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2024.6.27 NewJeans Fan Meeting 'Bunnies Camp 2024 Tokyo Dome' 2日目感想(長いです)


どんなアーティストにも「見なければならないライブ」というものがある


自分がライブを見に行くようになったのはバイトを始めて多少小銭を手にするようになった大学1年(2005年)からで、
以降足掛け20年近く国内外のさまざまなアーティストをフェスやイベント、単独ライブで見てきたわけなんですけど、
さんざっぱらライブを見てきた中で感じるのは、どんなアーティストにも「このタイミング、このシチュエーションで見なければいけない」と思えるライブがあるってことでして。

個人的にはフジロックに来るビッグアーティストだったり、新進気鋭のアーティストの初来日タイミングだったりでそういうことを感じる機会が多いんですけど、
それで言うと2023年のサマソニ、酷暑の真っ昼間のマリンスタジアムでNewjeansを見れなかったことは結構「もったいないことしたな」という思いはあって。
まあ「行かなかった」というわけでもなく、呑気に構えていたらその日のチケットが爆速で売り切れてしまったのが原因なんだけど、それ以来何かタイミングないかなとは思っていた。

そんな中で発表されたNewjeansの東京ドーム公演は、たまたまレッチリ東京ドーム公演のチケット取るためH.I.P.の会員になってたもんだから、ダメ元でエントリーしたらあっさり取れてしまった。
その時点では全然気軽な感じで構えていたんだけども、そしたらミン・ヒジンもろともHYBEのお家騒動にガッツリ巻き込まれるわ、ヘインはケガするわでなかなか大変なことに。
一時は開催すらも危ぶむ声があったものの、(ミン・ヒジンが上手いことやったんだか、HYBEの連中の筋立てがガバガバだったのか知らんけど)活動自体はほぼほぼ滞りなく進み、
何ならドーム直前には“Supernatural”なんていうダメ押しの一手までブチかまし、Mステではビリー・アイリッシュとまで絡み、向かうところ敵なし状態でここまでこぎ着けるというすごい展開。

そんなわけで、昨年のサマソニ以上に「今このタイミングで見ておかなくてどうする!」という強烈な追い風が吹くことになった今回のライブ。
一方で、先に言ったような状況ゆえに「下手したらこの後今の形で見ることは叶わないかもしれない」という思いも少なからずあったのは事実。
「もしかしたらここがキャリアのピークになってしまうかも…」そんな危惧も頭をよぎったわけなんですけど、結果から言えば

「俺たちもう終わっちゃったのかなぁ?」「バカヤロー、まだ始まっちゃいねぇよ」

盛大なおじさんムーブかましてすみません

みたいな感じでした(笑)。正確に言えば「この2DAYSから物語が始まる」というムードに満ち溢れてたってことですね。とにかくエラいもん見ました。


ライブの感想をトピックごとにまとめてみる


ということで、こっからライブの感想について書いていくわけなんですけど、変にライブレポート的にまとめようとせず、書きたいトピックを時系列でポンポン書いていこうかなと。

そうそう、2DAYSある中で2日目を選んだのは、「同じ会場でやるんだから2日目の方が音響的にもパフォーマンス的にも質は上がってくるでしょ」ってことで。
今年のレッチリは初日の方を見に行ったけど、正直2日目の方がセットリストは良かったなと思ったし、今回もそうなってくれればと期待してはいた。
ただ、思ったよりセットが変わらず、変わったところは「初日の方が見たかったかも…」という思いも若干ある(笑)。まあ2日目も良かったんですけど。
ということで、見どころポイントと解説を覚えてる範囲で。

■S席という名の「半見切れ席」

今回の席はレフト側11番ゲート、つまりは外野席。まあニワカみたいなもんだしオッサンなんで「いい席で見たい!」という欲求はなかったはずなんだけど、
入って開演直前に着いた席はメインステージに対してほぼ直角、スクリーンもスピーカーに遮られステージ上手側がほぼ見えないという。これでS席なのか…。
まあステージからの距離は近くはあるんで大騒ぎするほどではないのだが、スクリーンも見えんしパフォーマンスも正面からは見えんから「何だかな~」とは思っていた。

