ポートランドの食とDIY精神を探る旅 4日目
青木です。
今日は単独で、あらかじめ地図にマークしていた目的地を回ってきました。
と言いつつ一軒目から偶然前を通りかかったKinokuniya Book Storeに寄り道です。
店内には日本で出版されている本も非常に多く、日本のお茶を提供するカフェも併設されていました。さらに、自分の持っていたビアフェストートバッグをきっかけに、札幌に8年ほど住んでいたというポートランド・札幌姉妹都市協会の理事の方にも声をかけてもらうことができました。直接自分のテーマに関連するような話はそれほどできませんでしたが、参考になりそうな本などを紹介していただきました。
次は予定のルートに戻り、ダウンタウンの西にあるソーセージメーカーZenner's Sausage Companyへ向かいました。
工場の前を歩いていると向こうから声をかけてくれました。
工場に一般向けの販売店舗はないようでしたが、自分の調査の話をしたところ商品の保管庫に案内してくれ、いくつかおすすめのソーセージを購入させてもらいました。
次に向かったのはポートランドの有名なアイスクリーム屋さんSalt & Strawです。
独創的なフレーバーのアイスクリームで有名なお店ですが、中に入って最初に香ってきたのはワッフルの香ばしい香りです。自分は初めてのチャレンジだったので、無難にバニラとチョコレート&ナッツのフレーバー、それぞれ1/2ずつを注文しました。
次はすぐ近くにあるドーナツショップBlue Star Donutsです。
店の外観、内装なども個人的に好みでしたが、中心街の喧騒の中とは違った落ち着いた通りの雰囲気、それ故に一層意外性のあるBGMのテクノ音楽、パンクな見ためとは裏腹にとても親切な店員さん、そして注文したドーナツの味も含めて、総合的にこの数日間の中でもかなり満足度が高く、お気に入りの場所になりました。
パッションフルーツとカカオニブ、カイエンペッパーの入った甘くて辛い(「甘辛い」ではない)ドーナツ。意外性だらけなのに不思議と調和がとれている、この店そのものを表現したようなフレーバーでした。
他にCBDが入ったチョコレートドーナツなどもありました。
次は少し距離を歩きPok Pok NWへ。こちらもポートランドでは有名なタイ・ベトナム料理のお店です。
看板料理のIke's Vietnamese Fish Sauce Wingsは日本人にも親しみやすい甘辛い味付で、アイスとドーナツの後でも大いに食欲を掻き立てられました。
ビールはPok Pokのために特別に醸造された伝統的なチェコスタイルピルスナーのPok Pok Pils。以前札幌で飲んだRhubarb Som Shandyはスタッフも今はどこで飲めるかわからないとのことでした。
続いては電車に乗って北部のWidmer Brothersへ。
ここはポートランドに残る最古のクラフトビールメーカーの一つで、自分はツアーなどには申し込んでいなかったので、小さなショップでブルワリーの歴史などについて話を聞きました。
ポートランドではつい最近、最初のクラフトビールメーカーといわれているBridgeport Brewingが閉業してしまいましたが、彼らとの違いは、Widmer Brothersがポートランドで最初にドイツスタイルのビールを作り始めたこと、そして個性や品質の面でも後発のブルワリーたちに負けないレベルを保ち続けてきた点ではないかと話していました。
現在でもWidmer Brothersのフラッグシップはドイツの小麦ビールをアメリカンスタイルにアレンジした「HEFE」だそうです。
ディスペンサー付きのケグや栓抜きの付いた首輪など、グッズにもちょっとおバカなくらいのビール愛とユーモアがあふれているのが、自分がクラフトビールを好きでい続ける大きな理由の一つだと思います。
さて、Lompoc Brewingのバーに向かう道中、PNCAで名前を聞いていたNew Seasons Marketというスーパーマーケットを見つけたので、少し覗いてみました。ビール売り場の店員に話しかけたところ、日本語を話せるという店員を紹介してくれ、人気のビールやこの時期限定のフレッシュホップビール(ホップ畑で収穫したホップを、その日のうちに使って醸造されたビール)について教えてもらいました。
さらに、先日サタデーマーケットで見かけたコンブチャについても少し話を聞くことができ、缶で販売されている人気商品があるということや、ハードコンブチャというアルコールが入ったものも売られていることがわかりました。
最後に訪れたのは、ポートランドのクラフトビール史においてセカンドウェーブにあたる代表的なブルワリーの一つである、Lompoc Brewingです。
注文したフライトセットはどれもレベルが高く、ポートランドで飲んだビールの中でも個人的に好みのものが多かったです。
またカウンターで札幌の話をしたところ、先日リリースされた姉妹都市60周年記念のビールをサービスしてくれました。このビールを見つけることも今回の旅のひそかな目標だったので、無事に飲むことができてよかったです。
今日はここ数日の中でも多くの場所を訪れ、たくさんの人と話をすることができました。
つたない英語にもかかわらず、親切にお話をしてくれたポートランドの人々にも感謝です。
ポートランドへの滞在は明後日までなので、市街地での取材自体は実質明日が最後になります。
最後に思い残すことのないよう、明日も楽しみつつ、計画的に活動をしていきたいと思います。