見出し画像

この先の季節も一緒に過ごせたらいい〜ME:ICONIC Hi-SUMMER参戦記〜


明るいから、季節の中で夏がいちばん好きだ。

2024年8月25日、ME:Iの2回目のファンコンサート ME:ICONIC Hi-SUMMERに参戦してきた。

会場は日プファイナルと同じAICHI SKY EXPO。
日時と会場が発表された日、もう何度目になるかわからない、「これは行けないな…」という感想を抱いたが、当たり前のように飛行機のチケットとホテルの予約、チケットの申し込みをしていた。

結局のところ行かないという選択肢はない。ここ数年はいわゆる地下アイドルと呼ばれるアイドルを推してきた身。現場が至高、現場で生でライブを見ることに”意味”を感じてしまうタイプの人間であることは自分が一番わかっている。
そして、今回の会場はME:Iが結成された場所ということが今回の参戦を決めた一番の決め手だ。数年前まで年に数十現場通っていた人間は、会場や楽曲に「思い出補正」があることをよくわかっている。
今回の会場はいくら遠かったとしても、いくら平面だったとしても、どうやっても思い出補正がかかる。行くしかなかった。

最速先行で全公演応募して当たったのは25日の昼公演のみ。遠征にかかる費用など、金銭的な面を考えてその後の抽選には申し込まなかった。

個人的に今回の公演でグッときたポイントが2つある。
1つ目は推しの心菜ちゃんのMC。活動を始めてからの自分の存在意義がわからなくなる時もあったが、ファンしかいない空間でキラキラした目で自分たちを見てくれる姿を見て、自分が救われている、ここにいていいんだと思えるという内容のコメント。
私自身は、ずっと日本のアイドルを推してきたから、日本のアイドルオタク的思考「推しの成長」というものにとても惹かれる。未熟でもいい。未熟でも、努力してスキルが上がって行く姿や、楽しそうにパフォーマンスをしてくれる姿がいちばん好きだとこれまでずっと思ってきた。
ただ、オーディション番組で生まれ、経験者が多い、韓国寄りというグループの性質を考えると、彼女がそのような悩みを持つのも理解できる。
オタクは身勝手で、「推しが幸せだったらそれでいい」「推しの幸せが自分の幸せ」とすぐに言ってしまうけど、本人たちが裏でどんな活動をしているのかわからない。だから、本人から今回の言葉を聞き、ハッとした部分が大きすぎた。そして、泣いた。

2つ目は最初に長く書いたとおり、日プファイナルと同じ会場で、その時に披露した曲を見られたことである。
今回の座席は奇しくも角度的にファイナルで立った位置と同じ。(日プファイナルはオールスタンディングだった。)あの時よりも少し遠い座席だった。あの日、目の前で練習生だった彼女たちがしていたパフォーマンスを、デビュー後に離れた位置から見る。少し遠くなったけれど、一人一人の存在感が大きくなり、輝きを増している姿を見て、涙を堪えられなかった。(正直1曲目からずっと目に涙は溜まっていたのだが、、、)

最近、誰のどのライブに行く時も「これが最後」かもしれないと思っている。そして、もう行かなくてもいいかなと思って帰宅している。(結局機会があればまた行こうかなと思ってはいる)
でも、今回のライブは、全くそんなことを思わなかった。思う暇すらなかった。エモいという一言表せない感情が溢れていた。この感情を言語化できるだけの語彙力や文章力を持っていない自分が憎いくらいに、楽しくて、感動して、また次も見たいと思えた。


6月に先行配信され、7月にリリースされた、=LOVEの「絶対アイドル辞めないで」という曲がアイドルオタクの間で話題になったことは記憶に新しい。


アイドルオタクなんて早く辞めたいな、と常々思う。でも、アイドルオタクを辞めた後の自分にはきっと何も残らない。アイドルのライブを見ている時の”高揚感”も、色々な場面が生み出す”感動”も、大人になった今、日常生活では得られない。
そして、今回のライブを見て推しという存在にあまりにも救われすぎているという事実を言い訳のしようのないほど、突きつけられた。
私にとっての「絶対アイドル辞めないで」は、「絶対アイドル辞めないで。あなたが辞めたら私には何も残らないから。」とも言えるのかもしれない。
私はきっとオタク辞めたいって言い続けながらアイドルオタクであり続けるのだと今回強く実感してしまった。


ME:Iと過ごす、最初のこの夏は特別だ。でも、この先の夏もきっと特別になるからこの公演の思い出と共に、次の季節に向かって進まなければいけない。日々、大変なこととか、もう頑張れないなとかそんなことばっかり思っているけれど、巡りゆく季節をME:Iとともに何度も過ごせるように、日々を頑張らないといけないなと、そう思った。ただ、きっと今回の公演を思い出してたまにひっそり泣いてしまうんだろうな。君たちがくれた夏を心にしまうには、思い出の1ページにするにはまだ気持ちの準備が整っていないな、なんて思うけれど、色々な感情を抱えながら2024年の夏も終わっていく。

2023.12.16→2024.8.25

いいなと思ったら応援しよう!