルを追求するその姿勢に感心しながら、一緒に橋を下りていった。
橋を下りた先は、羡羡と蓝湛が向かい合って立っていたシーンと完全一致していた・・・!!!私一人では見つけられなかった。感謝しかない。
夢中になって写真を撮っていると、彼女は「私橋の上に行くからここから写真撮ってくれない?!」と、スマホを私に預けて橋の上に駆け上がっていった。
カメラを向けると、どこからともなく現れた肖战さんと王一博さんの応援バナーを掲げていた。いつ取り出した!?というかバナー持ってきてたんだ!??と驚いた。
戻ってきた彼女は、私が撮った写真を確認してとても喜んだ後「今度はこっちが撮るから!!上行って!!バナーも持っていきな!!!」とハイテンションで応援バナーを手渡してきた。
橋の上でバナーを掲げることになるとは、ここに来るまでは1mmも想像していなかったが、振り返るたびに思わずにやけてしまう、忘れられない思い出になった。
出会いの記念に二人で自撮りもした。
橋から北城街道に戻ってきた瞬間、彼女が「ここも劇中のシーンじゃない?!」と声を上げた。そこは仙子から逃げる羡羡が隠れていた場所だった。私がまったく見つけられなかった撮影スポットを短時間で次々に見つけていく。
頭が上がらない。
ちなみに、陳情令には登場しないものの、橋の周りの景色は写真のようにとても色彩豊かだった。見ていて心が弾んだ。
その後、私達は別れてそれぞれの聖地巡礼を続行していたのだが、南城でバッタリ再会した。
そうコンタクトを取る私達は、まるで手分けして宝探しに臨む相棒のようだった。数十分前まで初対面だった二人の会話ではない。
再び行動を共にして、雅室にもう一度チャレンジ!!
力を合わせて探したおかげで、今度は雅室の入口を見つけることができた!!!
羡羡と蓝湛が戒尺で罰を受けた場所。
羡羡が入っていった精舎の入口。
羡羡がアリと遊んでいた場所!
それを発見した蓝湛が歩いていた廊下!!
蓝湛が雪の中で跪いていた廊下・・・!😭
陳情令ワールドが広がっていた。
雅室を諦めなくて本当に良かった。
※普通に精舎の門の奥にあった。私は撮影セットを避けて回り道したため迷子になった。
その後、雨が強くなってきたので、昼食を取りにいくために春秋唐园を出た。(迷子になって見つけられなかった不浄世の撮影スポットが複数あるので、2号山と併せて次回再チャレンジしたい!)
出口に向かう途中に陳情令ファンと分かるグッズを付けている人がいて、
「あら、あなたも・・・☺️」
「あなたも・・・☺️」
という会話をしてお互いにニッコリした。
そういえば、朝から南城と北城の間を往復していたのに、ドラマのスタッフ・キャスト以外で出会ったのは、橋の上と出口付近にいたわずか二人だけだった。こんな雨の中で聖地巡礼を敢行していたのは全員陳情令ファンだったという事実に、思わず笑いがこみ上げた。
最後に、春秋唐园を回るのに必要な時間について。
丸一日確保しておくことをおすすめしたい。
似たような構造の建物が多い上に、他のエリアに比べて陳情令撮影時と見た目が大きく変わっているので、とにかく迷いやすい。今回横店で行ったエリアの中で一番難易度が高かった・・・!
2号山に登るとさらに時間がかかるので、開園の8時頃に春秋唐园に入るのが理想だ。
開園直後なので、ドラマの撮影で行きたかった場所が封鎖されるという状況も回避しやすい。
その他の横店レポはこちら😌