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AKB48劇場公演を全ドルオタに経験してほしい

1月23日にAKB48劇場で行われた「RESET」リバイバル公演初日に行ってきました。写真を撮っていなかったのでサムネの画像はメンバーのWeverseからお借りしました。
今回公演の感想だけではなく、AKB48劇場公演未経験だけれど興味はあるという方へ向けた紹介を兼ねる投稿にしようと思っています。私も去年初めて訪れたにわかですが、よければご参考にしてください。

チケット確保から観覧まで

Googleで「AKB 劇場 チケット」とかで調べれば今取れるチケットが出てきます。チケットサイトに登録(無料)して貰えば簡単に申し込み可能です。
初めて行く方が迷うとすればどの公演がいいのか、申し込み枠がいろいろあるけれどどれにするべきか、この二つだと思います。

公演の種類

まずどの公演に行くべきかについてですが、特定の気になるメンバーが一人いる場合その子が出演する「ただいま恋愛中」か「RESET」公演がおすすめです。なぜかというと、この公演は8人で行われるため一人一人が目立ちやすく純粋に気になっているメンバーにフォーカスを当てやすいからです。劇場公演は出演者が8人のものと16人のものが存在します。16人公演の場合ステージ上に人が多すぎて特定のメンバーを見続けるのは困難です。それに16人公演ではユニット曲は一人一つですが、8人公演の場合は一人二回にユニット曲での出番が増えます。
なので明確にこの子を見たいという意思があるのならば、少人数での公演がおすすめというわけです。

この二つの公演のどちらがいいかというのは優劣がつけられませんが、「ただいま恋愛中」は歴の浅い17期から20期生のメンバーで行われるため、ビジュアル重視でアイドルを見る方ならこちらがいいでしょう。最近の中高生は地元の駅にいる子でさえも、もれなく可愛い子ばかりだと思いませんか。恋愛結婚が主流となった副産物なのか、西洋に染まった食事のおかげか、アイドルにおいても地下から地上まで顔やスタイルといったビジュアルを売りにできる子ばかりになって若干飽和状態にも感じます。AKBも例に漏れず「ただいま恋愛中」に出る若手メンバーみんなすらっとした体型にプリクラみたいな顔が乗っている子ばかりなので、可愛い子みたいという方はこちらがおすすめです。
逆にアイドルはパフォーマンス、個性重視という方は「RESET」公演がお勧めです。この公演は前述したものと違い若手のみという縛りがないため、10年近くアイドルをやっているようなベテランメンバーも出演します。一生懸命さから一歩出た余裕のあるパフォーマンス、MCは他のアイドルを見慣れた方でも楽しめるでしょう。

そして、際立って一人気になるメンバーはいない場合は16人公演がおすすめです。単純に8人公演よりも倍の数のメンバーが見れるのはお得だと思いませんか。狭いステージに16人のメンバーが揃って踊るのは窮屈なようで迫力ありますし。
16人で披露される公演は「ここからだ」「そこに未来はある」「今日は誰に恋をする」の三つですが当分は新しい演目である「ここからだ」のみ上演される予定です。後述しますが新規はほとんどといっていいくらいチケット当選するので気になるメンバーの多い日に申し込んでみてください。

チケットの枠

次にどの枠でチケットに申し込むべきかということについて。これは女性なら女性・小中学生枠、男性なら一般枠でいいと思います。
映像倉庫会員枠、柱の会会員枠というのはいわゆる有料FC枠です。ただ、席は完全ランダムなので一般枠で最前もあれば有料会員でも最後列もあり得ます。ではなぜ有料会員になるかといえば申し込める枠を増やせばチケットに当選しやすくなるからです。
正直、新規でチケットセンターに登録した人が初めて公演に申し込む場合ほぼ当選すると考えていいでしょう。私も去年の5月に初めて申し込んだ公演はなんなく当選しました。しかしその後は有料会員になって何度申し込んでもなかなか当たらない。おそらく新規が優遇されているのは間違いないと思います。なので、まず最初は無料で楽しみましょう。
さらに、女性の場合女性枠がおすすめの理由は女性・小中学生枠での当選者は席が固定されているからです。

AKB劇場の座席表

確かセンターブロックの5列目あたりだった気がします。パフォーマンスを正面から見えるいい位置ですし、確実に座って鑑賞できるので、初めての方にかなりおすすめです。

当日の流れ

AKB48劇場は秋葉原電気街口から徒歩五分ほどにあるドンキホーテの中に存在します。アキバに着くたび、オタクとコンカフェ嬢と外国人で街が構成されているのが異国に感じられます。
建物内8階まで上がってもらうと劇場ロビーに到着です。2024年1月現在は7階から8階に上がるエスカレーターの直前でスタッフの方に電子チケットを見せる必要があるため、あらかじめ画面を用意しておくことをお勧めします。

