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畑違いのオタクによるSHOWbiz2025の感想

①なぜ私はSHOWbizへ?

Jr.による合同コンサートSHOWbiz 2025に行ってきました。
私の主現場は常に女性アイドルグループであったので、男性アイドルのイベントに行くのはこれが初めてです。

参戦したきっかけは最近ハマった7MEN侍。友人に勧められ公式YouTubeの動画を見漁りました。私はメイク中に動画を流すのですが、その頃見たいものもなくてひたすら7MEN侍が料理したり話したり買い物したりする映像を垂れ流す日々。
そうしていると元々アイドルが好きなので、すぐにステージに立つ彼らを観たいと思うようになりました。

私には気になるアイドルがいればとりあえず現場に行くというポリシーがあります。これは、現場に足を運んでこそファンであるという強迫観念ではなく実際自分で確認してこそ見えるものがあるという意味での現場至上主義なのです。

よく伏せ字でアイドルの顔ばかりに執着しているような人がいますが大概が在宅でしょう。人気というのはビジュアル、パフォーマンス、ファンサ(性格もここに含む)の3本によって成り立つのですからそれは冠番組を見るだけ、SNSを見るだけの片手間で済むようなことでは見えてこない。

同様にアイドルとしての7MEN侍を好きかどうかは実際彼らが歌って、踊るのを見ないと確認のしようがないのです。

そういう思いから今回一番直近の現場であるSHOWbiz2025へ。ただ、合同イベントなのでグループとしての出番は数曲だと覚悟していましたが、まさかのグループでの曲披露なし。7MEN侍を見ることはできませんでした。
サイレンやってほしいな。でもバズってるしアスパラベーコンとか、基本的なサムダマなんだろうなとか思ってたら初日にセトリ見て驚きました。
そんなわけで今回は7MEN侍は保留。というか情勢的にも今後この目で7MEN侍を観れるのかどうかわからないですね。

②準備期間

基本的にどんなに素晴らしいアーティストのライブであってもメンバーも曲をよく知らない、遠い席、この二つが揃うと魅力は半減します。このうち手軽に解決できるのは前者です。

秋元康氏の選んだ盛り上がりの少ないメロディに彼の書いた時代にそぐわない歌詞が載った曲でも、何度も聞き込む。坂道界隈でスルメ曲なんて言葉が常習されるように、そうしているとまぁ、なんだかんだ好きかもしれないと耳は錯覚するのです。そしてそんな曲を東京ドームのよくわからないスタンド席で見ることになったとしても、新規は画面越しに見ていたアイドルたちが自身と同じ空間で歌ってくれているという非日常性、古参は彼女たちへの思い出やある種の慣れから生じる安心感で十分補えるでしょう。

こういうのは、単純接触効果というらしいです。それを踏まえて私がすべきことは出演するJr.のYouTubeなどを何本も見て顔と名前を一致させ、それ以上になんか、みんなのことがほんのり好きかもしれない、という状態まで持っていかなければならないのです。

準備を始める時点で、7MEN侍に対してはもうその状態が完成していました。顔と名前はもちろん一致するし、6人のパーソナリティ的な部分も関係性も愛着が芽生えているのは確実です。
問題はそれ以外のジュニア。その時顔と名前が一致する程度だったのが美少年の藤井くん、HiHi Jetsの橋本涼さん以外、少年忍者の湧、Lil かんさいの斗亜君だけでした。

とりあえず、人数の多いグループから取り掛かろうと少年忍者の動画を見始めましたがこれは失敗でした。全員出演ではない動画もあるし、髪型髪色もよく変わるし、全員出る動画でもあれだけの人数ですから一人一人の見せ場は少ないです。10本くらい見たところで湧以外に瀧くん、稲葉君、悠仁君、青木さん、織山君、川崎兄弟の兄の方、ヴァサイエガ君、久保君あたりしか見分けがつかず途方に暮れました。
私は同じ21人グループであった初期の欅坂46をどうやって覚えたのか必死に記憶を手繰り寄せました。しかし、当時多分覚えようと思って覚えたわけではなく、冠番組を見ていたら自然と覚えていた気がします。

