母親がヒステリックを起こした話2
つづき
開いた薬のシートが何枚か置いてあったのを発見した私は、母が薬をたくさん飲んでしまったとすぐに思った。
実は、過去も10年位前に2回ほど同じことがあったからだ。
私は慌てて救急車を呼んだ。近くに住んでいる妹にも連絡をした。(妹は結婚し、家を出たが近くに住んでいる)
救急隊員の人と電話で状況を話しながら、電話を繋いだままどんな薬を飲んだのか等聞かれシートを見ながら聞いたこともない薬の名前を答えた。
間もなく救急車が到着しますのでと言われ少し安心し、待った。
救急隊員の方が家に到着し、部屋に上がってもらい母に呼びかけていた。
私はその間、救急隊員の方に渡された書類を書き
母が運ばれるのを見ていた。
私が救急車に一緒に乗ると帰れなくなるため、車で後を追うことになり2階に上がり、急いで娘を連れて車に乗りこみ、後を追った。
娘は、「病院いくの?どうしたの?」と聞いてきたが、ばあばが体調悪いみたい。と言った。
父が亡くなる前も救急車を見ていた娘は、じいじも救急車に乗ったねぇ。と言っていた。
病院に到着して、駐車場に車を停め急いで外来に向かって病院に入ろうとした瞬間、看護婦さんが病院から出てきた。
「母は…」と言いかけた時、看護婦さんが少し怒っている事に気づいた。
なんと、母が暴れていると聞かされた。
救急車の中にいる時点で暴れていたようで、病院に到着しても暴れて帰る帰るとブチ切れていたようだった。
私が看護婦さんにすみません…と謝っていると、母が病院から裸足のまま飛び出してきた。
「帰るで!!!!」
と母は私に大声で叫び、帰ろうとした。早く車を出せと怒鳴られた。
しかし病院の先生は、このまま帰らせるわけにはいかない、危険だと言っていて病院に戻るように説得するが母は怒りがヒートアップし、ついには私の車にも乗らず裸足のまま歩いて帰ると大声を上げ始めた。
「もうほっといて!!!歩いて帰る!!!!」
救急隊員の人や看護婦さんも止めようと頑張ってくれたが、母は病院の駐車場で叫びながら暴れている。
そもそもくるまで30分の距離を素足で歩いて帰る等と言っていること自体おかしい。
30分、1時間とずっと暴れている。
止めようとして、何度も殴られたし腕は蚯蚓脹れだらけになった。
その内の1人の看護婦さんは怒っていて
「いい加減にしなさい!!迷惑だ!!娘さんとお孫さんが可哀想だ!!」
と母にはっきり言っていた。当然母の怒りはヒートアップし、病院の先生に、申し訳ないけど警察を呼びますか…?と言われた。
救急隊員の人も、ずっと母に付き添うわけにもいかず、次の仕事があるので帰って貰い、私は警察を呼ぶことにした。警察を呼ぶ前に最後に1度母に
このままだと警察!!お願いだから落ちついて!!と説得しようと頑張ったが、怒りはおさまらなかった。
もう仕方ない、、と私は自分の母を警察に通報した。