新しい年
ウィーンのニューイヤーコンサートをテレビで見ました。
自動思考が出まくりの時は、クラシックを長時間聴くのは無理でした。
今年はお昼寝を挟みながら楽しみました。
音の綺麗さ、みんなの手や口の動きの見事さ、会場のキラキラ、お客さんの幸せそうな顔がありました。
お正月を静かに味わうのにちょうどいいなあと感じていました。
最後の方で、指揮者が振り返って「私と楽団から、新年おめでとう」と言いました。
イタリアの方なので、字幕がついていました。
私はなぜかじーんとして、涙が出ました。
そうだ、新年だ。
私にとって2025年は、新しい年なんだ、と気づきました。
物心ついた時からずっと苦しくて、初めて楽になって迎えた新しい年です。
グスグス涙を拭いていたら、「美しく青きドナウ」が流れました。
字幕の解説で、敗戦して落ち込んでいた国民を励ますためにシュトラウスが作曲したそうで、もとは「ウィーンっ子よ、楽しく過ごせ」という内容の合唱曲だったそうです。
(記憶違いがあるかもしれません)
それにもまた感動してしまいました。
そうやって人を励まそうとするシュトラウスもすごいし、見事立ち直って芸術を今日まで伝え続けているウィーンの人たちも、芸術家もすごいです。
命です。
そうしてみると、自分のPNSEはやっぱり自分の力で起こしたものではないと感じました。
私はしんどかったけど、戦争という命の危機はなく、悠長に暮らしながらPNSEになれました。
私の先祖の愛のバトンはもちろん、懸命に生き、平和や愛に向かおうとした全ての人たちのおかげです。
今、ひたすらにうれしいです。
おまけ
涙を拭いたティッシュを机の上に転がしていたら、父が自分の使いかけと間違えて鼻をかみました。