【YMS】防犯と良心の呵責の狭間に苦しむBRPクエスト
2度目の陰性のおかげで無事10日間の隔離を終えたので、隔離明け早々BRPカードを取りに朝から街へ繰り出してみた。
BRPカード取得~根拠のない大丈夫は言うな~
私のVignetteは4月30日で切れてしまったが、結論から言うと問題なくBRPカードを取得できた。隔離中にTwitterで同じような状況下でもBRPカード取れたよーとの声がちらほら見受けられたが、ようやく一安心できたのも事実。渡英ギリギリになってVignette期間中に渡英しないとBRP取れないよ!という噂を色んなところで聞いたし実際某エージェントもその認識でいたので正直ヒヤヒヤはした。と同時に、確かコロナ以前は入国後10日以内のBRP獲得がマストだったから大丈夫じゃね?と若干楽観視もしてた(´◉◞౪◟◉)
ちなみにBRPカード取得の際、パスポートとビザレター(ビザ申請後パスポートが返却された際についてきた書類)の他に、航空券も提出。何故なら入国時にスタンプを貰おうとしたのに『えー大丈夫だよ!安心して!10日間の隔離中にカード取りにいっちゃダメだよー』と言われスタンプ無し入国をしたから。何の根拠があって大丈夫なのか。そりゃあなたは大丈夫かもしれないけども!!と内心毒づいてはみたものの、早くもこの国はちょっとユルそうだぞと何となく本能的に感じ取ったのでとりあえずおっさんの言うことを信じることにした。結果航空券のおかげでなんとかなった。その後インド英語を話す強そうなマダムが機械に私のBRPカードを通している間、何故かレターに住所を書くことに。オンライン申請時に入力した住所と、現在滞在中の住所は違うのだけど、とりあえず現在滞在中の住所を書いたが特に指摘はなく、マダムのサムズアップで見送られた。
ガン泣きロケ地巡り①※長いしそんな重要じゃないから読み飛ばしても良し
今回BRPクエストとは言っているが、ぶっちゃけメインは聖地巡礼もといロケ地巡りなので、ひたすらに歩いた。大英帝国が誇る奇跡の愛玩動物探偵と医師の居住地や、全ての始まりとなった公園、そしてやさぐれニートがスーツで世界を救う物語の始まりとなる警察署にテーラーなどへ、何年も経ってようやくイギリスに来れた喜びを噛みしめながら足を運んだ。HUNTSMANに着いた時は普通に泣いた。
ちなみに当初はSpeedy's Sandwich Bar & Cafeで朝を食べ、郵便局へ行く途中にRussell SquareとHolborn Police Stationに行き、ついでに郵便局でBRPを取るというナメくさったスケジュールを立てていたが、まさかのSpeedy's Sandwich Bar & Cafeはクローズ中。ならばとRussell Square内のカフェで朝を摂ることに。
店内には美味しそうなパンやデザートが所狭しと並んでおり、気さくなイタリア兄ちゃんが対応してくれた。このイタ兄ちゃん、私がオレンジジュースを頼んだら『コーヒーじゃなくて良いのかい?』と聞いてくれたり、仕事がんばれ!と言ってくれたり、出身国を聞かれ日本と答えたら日本語を話してくれたりと曇天のロンドンにおよそ似つかわしくない太陽のような人だった。せっかくなので私もイタリア語を少し話し、イタリアに前観光に行ったけど最高だったよ!特にヴェネツィアが好きだなあと話したりもした。めっちゃ良い人でほっこりした。オレンジジュースはその場で機械を使った生絞りだった(´◉◞౪◟◉)
うろ覚えトイレ事情
その後郵便局に向かっていたら突如腹痛に襲われた。前日読んだガイドブックでは、公衆トイレは有料だから、デパートで借りた方が良いぞ♡とのアドバイスがあったもののこの状況下でデパートが開いていると思えず(この時結構切羽詰まっていたので調べる余裕もなく)、どうにかギリギリの状態を保ちながらググった公衆トイレも今は閉まっているとの情報が。
ほうほうのていで郵便局を後にし次のロケ地に向かいがてらトイレを探していたところ、なんと偶然スタバを発見。店員さんに後でコーヒーを買わせてもらうので先にトイレを貸していただけないかとお願いしトイレを貸してもらった。あの時スタバが無かったら本当にやばかった…店員さんが親切で本当に良かった…ありがとうスタバ…アイスラテ美味しかったです(´◉◞౪◟◉)