いくらなんでも横すぎんだろこれ


■オープニング映像

ライブ本編が始まりOP映像が流れてきたんだが、住宅街の路地をウネウネと進む一人称視点の早送り映像があって、「これ、江戸川橋界隈から神楽坂に抜けていこうとしてる?」とか思いながら見ていた。
実際その映像は(途中の過程を大幅に間引いて)東京ドームに到着するんですけど、あの道幅の狭さはあの辺っぽいなと。
いかんせんスクリーンの全体像が見づらいから、唯一ちゃんと見えるステージ下手側の映像を真面目に見てるとこんな感想しか出てこない(笑)。


■完全電子制御ペンライトが生み出す驚きの光景

最初に面食らったのは、観客一人ひとりが持ってるペンライトが完全に遠隔で操作されていたことで。
その手の演出自体は近年J-POP界隈でも見られるものだし、自分もaikoの単独行った時、客席に一つずつ置かれたリストバンド型のペンライトみたいなやつを付けてライブを見たことはあるけど、
今回の演出で何がすごいかって、そもそもこのペンライトが座席に置かれている等の運営側から供給されているものではなく、ファンたちが自分の意志で購入した単なる「アーティスト公式グッズ」だということで。

もっとすごいのが、あらかじめ専用アプリをダウンロードさせた上で、ペンライトとBluetoothで接続して使用するようにアナウンスしていて。
要するに、事前に「お前らのペンライトがドームにおける演出のキモになるからな?買えよ?」的なことやんわりと匂わせた上で、
当日ドームでは遠隔で色を操作して、フロアを七色に染め上げたり、スタンドに文字を描き出したり、感動的な光景を生み出し続けたという。
どっかのエリアだけ混線して作動しないみたいなしょうもないことも一切なく、全編通して完璧にそれをやりきった演出班の仕事ぶりには感動したし、何よりそれを持ってる観客の多さにも「何という忠誠心…」と感激。


■フロントアクト、気の毒な250

そっからライブはスタートするんですけど、まず出てきたのはNewjeansのサウンド面のプロデューサーでもある250(イオゴン)。オープニングDJとしてNewjeansのリミックスを流していく。
『NJWMX』に入ってるのとは全然違うハウス的なインストナンバーだったんで、本編開始前に心地よく体揺らしたい気分ではあったけど、
いかんせん東京ドームの外野席なんでスペース限られてるわ、両サイドどっちも女子2人組だからテンション下げちゃ悪いしで、ものすごい遠慮がちにノッてたのは記しておきたい。
ちなみに、250のことを理解してる人はちゃんとノッてたんだけど、そもそもすぐNewjeansが出てくるもんだと思ってた後ろの男子たちは「焦らすな~」「早く出てこ~い」とガヤガヤ。気持ち的には↓みたいな感じです。


■生バンドの陣容

いよいよ本編スタート。1曲目は“Attention”から。もともと昨年の10月頃にやってたコカコーラのイベントの時に生バンドでやったって話は聞いていたんで、
こんな大舞台でのライブなら今回もやるだろうと思っていたら予想通り。まあ1日目の感想ツイート等も見てたんで知ってはいたけど、今回は正直そこに最も期待していた。
というのも、前述の「Coke STUDIO SUPERPOP JAPAN 2023」でバックバンドを務めたメンバーがなかなかにすごい陣容だったんですよ。

で、今回もその4人がそろってバックを務めていたという。見てもらえば分かる通り、実に豪華な顔ぶれ。
ギター:磯貝一樹(ex. SANABAGUN.)
ベース:新井和輝(ex. King Gnu)
キーボード:大樋祐大(ex. SANABAGUN.)
ドラム:Soy(ex. AI、BE:FIRST etc…)

さっき席のことで散々文句言っといて何なんですけど、バンドメンバーはステージ下手側に4人がギュッと固まる形で演奏していて。
Newjeansの5人はメインステージ中央からどんどん花道通ってセンターステージの方に行っちゃうし、背中ばっか見ててもしょうがないから、ライブ前半はわりとバンドの方をガン見してました。
おかげ様で距離が近い分、音だけはタイムラグや音量の低下などもなくひたすら良かったので、演奏を思う存分堪能していたですよ(笑)。


■生バンドの効果

で、実際生バンドがどうだったかって話なんですけど、そもそもNewjeansの曲ってブレイクビーツだとか2stepだとかニュージャックスウィングだとか、曲ごとにいろんなビートが鳴ってるじゃないですか。
それが生バンドになることで、当然だけど曲の“フィジカル感”がグッと増すというか。特に“Attention”やら“Hype Boy”やら最初期の楽曲はR&B色が強い分、そこが前面に出てくるとよりハネて聞こえて超カッコいい。

