ポートランドの食とDIY精神を探る旅 5日目
青木です。
ポートランドでの取材最終日の今日、まずは昨日学生証を忘れて見送ったオレゴン歴史博物館へ。現代史に関する展示は思ったよりも少なめで、あまり期待した成果は得られないかもと思いましたが、解説文などを読み込んでいくと、ポートランドの人々の精神性に通じるような歴史的背景もすこしづつ見えてきました。
予定にはありませんでしたが、昨日も通りかかったオリーブオイルとビネガーのお店が気になっていたのですこし覗いてみました。店内に並んでいるタンクは様々なフレーバーのオリーブオイルとビネガーで、他のオイルやビネガーとのおすすめの組み合わせなども表示されていました。
とても興味深い店ではありましたが、やはりお客さんの中にはどうやって料理につかったらいいか分からないという人もいるとのことです。創造的な食文化で有名な街であっても(全体としてそのような傾向があるとはいえ)消費者側はかならずしもすべてに強いこだわりを持っているわけではない、というのも今回の取材の中で感じたことの一つでした。
続いて、PNCAの先生に教えてもらった醸造用品店のHomebrew Exchangeへ。
ホームセンターのような雰囲気の店内はまさにDIY!という感じ。
最近はワインやサイダーづくりの人気も高まっているそうで、ビール以外のレシピ本なども並んでいました。
もちろん店には醸造所とバーも併設されており、冷蔵庫のすぐ後ろで醸造されているビールがその場で提供されています。
昼食は噂のフードカートをチェック。
この場所には10軒ほどの店が並んでいましたが、ほとんどがメキシコ料理、ハラルフード、タイ料理のいずれかだったように思います。他の場所で見かけたフードカートも、だいたい同じような傾向でした。
その後はすこし買い物などもしながらPNCA卒業生のConorとハンバーガーショップで合流。Beyond Meatと呼ばれる人工肉のハンバーガーは、以前食べたソイミートよりもずっと肉らしい味や食感で普通のハンバーガーと比べても遜色ない満足感でした。
最後は閉店ギリギリ、自分のお気に入りのブルワリーであるCulmination Brewingに雨の中滑り込み。
姉妹都市60周年記念のもう一つのコラボビール、Sapportlander’s 60th Hoppy Wheat Aleと、自分の大好きなMOMENTARY LAPSE OF REASONのフレッシュホップバージョン!
帰り際には工場の写真を快く撮らせてくれたり、ステッカーを渡してくれたりととても歓迎していただいて、ギリギリでも行ったかいがありました。
ポートランドでの取材は今日で最後でしたが、特に後半はポートランドの親切な人々に助けられながらの活動でした。
約一週間を過ごした居心地の良い家を去るのも名残惜しいですが、落ち着いて帰国できるよう、早めに準備を済ませておきたいと思います。