ロビーに入ったら、プラスチックのカゴを取り劇場内に持ち込むものをここに入れましょう。それ以外はロッカーへ。劇場内は鞄持ち込み厳禁なのでこれは必須です。コインロッカー代300円のため小銭を事前に用意しておくといいと思いますが、別になくてもスタッフに声をかければ両替してくれます。
電子チケットのためスマホと写真付き身分証明証を忘れないよう気をつけてください。それ以外はペンライト、ネームボード、うちわなどあるといいと思います。終演後お見送りがあるのですが、気になるメンバーにネームボードやうちわを見せるとほぼ必ずといっていいほど反応してくれるので興味があれば持参することをおすすめします。
ペンライトは無地やAKB公式のが望ましいとは思いますが、Aぇgroupの正門くんの名前が入ったペンラを持ってきている人や坂道のものを持ってきている人もいたので最悪なんでもいいでしょう。
10年通い続けてますみたいな風格を漂わせ、素手で挑んでいるおじさんも結構いるので手ぶら参戦もありだと思います。
これで事前準備は完了です。開場時間が近くなったら、チケットに表示されている整理番号順に列が形成され始めるので自分の番号のところに並びましょう。
ロビーは結構狭いです。コンビニくらいの広さに200人以上が集まるのでどこにいても邪魔になっている感覚があります。なので、そこまで時間に余裕を持って到着するよりかギリギリでいいいと思います。

電子チケット画面

開場時間になったらビンゴ抽選が始まります。個人に与えられた整理番号は単に入場順ではありません。当日くじのようなものを使って、50番から59番の方お入りください、次120番から129番の方…みたいな感じで10人単位でランダムに入場順が決定していくのです。初めはかなり緊張するしストレスかかります。
私はいい席で見たいというよりも座ってみれることに重点を置いているのですが、案外半分以上の人が入場した後でもサイドの座席だったら空いてること多いです。

以上が当日の流れになります。もし行ってみてわからないことがあれば、スタッフに聞くかそこら辺にいるオタクに話しかけましょう。私も小銭がなく、両替できる場所もわからなかったのですが、親切なオタクに教えていただけました。案外皆、優しいものです。

以上が基本的な劇場観覧までの流れとなります。


「RESET」公演 感想

ここからは、私が今回見に行った「RESET」公演の感想とともに劇場公演の魅力を伝えられたらなと思います。

まず魅力の一つ目といったら、劇場キャパ200そこらゆえのステージとの距離の近さでしょう。普段アリーナ・ドーム規模のコンサートに慣れていると、座席なんて肉眼で演者の姿が捉えられるくらいで及第点となっていませんか。運が悪ければモニターを眺めるだけ、双眼鏡が手から離せないのも仕方がない。私もそう考えていました。
なので、初めてAKB48劇場で観覧したときは舞台上のアイドルの表情一つ一つまでくっきりと観測できることにとても感動。
そのうえ、劇場公演ってほぼ毎日開催しているんですよ。だからメンバーたちみんなかなりの数をこなして経験値をためているわけで、お遊戯会を見せられる可能性なんてほぼない。
チケット代3800円で、一定以上のパフォーマンスを近くで見ることができる。これだけでアイドルオタクは十分楽しめると思います。
(ちなみに入場順次第になることには注意してください。立ち見後方だと全く見えないなんてこともあるらしいです。ただ、わたしは6回訪れそのすべてでアイドルの姿をしっかり見ることができました。)

今回は確か6,7巡目ほどで入場。ステージの熱気を感じるくらいの前方に座ることができて嬉しかったです。

本編①

本編感想まずはoverture、「RESET」、「洗濯物たち」、「彼女になれますか?」、「ウッホウッホホ」まで。

48グループのovertureは正に観客の一体感を高めるためという感じがします。コール入れるところもありつつ、昇っていくようなメロディはテンション上がりますね。

そして、公演名を冠した「RESET」と二曲目の「洗濯物たち」は爽やかに気持ちの切り替えを書いた曲です。しみったれたところや構えたところもないこの二曲が続くだけで気分が明るくなりますね。teamKの緑色に似合っている、出だしでその雰囲気をつかみやすい良曲だと思っています。

