20241125

電気アンカが布団を赤く光らせる。
私の足が滑って、逃げていく。
冷たい空気を吸うことで、少しだけ形が研ぎ澄まされていく感覚。
私の器が形を変えているのがわかる。
天使が放った矢が頬を掠めて、赤い血が滲んでいる。
たらたら血が流れる。
私の中の液体が外に流れ出して、もう戻ってこない!
どうしよう!優しくいたいのに!
天使は私を試している。ふわふわ浮かんでるだけで、どんな顔だったか思い出せない。
液体は葡萄ジュースになってしまった。それではもうだめ。
100円均一に並ぶお皿になってしまった私。
いくら磨いても、今泉今右衛門の作った器に戻れない。

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