ドラムのSoyさんも結構オカズを多く入れてくるタイプなんで、サビまでのブリッジ的なとこで結構ドンドコ入れてきたりもするんですけど(笑)、
一方で“Hurt”ではアコギ的な音(アコースティックシミュレーターかな?)を入れてきたりして、曲の雰囲気をメロウでアーバンなアレンジに変えてくる。その辺のメリハリの付き方も聴いてて心地よい。
ソロでやったカバー曲については後述しますけど、日本の名曲だけにそこへの理解度が高いのも強み。このままアメリカツアー等にも帯同してほしいよ(笑)。


■(逆の意味で)オッサン殺しなVTR

この手のライブは出役の早着替えが必要になるもんで、その都度尺稼ぎ用のVTRネタがあるもんですが、
Newjeansの所謂アイドル的な部分にさほど興味がないオッサンにとっては、このVTRタイムがまあまあキツイ(笑)。
そこそこの尺使ったのは前半と終盤の2回だけではあったんだが、前半のVTRでやってたメンバーの自己紹介的な2択クイズに関しては
こちとらまともにスクリーンも見えてないもんだから、「どういうテンションで見てればええねん」って気持ちには正直なってました。
その点終盤の方のVTRは、今後の意気込み的なコメント集だったんで萎えはしなかったけど、全部の文字読めないから結局乗り切れなかったよね。


■ソロパートで衝撃の…

“Super Shy”の時に事務所の若い子かなんかを大量に動員するシーンを見て「これはジャニーズやLDHがよくやるやつだな」なんて思いつつ、
気づけば前半は(合間に未発表曲いくつか挟んでましたが)1st EP→2nd EPの順番でキレイに進行。

そっから中盤は各メンバーのソロ曲タイムに入っていくわけなんですけど、ここでミンジが歌ったのがまさかのVaundy“踊り子”! しかも日本的な制服姿で一人花道をトボトボと歩きながら歌う姿の完璧さたるや。
さらに終盤、手に持っていたスクールバッグを客席に豪快に投げ捨て、花道を駆け出した瞬間なんかはシビレますよね(果たしてバッグのその後はどうなったのやら)。
あんましアイドルに「表現力」みたいな言葉使いたくないんですけど、曲の世界観をこれほどクリティカルに表現したのは見事というしかない。

続いてダニエルがまさかの自作曲(と本人は言ってたけど歌詞だけなのか曲もなのかは不明)を披露した後、ハニが歌ったのは松田聖子の“青い珊瑚礁”。思わず「う~わ」って言っちゃったよ(笑)。
“踊り子”しかり“青い珊瑚礁”しかり、前日Twitterで流れてきてうっかり見ちゃってたんで、イントロ聴いた瞬間は「やっぱ曲変えてこないか…」とネタバレしたことを軽く後悔したのだが、
それを補って余りあるこのクラシックスタイルのパフォーマンスに爆沸きするのは当然よな。サビ前の「あなたが好き~♪」のとこの悲鳴のような歓声には笑うしかない。
にしても。日本が誇る80年代アイドル楽曲の頂点をここで歌うというのはミン・ヒジンの采配なのか、それとも本人の心からの希望だったのか。ジジイ殺しが計算ずく過ぎるのはちょっと…とは思う。
まあ何にしても、おのおのがたには是非これを「FNS歌謡祭」あたりでやってもらいたいもんです。


■“外タレ”リナ・サワヤマ襲来

「私たちのナンバーで一番夏っぽい曲」的な前フリから“Bubble Gum”(これがまたカッティングから何から生音映えすんだ…)、続いて唐突に花道中央にテーブルと椅子を持ち込みダンスに生かした“Right Now”を挟み、
ヘインが一人ステージに残って再びソロパート…と思いきや、ここで2日目のSPゲストであるリナ・サワヤマが登場。ということで、まさかのヘインとの共演で“Bad Friend”を披露。
やっぱりグループの特色として、こういう「ディーバ寄り」な楽曲ってあんまし行かないじゃないですか。だからコラボしてどう映るんかなと思ったけど、ヘインもちゃんとついて行ってて普通にカッコよかった。