「彼女になれますか?」は明るい曲調で典型的なAKB48らしさを感じます。衣装もチェックの制服風でらしさに溢れた可愛いものなのでぜひ注目してください。

「ウッホウッホホ」はタイトルだけ見るとふざけているのかと思われますが、これが一番聞くと元気が出る。粗暴なイメージを持つゴリラを、悩みを吹き飛ばす無邪気な存在に昇華したいい曲なんです。
曲中ゴリラの役をするメンバーが一人出てくるので、それが誰なのかも必見です。

会場が明るくなり公演スタートの瞬間、目の前に正鋳真優ちゃんがドンピシャでいたのですが、最初からギアがマックスで内側から楽しさが溢れたパフォーマンスで良かったです。
メンバーみんな、見てるこっちの目が疲れるほど踊りっぱなしな曲が続いたので「ウッホウッホホ」の後のMCでは汗だくでした。ちなみこのMCで自己紹介してくれるので名前わからなくても大丈夫です。

本編②

続いて、ユニットコーナー。
一曲目は徳永羚海(れみたん)、坂川陽香(ひゆか)、大盛真歩(まほぴょん)で「制服レジスタンス」。センターのまほぴょんが徳川コンビを引き連れて世の中への反抗を歌うのは、かいけつゾロリのようで微笑ましかったです。この曲すごく平成感漂う曲調と衣装なのですが、Y2Kブームに乗って流行りませんかね?

かいけつゾロリのキャラクター、真ん中がゾロリで、横の二人がイシシとノシシ

ユニット二曲目は田口愛佳(まなか)、正鋳真優(まゆう)、岩立沙穂(さっほー)で「奇跡は間に合わない」。康によくあるメロディは明るいけど歌詞は切ないおどけたような曲です。これも良曲。衣装の帽子がめちゃくちゃ軽いらしく、イントロで落としてしまったと真優ちゃんが嘆いていました。

三曲目は武藤小麟(おりん)、長友彩海(あやみん)、まほぴょんで「逆転王子様」。ハート型ウイルスみたいなスタンドマイクを使った可愛い系の曲です。
あやみん、しなこちゃんに似てませんか?「お菓子食べたら歯磨きするぞー!」の人です。この曲衣装もかわいくて原宿感あるものだからより気になってしまいました。しなこちゃんが美人だとTwitter(X)で先週くらいにバズってましたが、あやみんもすごいお姉さん系できれいな顔でした。しかもそれだけではなく、ふわふわした衣装から除くお腹はきれいに腹筋が割れていてかっこよかったです。

四曲目はひゆか、れみたん、まなか、さっほーで「明日のためにキスを」。徳川コンビはやっぱりいいですね。二人並ぶと嬉しくなる。

最後五曲目はあやみん、小麟ちゃん、真優ちゃんで「心の端のソファー」。曲自体の優しい雰囲気もいいですがセンターの小麟ちゃんの包み込むような目もいいですね。

ユニット終わりのMCにはさっほーがいたんですが、待ちの姿勢が上品でした。話の振り方もお母さんみたいに穏やかで勝手に私が落ち着いてしまいました。

本編③

ここから後半、「毒蜘蛛」、「オケラ」と続きます。
どちらも女性目線の色っぽい曲なのですが、真優ちゃんのしなやかなダンスが映えます。新体操を長年やってたからか、くねくねした強弱が大事な振りつけが彼女は似合うなと思ってます。さらに、歌詞とリンクするような表情つくりもオーバー気味にわかりやすくしてくれるので、思わず長時間見てしまうような魅力があるんです。
あまり実名を出すのも良くないのかもしれませんが=LOVEの野口衣織さんや≠MEの蟹沢萌子さんのパフォーマンスが好きな方は一度実際に真優ちゃんを見てほしいと願ってます。

次は「ホワイトデーには」。さっきまでとは打って変わって女子のいじらしい気持ちを歌った王道にアイドルっぽい曲。

この曲が終わるとMCが挟まります。今回トークをほめられがちなメンバーが何人かいたのですが、私はやっぱり愛佳ちゃんのMCが一番好きなんですよね。なんというか、プロとして全うしている気がする。愛佳ちゃんはトークだけでなく歌、ダンスともに余裕ある感じでこなしていますが、その二つは確かにアイドルに求められるスキルだと思います。でも正直MCってそこまで面白くなくても許せませんか?
以前見に行った公演で他のメンバーが香水か何かを見に行った、いい匂いだった(うろ覚えです)みたいなことをMCで話してたんですよ。まぁ特別オチのない話ですけど、アイドルにそのようなこと求めていないので何とも思いませんでした。そしたらすかさず愛佳ちゃんが「なんて言った⁉エロい匂い⁉」みたいに無理やり落としていてすごい!と感心しました。ほかのメンバーのMCでの失敗?を無視せず一緒に背負い込もうとするその気概に尊敬するものがあります。
今回も8人公演あるあるをMCで言い合い客席を盛り上げていました。しゃべりに芸人並みの責任を持つ愛佳ちゃんをはじめとして、AKB48のMCはメンバー同士の関係性を知らない初見でも楽しめるようなものを繰り広げてくれます。なので、MCも一つのおすすめポイントだと胸を張って言えるでしょう。