この時点で公演前日。もう、ライトを浴びて、綺麗な衣装を着て、見上げる位置に立っていたら誰だってかっこよく見えるしこちらのテンションも上がるだろうと全てを諦めました。
それでも、TwitterでJr.についてよく調べていたためタイムラインがジャニーズで埋まっており、それを見ていたおかげで美少年とHiHi Jetsは見分けがつく状態でした。
国際展示場駅に向かうりんかい線の中で、Lilかんさいを覚えればどうにかなる。そう思って会場に向かいました。

るうく君はよく帽子を被っていますね。電車の中で見た動画全てで彼はキャップをつけていました。衣装でも被ってくれれば彼だけは確実にわかる、馬鹿なことを考えつつもLilかんさいが無事見分けがつくように。あとはジャニオタの友達があだちいののどちらかが農家の息子であつい(多分胸が)と言っていたのでその二人のアー写や動画を見ていたら会場到着。



うちわは矢花君を持っていきました。今も私の部屋を見守る形で置いています。

③本編感想

私の席は2階。見通し良くてメンバーよく見えました。表情を目視は無理だから双眼鏡は必須。

始まったと思ったらモニターに塔の上のラプンツェルラストシーンのようなキャンドルの群れが映り意味深な語りが流れだす。
Overtureと共に流れるメンバー映像で徐々に気持ちが昂るのが常なので不思議な感覚でした。日向坂46や櫻坂46はセットリスト全体でストーリー性を見せることがあるのでその類かと思いましたが、今回は別に関係ないのかな?という感じ。

それでもキラキラした衣装を身に纏ったアイドルがゾロゾロ出てくると白鳥の群れみたいな壮大さでテンションが上がります。大きいステージが人で埋まるのを見ると何にも知りませんがこれが、Jr.!というのを実感、満足感がすごい。ぐらぐらタワーみたいなせりあがりも噴水並みに湧き出る水も見慣れない演出ばかりで興奮しました。

ただ、最近坂道の現場も行ってないので大きい箱でメンバーを双眼鏡で追う技術も衰え、矢花君は見つけられませんでした。

初めてちゃんと捉えられた侍メンバーは琳寧。武井壮みたいなアスリート短髪でかっこよかった。あと実物は体ががっしりしてて驚きました。

なんかその後のユニット曲みたいなので無事矢花君は見つかりました。

「DA BOMB」では嶺亜さんを見てたんですけどアイドルらしさに溢れてた。軽く踊るところにそう感じたのかもしれません。

今回のセトリの中で唯一知っている曲が「こっから」だったのでワクワクして待ってたんですけど猪狩君めっちゃいいですね。センター?て言っていいのかわからないけど全うしてました。アイドルであの曲調は一瞬でも迷いを見せたらこっちが居た堪れない空気になると思うんですけど猪狩君が大袈裟なほど振り切ってみんなを引っ張ってた。観客全員相手どった戦国MCBATTLEさながらで感動しました。胆力がありすぎる、きっと彼はもっと大物になりますね。

あと、HiHi Jetsの作間君。どの曲かは忘れましたが、見た目からクールな感じなのかなと思ってたら歌声がデカくていいですね。櫻坂46の3期性単独ライブ「新参者」においてスカしたキャラだと思ってた村山美羽ちゃんががむしゃらに踊っているのを見た時の感動と近かったです。あの類のすました顔のアイドルが見せるステージ上のギャップは惹かれます。

そして「こっから」が終わると小さい男の子たちが出てきました。こういうターンもあるのだなと驚きつつ見守るという表現が正しいように鑑賞してました。

空のスクリーンではあだちいのが出てきたのがわかりました!若いからなのかアイドル性からかわかりませんが本当に二人ともキラキラしてて眩しかったです。どっちが千井野で安達だかは、二分の一で外しました。

そのあと数曲挟んだ後に流れた「秋の空」っていうNEWSの曲は初見だったんですけどすごいいい曲ですね。今回中盤で客降り曲として使われていましたが、終盤エンディングとして使うセトリも見てみたくなりました。

この時の客降りでは、席の近くに藤井君がきました。破顔一笑っていう言葉通りのニコニコ顔で手を振っていて可愛かったです。なんか、通る道を間違えたらしく一瞬で踵を返したんですけどそれでも客席を見る目が優しいのがわかって惹かれましたね。