ヘインもここで一旦引っ込み、リナ・サワヤマのパートに。“Comme Des Garcons”の時にスパイス・ガールズ“Spice Up Your Life”の例の一節をオマージュするセンスもさすがだし、
続く“XS”ではバックダンサーと共に“OMG”のあの振り付けを取り入れてみせたり、自身もNewjeansのファンというだけあってツボの突き方が見事。その瞬間に巻き起こった観客の大歓声もすごくいい雰囲気だったなと。

歌い終えるとメンバーがステージに登場しトーク。外タレ的な日本人がメンバーからの多大なリスペクトを寄せられるという光景は何だか新鮮。
“OMG”の振り付けを取り入れたのは「一番好きな曲だから」とのことだが、今一番好きなのは“Supernatural”だそうで、「もう知っている~♪」のとこをメンバーと楽しそうに歌ってる様子は尊すぎる瞬間だったわ。
余談だが、“OMG”ポーズがこの1週間の間にGLAYのTERU、ラルクのHYDE、リナ・サワヤマにマネされたってすごい話。


■バンドと250が見せたマジック的職人仕事

ライブもいよいよ終盤戦。ここに来て再び250がステージに登場し、ボルチモアクラブを基調としたビートメイクから“ETA”のフックとなる上音を乗せていく。
このままDJオンリーで行くのかな~と思っていたら、メンバー登場して歌い出すと同時にまさかのバンドサウンドが乗ってくるという。
ここに来てサウンドプロデューサーとバンドがタッグを組んで大人気曲を一段上に押し上げるなんて所業に及ぶんだから、もうブチ上がるに決まってる。
ここまでもコールはスゴかったけど、間違いなく「What's Your ETA!What's Your ETA!」の声量は今日イチ。これは尋常じゃなかったッスよ。

そうして生音主導のままETAを締めくくったと思ったらそのまま“How Sweet”になだれ込んだのだが、
ここでシビれたのが繋ぎのところでゆっくりバンドサウンドがフェードアウトしていき、そのままシームレスに250に“体制移譲”させたこと。
“How Sweet”は250こそステージ上にいながらも比較的音源通りのサウンドで展開していったわけだが、
この2曲で両者が見せた職人仕事がこの日のライブの「音楽的な豊かさ」を何より雄弁に物語っていたように思う。素晴らしい仕事ぶりでした。


■本編クライマックス

終盤はヘイン不在の局面も多かったんだが、“Supernatural”では満を持してPVにも登場してるウサギのマスク的なので顔隠した子が出てきて、その子含めた5人でパフォーマンス。
本編ラス前はジャニーズや坂道系アイドルがよく使うような人力トロッコに乗りながら“OMG”を披露。ドームだけに客席にグッズ投げたりというファンサもやってさらに盛り上がる。

本編ラストはもちろんこの曲とばかりに“Ditto”。ここでの観客の合いの手はさすがの声量。観客の方も出し切ろうとしてる感じがすごい(笑)。
かく言う私も“Attention”が表に出た時点はそこまでピンと来てたわけではなかったが、この曲を聴いて「おやおや?」と思い、それから音源はちゃんと聴くようになったクチだから思い入れは強い曲。
冷静に振り返ると、鉄板曲が並んだ最終盤はみんな音源でやってるんだな。やっぱり鉄板曲は本来の姿でっていう強い意志を感じた。最後は手持ちカメラ持ってフロアと触れ合いながら本編終了。


■ヘインの涙、ハニの涙、ミンジの真顔

ここでしっかり語っときたいシーンは本編終盤のMCですよ。“OMG”の前だったか、今日の感想等をそれぞれ語るというタイミングで、ヘインが思わず涙したんですね。
ミン・ヒジンに起きた騒動に始まり、自身の足のケガで各所に迷惑をかけたという思い、せっかくの舞台でフル稼働できなかった悔しさ、ソロ曲やコラボ曲含めうまくできるのかという不安などなど抱えながら、
無事この2日間を乗り切るとこまで来て思いが溢れた様子にはこっちまでグッと来ちゃう。そんなヘインをみんなでハグするあの感じも、直視できないくらい眩しい瞬間でしたよ(笑)。エモすぎるって。