イタリアに旅行に行った際ガイドさんに聞いた話で、現地の人々はあまりトイレが近くないのでそもそも公衆トイレがないし、もし外出中にトイレに行きたくなったらバルで借りてその時にコーヒーを買うという話を聞いたことがあったので、そのことを思い出しながらスタバに駆け込んだ。たぶんもっと賢い方法があると思うのでよいこのみんなは私の真似はしちゃだめです…
阿鼻叫喚のレスタースクエア
スタバの粋な計らいによるトイレクエストからの生還後、HUNTSMANに向かう途中のレスタースクエアで一休みをすることにした。この時は気づかなかったが2023年までパディントン、ローワン・アトキンソン、ドン・ロックウッド等の像が期間限定で設置されているそう。せっかくなので一休み後写真を撮り、そろそろHUNTSMANへ向かうかと後にしたら突如レスタースクエアから叫び声が。何事かと思い様子を伺うと、どうやらレスタースクエア内のベンチに座った一人の男性がひたすらに絶叫をしていた。これがAnarchy In The UKかとドン引きしながらその場から離れ、道すがら見つけたチャイナタウンでついでの聖地巡礼をしHUNTSMANへ。何を隠そうこの日のメインはHUNTSMANだったのだ。
朝から泣きじゃくりながら写真を撮り続ける見知らぬアジア人女性をも受け入れてくれるサヴィルロウに惜しみない感謝の気持ちを送りながら再度レスタースクエアで一休みをしようとしたら、フランス語なまりの小さな子供が話しかけてきた。どうやら募金をしてほしいとのことらしい。片手にはボロボロの紙切れを持っており、どうやらそこに募金者の名前を金額を書くつもりなのだろう。一名しか書かれてなかったが。
正直子供に対しこんな対応をするのは本当に心が痛んだが、正直に『ごめんね。私今コイン一枚も持ってないんだ。』と言い逃げるようにして離れた。実際コイン持ってなかったしね。振り返ると広場にいる他の人々にも同様に声をかけており、誰もが彼らの申し出を拒否していた。
これは予想だが、恐らく彼らはスリで、一人が話しかけ、それに応じて募金をしようとした人間がどこにサイフを隠しているかをもう一人が見ており、サイフを出した瞬間サイフ丸ごと募金という名の着服をするつもりなのではと思う。私の親がフランス旅行をした際は、道を尋ねるフリをして地図を広げ、広げた地図の下からサイフを抜き取るという狡猾なスリもたくさんいたそう。油断もスキもあったものじゃないが、かわいそうだとも思う。私にはどうすることもできないけど。
とはいえ本当に困っている人だったらどうしようという気持ちもあるので、正直複雑ではあった。
はだしのイケメンがあらわれた!(※大英図書館付近)
キングスクロス駅の写真を一枚撮った頃には、もう既に満身創痍だった。本当はもっといろんな角度からキングスクロス駅を見たり撮ったりしたかったが、体力の限界だったためおとなしく帰ることに。
ユーストン駅に向かう途中、大英図書館付近を歩いていたら前方からExcuse me?と声が。とっさに目を合わせないよう目線を下に向け俯きながら歩いていたら再度、今度はやや近くからExcuse me?の声。目の前に裸足が見え、そして私に目線を合わせようとヨーロピアンのイケメンがかがんできたので、その場で全力疾走した。後ろから『That’s Fine!!』と声が聞こえたが、お前がFineでも私はちっともFineじゃねえんだよ何なら私にFineを支払ってくれよと毒づきながら走り、後ろを振り返ったが彼は追いかけてきてなさそうだった。ニュージーランドで裸足の人はたくさん見たが、ここイギリスでは世捨て人のような方を除きほとんど見かけなかったので、裸足が見えた時点で逃げようと思った。そもそも見ず知らずの通りすがりのアジア人に話しかける時点で犯罪者だと思ってしまった。彼が本当に困っているイケメンでないことを祈るばかりである。
どうでもいいけど、この写真撮ろうとしたとき、向こうの道から警察官がぞろぞろやって来たので、ついに逮捕されるのかと思い自首しようか、そしたらハリーハートが来てくれるかなとか思ったのは内緒です。反射しちゃって上手く撮れなかった・・・くやしい・・・リベンジしたい・・・