そして本編最後は「ジグソーパズル48」。タイトル見てなにこれと思う方いるかもしれないんですけどエンディングにぴったりないい曲なんですよ~。
将来社会という荒波に疲れ切ったときこれを聞いたら泣くと思います。

本編④

ここからはアンコールです。一曲目は鈴の音色から始まる「星空のミステイク」。ウジウジした僕の曲ということで秋元康っぽい。でもこの公演はほぼすべての曲に爽やかさが付与されているので暗くならず良い。

二曲目は「夢の鐘」。river、beginnerのような系譜の曲です。
「ミサイルが海を越えて悲しみの雲に覆われたこの大地」というような戦争を思わせる壮大な歌詞から始まります。ここでのひゆかちゃんの絶望した色のない顔は本当に眼前に荒廃した世界が広がっているかのようでした。彼女も歌詞から情報を読み取り表現に反映させる、先ほど名前を挙げた真優ちゃんと同じタイプですよね。やっぱりこのタイプは本人の性質と曲の雰囲気がぴったりはまったとき興奮します。
あと、このような力強いダンスは長友さんに似合っていると感じました。腹筋あれだけきれいに鍛えているということは体幹かなり強そうですしね。小麟ちゃんも結構どんな曲でも軽く、それでいてしっかり踊っているのが余裕あって好きです。

本当に最後の3曲目「引っ越しました」。これもジグソーパズルと同じでエンディング感強いです。でも温かい余韻を残すこっちが最後の方が気持ちよく帰れそうですね。

このように劇場公演はセットリストが起承転結のように緩急あるので、飽きません。
最近の秋元康は手掛けるグループの多くでファンの求めるものと乖離した曲を渡しがちなうえ、そもそも似たメロディに時代遅れの歌詞の曲が多くなっているところに年齢を感じさせます。それでも新曲が出るたび期待してしまうのはみんな康の作った過去の曲に思い入れがあるからではありませんか?
そのような寂しさ、憤りを感じる方にぜひ劇場公演で昔の康を感じてほしいのです。(ここからだ公演は最近秋元康が書き下ろした曲で構成されているので曲重視の方はRESETがおすすめ)

今回の公演、全体的にまほぴょんセンターという感じでした。彼女は常にエネルギーが放出されている感じがしていいですよね。
さっき表現をほめたひゆかちゃんや真優ちゃんも感情が顔に出る良いパフォーマンスなんですけどそれとは少し違う。この二人はアイドルっていうスイッチを入れて舞台に出て、曲を咀嚼したうえで表情を作っていると思うんですけど、まほぴょんはそこまでしてない気がする。
ただそれは考えていないのではなくて、ステージに必死で、楽しんでいるのが前面に出ているのかなと思いました。裏がない人って、見ていて安心するじゃないですか。まほぴょんが心から楽しそうにパフォーマンスしていると、ミラーリングみたいにこちらの気持ちも上がるんですよね。

あと、顔がやっぱりかわいいです。これはれみたんにも言えることなんですけど華やかな顔立ちをしているから目を引かれる。個別で照明が常に当たっているような、アイドル顔だと思います。

お見送り

劇場公演は本編終了後お見送り会があります。さっきまでステージの上で歌って踊っていた子たちに、自身を個別に視界に入れてもらえるのはかなり嬉しいです。ファンサほしいというタイプはうちわ、ネームボードを持っていけばほぼ確実に反応を示してもらえますよ。(ハートしてとかは禁止なので気になる子狙い撃ちにはなります)
ライブと接触イベントがセットというのは気軽にオタクの欲求が満たせて素晴らしいなと常々思います。

長くなりましたが、以上になります。坂道、イコノイジョイ、ジャニーズでもKAWAIILAB.でもヒロインズ、果てにはもっと地下でも、界隈問わずぜひ気軽にAKB48劇場に訪れてみてください。きっとアイドルが好きであれば満足するでしょう。










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