一旦落ち着いたところで、今度はハニが感謝の思いをしたためた手紙を日本語で読み上げるのだが、ハニまでつられるように涙してしまうという。
ヘインだけでなく、各メンバーにとっても大変な状況だったんだなと再認識させられるし、加えて2日間通してビビるくらいの歓声を上げ続けた日本のファンへの感謝も大きかったのかもしれない。
そんなみんながメソメソしだすタイミングで、「あんたまで泣き出したらあたしどうしたらいいのよ」とぶっ倒れてみせ、場をリセットしたミンジの立ち回りも見事だった。

そうそう、各メンバーのMC中、ミンジが花道の端に置いてあったタオルかなんかをちょくちょく取りに行ったり、カメラに抜かれてる間結構頻繁に真顔になってたのがちょっと気になってて。
結構険しい顔してるようにも見えたから「何か怒ってる?」「体調悪いんか?」と思って見ていたが、よくよく考えれば「自分は泣かんようにせんと」的な感じで気張ってただけなのかもしれない。


■主君に忠義を尽くすがごとく声を上げ続けた“Bunnies”

そんな5人のチームワークとパフォーマンスの魅力が凝縮された2時間半の大イベントは、本編でほぼほぼ出し切った分、アンコールで“ASAP”を(本当にサービスって感じで)サクッと披露して終了。
ライブを正面で楽しめなかったことは残念ではあったけど、それよりもこの熱狂の現場にいられたことが何よりも大きかった。「あの日俺はここにいた」って向こう5年は言い続けられそうな体験。

その熱狂を生み出したNewjeansのファン(=Bunnies)がド頭から最後まで凄まじいコール、合いの手をステージに浴びせ続ける光景は、「ここまでの規模感のものは記憶にないな」と思うほど。
ジャニーズやらLDHやら2.5次元界隈ならこのレベルの歓声は日常茶飯事なのかもしれんけど、普段ほぼロックバンドのライブしか見に行かない身にとっては衝撃的でしたよ。
何がすごいって、例えば“Ditto”やら“ETA”やら“Cookie”やら、元からコールが確固たる形で整備されてる鉄板曲たちでそれが起きるだけならまだしも、
発表されてからまだ1週間も立っていない、何なら本国ではまだ生披露すらされていないはずの“Supernatural”でも完璧なコールが仕上がっていたこと。これには本当に驚いた。

本国におけるマナーや鑑賞の流儀みたいなものも、ファンの間では当たり前に共有される時代になってるんだなっていうのは、こうして中に入らないと見えてこないもの。
たまにTwitterでK-POP界隈を何の気なしに褒めると、「褒めていただいてありがとうございます!」「この子が気になったらこの子も!」みたいなリアクションがものすごい来ることがあって。
(ジャニーズ界隈を褒めることは多いけど、正直そんな出過ぎたマネをしてくるような人に出会ったことないし、そっとRTといいねされるくらい)
そういう時いつも「あなたどの立場ですねん」って若干引き気味に眺めてたんですけど(笑)、今回のような熱狂を現場で目の当たりにしてしまうと、その人たちの熱さがいろんなものを動かしてきたんだろうと想像がつく。

ライブを落ち着いて見たい人にとってはただのノイズかもしれんし賛否はあるだろうが、個人的にはこの歓声・嬌声の中でライブを見ることは非常に楽しかったですよ。
やっぱり盛り上がっているところに人は寄ってくるもので、こういう様子が報じられれば報じられるほど、新たな観客を誘引し取り込んでいくことに繋がるんだろうなと思う。
ということで、Newjeansとライブに関わったスタッフだけでなく、「この熱狂を生み出してくれたBunniesの皆さんにも感謝!」って思いが強く残ったライブでした。
次はどっかのフェスで最低限ちゃんと体揺らせる程度のスペースは確保した上で見たいっすね。本当、いい体験でございました。


そう言えば、知らん人には極めてどうでもいい話ですが、ライブ終了後そそくさと退場して22番ゲート前あたりに差し掛かった時、ふと目の前の看板にもったれかかってる人を見たら元祖“Newjeansおじさん”の宇野維正さんでした(笑)。
御本人のTwitterはわりと見てるし、何ならあの人が出ているトークイベントを配信で毎回見てますんで、言うたら宇野維正ファンみたいなもんなんですけど、
せっかくライブ終わりでホクホクな気持ちの時に中年から「ファンです」的に声かけられるのも嫌だろうなと思ってそっと前を通過しました(笑)。ファンだからこそ距離感はわきまえる。これ大事。


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