MC挟んで、アンダーソンフェニックス君のソロで開幕。十歳らしいのにすごいですね。

「Girl is mine」でジャングルジムみたいな丸いカゴに5人くらいで入って、それが空中に登っていきました。本当に演出が多い上、みたことのないものまで出てきて目が離せません。

そして、ROCK &DANCEセクションで矢花君のベースとこんぴのギターが見れました。
センターでちょっとニヤけながらギターソロをかき鳴らすこんぴも、魂がノリすぎて顔の見えない矢花君も生で見れたのが嬉しかったです。

ROCK &DANCEパートが終わるとバスケが始まりました。これは、最初曲に繋ぐための演出だと思ってたんですけど、本当に終始バスケしているのを見せられたのです。
それなのに、この日一番観客が一体となったのは確実にここでした。ジャンプ台に乗った男たちが隙間なく飛んでいき、バスケットボールを手に取ったかと思えばシュートしない。ボールは床に落ちることなく次々メンバーの手に渡っていく。そうやって、散々焦らされた後ついにボールがゴールへ入った瞬間、大歓声。スポーツ漫画だと試合の決まる瞬間は見開きページが多めですが、SHOWbizを書くならここは絶対見開きだ。そう思うと同時に私だけが感動に浸れない、Jr.のオタクになりきれていない疎外感は感じました。

バスケが終わると、アクロバットコーナー。人数多すぎて中国雑技団みたいでした。

これ以降も曲続いたんですけどあんまり記憶がないです。こんぴが和服着て歌ってるの見て上手だなと思ったのと、大光の「ichiban」で細かく動くのを見て丁寧に踊るタイプの上手さだと知ったこと、「プリマヴェラ」という曲が今も頭から離れないくらい。後、髪型が似ているので最後全員ステージに集合した時矢花ではなくずっと湧を見ていました。

有名なJr.マンションも見れましたよ!持ち運び式の大きい枠を置くことで、マンションの一室に見立てているのですね。今回は一室一室が分離されてしまいましたが全部集まってアドベントカレンダーのようになっている元祖の方もぜひ見たい。

さらに、このJr.マンションでの客降り中に結構衝撃的なことがありました。あるアイドルが近くに来た時、なぜか遠く前を見つめているのです。少し目線を下げれば目の前には大量の観客がいるのに、彼が見据えているのは前方の離れたところにあるメインステージとモニターだけでした。それでもめげずに下げられた手へ近くのファンが無理やり手を伸ばしてハイタッチ。ファンサが鯉への餌やりなんて揶揄されることもありますが、餌を持たず鯉をガン無視するアイドルも、餌の代わりに本人を強引に食しにいくファンも初めて見ました。
彼はファンが嫌いなのでしょうか、そんな彼の手に触れることが本当に嬉しいのでしょうか。
いつも通っているアイドルの子が笑顔で餌をばら撒いてくれていたのは完全に甘やかされていたのだなと気づきを得ました。後日その子と話す機会があったので「ジャニーズのライブに行ったが、〇〇ちゃんって優しいんだと気づいた。いつもありがとう」と母の日みたいなことを言ったら、「どういう角度」と笑ってくれました。笑ってくれることにも、もちろん感謝しました。

④まとめ

SHOWbiz2025はTwitter(X)で確認する限りすこぶる評判が悪い。確かに一曲一曲が短すぎて浸る時間もなくどんどん進んでいくのは、コンサートというより発表会のように見えました。(ただこれは私が勝手に思い描いていたもの違うだけであって、そもそもライブをやるとは言われていなかった)
それでも素人が思うこの事務所のイメージは景気の良い演出で触れることができたような気がします。
それに不満が出るということは、他のイベントはもっと楽しいということですよね。今回のでも結構楽しめたので、そういうことであれば他のイベントもまた行こうと思っています。
後は、最後の方全員で曲を披露していた時たまたま矢花君、克樹、琳寧の立ち位置が近かったのですが、ファンでもないのにそこを見ていると実家のような安心感がありました。やっぱり、7MEN侍の単独を見たいという気持ちがより強まった。どうか開催されることを願っています。










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