母親がヒステリックを起こした話3

夜中の病院の駐車場で長い間暴れている母をついに私は警察に通報した。
警察の方も、ハァ?みたいな感じだったので病院の先生が電話を代わってくれて状況を話してくれた。すぐに警察の方がきてくれることになった。

パトカーが到着したのを見た母は、さらに怒りがヒートアップし

「私はお嬢様だ!!!」

と叫び始めた。目も当てられなかった。
もう無理だと思った。一刻も早く帰りたかった。
他人のフリをしたかった。

警察の方が2人きてくれて、看護婦さんとバトンタッチし、次は警察の方が母を説得に入る。

母は病院の駐車場から道路に飛び出していて、とても危険だった。夜の12時を回っていた。

娘も早く帰りたそうにしていた。裸足で夜中に叫びながら暴れる母を見て、正直気持ち悪いとさえ思った。

1人の警察の方がずっと母の目の前に立ち、何時間もかけて説得してくれていた。
私と娘と、もう1人の警察官の方は言ってしまえば暇な状態になり、少し離れた所で3人で座って雑談をしていた。
もう他人事のように、なんかあの人おかしいですよね、長いなぁ等と話していた。

娘も完全にこの状況に飽きていた。
深夜3時くらいに、やっと母の説得が終わり家に帰れることになった。

もちろん母も連れて帰らなければいけない。
母も車に乗せ、家に帰る途中に母がコンビニ寄って!タバコ吸いたい!と言い出した。

私は呆れて何も言えなかった。謝ってくれるわけでもない、謝られても…だが。

家に帰ってやれやれでもないことは分かっていた。本当に大変なのはここからだった。
母は、あと2回病院に運ばれることになる。


つづく

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