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え!!胡麻和えではなく白和えを!?

2024.2.2

双子にはギャルゲクリエイターとして、そしてプレイヤーとして、絶対に許せないヒロイン属性があります。
それは、メシマズ系ヒロインです。


うまいメシの例

度を超えないメシマズはいいんです。
でも、えてして創作物に登場する一部のヒロインたちのメシマズっぷりは度を超えています。
双子はなまじ料理ができるうえ、さらに料理はレシピを寸分違わず作ろうと努力すれば最低限食べられるものが出来上がると知ってしまっています。
さらに双子は子供の頃、米をひと粒でも残せばシバキ倒されるような家庭教育方針のもと育ちました。
メシが上手く作れないことを面白おかしく表現することに我慢ならないのです。

それは双子が作る恋愛ゲームにも影響しました。


拙作『雨上がりのあの場所で』ヒロインの陽花(はるか)
毎日トンデモクォリティの手弁当を持参する

EIME作品に登場するヒロインは全てメシウマ。
さらには男主人公もみなひとり暮らしで料理が好き・得意という徹底ぶり。
ヒロインの属性は散らすべき。
そんなセオリーを無視するかのごとく、作中ではそれぞれのヒロインがメシウマエピソードを披露してきます。
さらに極めつけは、この陽花の妹である中学生1年生の瑞希(みずき)。
中学生なのにEIMEヒロイン屈指のメシウマキャラである姉の陽花に負けないレベルのメシウマキャラなのです。


ご飯を作ってくれる主人公にメニューのリクエスト。
かわいいね。

陽花ルートの一場面。
ほうれん草のごま和えの代わりに冷蔵庫の豆腐で白和えにしろというリクエストを飛ばしてきます。

……ってごま和えの代わりに白和え!?

白和えなんて私自身作った事もありません。
食べた記憶でさえ遠い昔。
この無茶振りは
「料理が上手いんでしょ?なら作れるよね?」
という期待感からくるお願いではありません。
「私でも作れるのに作れないとかないでしょ?」
というナチュラル料理上手目線からくるお願いです。

ごま和えではなく白和えにして―――


…………らぁ


出来らあっ!


ここからが本題です

自分の作ったゲームのキャラ、ましてや中学生の女の子に負けるわけにはいきません。
作りましょう。白和えを。
今日の飯は普段の料理でもやらない、安全策を取らない一歩進んだ、モアチャレンジングな和食です。
まずは材料を用意。

木綿豆腐をペーパーに包み
重石で水抜き。重石には砥石を使用。

この時点でこんな丁寧な調理は未経験ゾーン。
先行き不安です。
双子は料理が好きだけど決して上手ではなく、レシピ通りに作ることが出来るだけなのです。


ほうれん草の下茹で


人参も切って


下茹で。アクがすごい。

切る茹でるは問題ありません。
ここからさらなる未体験ゾーン、豆腐の裏漉しが始まります。


豆腐を裏漉し。全然うまく網目を通過してくれない。

初めての事だらけで全くわからない。
全然裏漉しが進まないし、やり方も合ってるかどうか分からない。
でも雨上がりの主人公と違い隣に料理上手の中学生はいない。
分からないまま進むしかない。


三十分後、そこには見たことのない形状の豆腐が

合ってるのか分かりませんが先に進むしかありません。


出汁、ごま、砂糖、醤油、みりんなどを混ぜる

ここでごまが登場。
ごま和えならばこんな面倒なことせずごまを和えるだけで完成するのに……


茹でてた野菜に和える

無心で混ぜる。
和えるではなく、混ぜるというべき雑な調理。


完成……?

そうそう、確か白和えってこんな感じでしたね。
十数年ぶりに見た気がします。


イッツ・モア・チャレンジング

焼き魚にも工夫を凝らします。
普段は塩撒いて焼くだけですが、今回は料理酒をペーパーに染み込ませ丁寧にまぶしてから焼きます。
この調理はなんのレシピも参考にしていない、これまで培ってきた料理勘による調理です。
焼き鳥も日本酒まぶして焼くと美味いと言うし、きっとこれも美味くなるでしょう。


味噌汁と出汁巻き。出汁巻きも一歩先へ……

もちろん出汁巻きだって安全策をとりません。
普段より多く卵液に出汁を含ませ、美味さ倍増(?)難易度倍増のモアチャレンジングな出汁巻きです。
出汁巻きは得意だから余裕余裕……


ボロボロ巻き?

失敗しました。
料理には練習が必要です。
それが得意料理であっても……


本日の朝食

結論から言えば、白和えはまだまだ技量不足で味付けに課題が残りました。
これならごま和えのほうが数倍美味いです。
でも得意料理を増やすためにはこういったチャレンジが必要なのです。
今後も驕らず頑張りましょう。
いつか、自分の生み出したヒロインたちの背中に追いつけるように……


ちなみに焼き魚は料理酒効果で激ウマでした。
みんなやろう!

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