新人エンジニアと秘密の工数見積もり
前回記事閲覧の御礼を申し上げます。ありがとうございました。
また前回に続き愚痴みたいな話になります。
工数見積もりの話をする中で先輩から「工数の見積もりにバッファを設けるな」といった旨の指摘を受けました。
は??????
と思ったものの、その場は先輩のお話を聞いて納得したフリをしていました。
後に納得したのですが、要は顧客との距離感の問題なんですね。
先輩の主張としては「バッファを設けるとその仕事が適切に終わったのか、バッファ分を見てダラダラやったのかが可視化しにくい。バッファは甘え。問題が発生したらそれは別口で工数計上すべき。甘えてんじゃねーぞカス。(最後は言ってない)」という内容でした。
確かにイチ設計者としてバッファを設けないことを考えてみると、振り返りの際に仕事の見積もりが良かったのか悪かったのか、どこで問題が起きて完了が延びたのか誰の目にも分かりやすいし、上司にも分かってもらいやすいと思いました。
またフィードフォワードでピッタリ終わるよう工数を見積もったので予実に対する考察がしやすく、フィードバックがしやすいという話もありました。(これについてはバッファを設けた場合、バッファ分をどう使ったのか可視化するだけでは?と思いました。真面目に工数計上しない人に言い訳を与えないためっていう意味あいが強いのかな?)
それに対して僕がは??????と思ったのは以下の考えがあったからです。
絶対に全てがうまく行くことなんて無いのだから、予めリスク分をバッファ工数として内包しておいて、顧客とのコンセンサスを現実的なものに落とし込む必要がある。こんな感じです。
後から納得したと前述しましたが、要は"そこまで考えるのはテメーの仕事じゃねーよ"ってことですね。上記の懸念は多分、プロジェクトマネージャ的存在がクリティカルチェーン(言ってみたかった)とかでいい感じにマネジメントして顧客と調整済みなので、余計なことを考えず設計者として見積れっていうことだと思います。
今回の件で、新人エンジニアという設計者としての視点と、顧客のニーズを叶える技術屋としての視点で工数に対する考え方が全く異なることに気づきました。
今はまだ一般設計者の一人なのでバッファについては考えないほうが良いのかもしれません。しかしプロジェクトレベルでエンジニアリングしていくに当たっては無くしてはいけない感覚なのかなあと思った次第です。
この記事で言いたかったこと:工数見積もりはどのレベルを求められているのかによって話が変わる。リーダーや上司にいつ終わる?と言われた場合はバッファを設けない方が後の議論がしやすそう。このやり方は大概、見積もりに対して遅れることになるので気分は悪いね。
この記事を読んで欲しかった人:僕と同じような新人の方、PM的仕事をしている方、優れた考えをお持ちの皆様←コメントください