ぬか床のある暮らし。普通に自炊で通せた【2020年塩谷的10大トピック⑤】
私は学生時代からずっと自炊を続けている。どちらかというと、続けねばならぬという厳格な法が敷かれている状態に近い。別に誰かに決められたものではないけれど。ケチが過ぎるので、お弁当を買ったり出来合いの総菜を買うと、ものすごい罪悪感に襲われる。
社会人生活対応の食生活
社会人になったらごはん支度をする余裕あるかしら、と思っていたけれど、今年も自炊で通せた。でも、今までとは少しスタイルを変えた。
これまでは常備できるおかず(副菜)は作っても2つくらいで、何かしらの副菜は毎日作っていた。そこを、週末にまとめて4種の副菜を多めに用意するようにした。
毎晩主菜となるお肉か魚を焼くだけで、それ以外は常時用意されているおかずから2種ほど選んで小皿に盛り付ける。結果的に、学生時代よりも品数が増えて食事が充実した。けれどかかる労力はこれまでの10分の1くらいなのだ。個人的には大発見だった。
ぬか床がやってきた
そんな私が今年新たに挑戦したのが「ぬか漬け」である。
今年の5月、我が家にぬか床を迎えた。スーパーに売っている、すぐに漬けられるぬか床だ。始めようと思ったのは、新型コロナ流行を受けての緊急事態宣言の影響だった。何もできない日々の中で、これまでやったことがないことがやってみたくなった。
ぬか床のお手入れは大変なものだと思い込んでいたが、実際やってみると全然そんなことはない。毎日とりあえずかき混ぜて、たまに塩を足す。水分が出てきたらキッチンペーパーで吸い取る。確かに仕事の繁忙期にはちょっとしんどくなったが、そうは言っても意外とお手軽なものだった。きゅうり、にんじん、大根、なすなんかを代わる代わる漬けている。
しかし、実は未だにコツがつかめない。しょっぱすぎたり、味がしなかったり。考えてみれば、これまでぬか漬けにはそんなに縁がなかったので正解が分かっていないのだ。自分が食べる分には問題ないが、まだ人様にお出しできる出来には到底及ばない。試行錯誤が続きそうだ。
一汁三菜、バランスの良い食事に
ぬか漬けが常備されるようになったおかげか、我が家の食事は8割和食になった。元から和食が多かったけれど、さらに和食率が上がった。
おかずの種類も増えたし、それほど高カロリーなおかずも出てこない(嘘、夏ごろになすの揚げ浸しにハマってた)。少々塩分過多な気もするが、これまでの自炊生活で一番バランスよく食事ができている。
来年も引き続き、健康的な食生活を心掛けたい。そして、ぬか床と仲良く暮らしていきたい。