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【卒業生インタビューvol.5 多趣味を活かしたライター 小松信一さん】

こんにちは!ワークキャリア公式noteです。

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今回は、ワークキャリア金谷37期(2021年11月)の卒業生で、金谷にそのまま移住してライターとして活動されている小松信一さん(@komashinichi810)にお話をうかがいました!

小松さんのプロフィール
✅ 東京都出身の44歳
✅ 司法書士事務所、基地局の設計コンサルなど、経歴豊富
✅ 「自分と向き合ってこなかったな」とワークキャリアを受講
✅ 人が好きで、将来はコミュニティ作りをしたい!と気付いた

職場からの失踪を経てワークキャリアへ

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――ワークキャリアを受講するまでの経緯を教えていただけますか?

これまで、色々な職を転々としていたんですよ。ただ、いわゆる「普通のサラリーマン」として生きてきたので、自分自身ややりたいことに全然向き合ってこなかったんですね。

「これからの人生」をちゃんと考えなきゃいけないな、と思ったときにワークキャリアを見つけて。将来についての考え方なんか全然分からなかったんですが「メンターさんが一緒に考えてくれる」というところに惹かれて、受講を決意しました。

――そうだったんですね。これまでのお仕事について、聞いてもいいですか?

大学は法学部を出ていたので、最初は司法書士事務所で働き始めました。7年くらい続けていたんですが、資格が取れずに「向いていないのかも」と思って辞めてしまいました。

その後は、人材派遣会社の営業だったり、マンション建設の現場監督だったり、携帯電話基地局の設計コンサルだったり……結構、色々な職業を転々としてきました。

――転職の経験が豊富なんですね。そんな中、最後のお仕事をされているときに「人生について考えよう」と思ったんですか?

いや、実は私、設計コンサルとして働いていたときに失踪したんですよ。

――失踪!?突然でビックリしました……

ですよね。笑

設計コンサルを始めたときは、そろそろ転職を続けるのもやめて、この仕事でやっていこうと思っていたんですよ。歳的にも落ち着きたいなと思っていたので。

ただ、その上司が……なんとうか、本当にモンスターみたいな人で。話は通じないし、指示は滅茶苦茶だし、はっきり言って最悪でした。

昔から、コミュニケーション力には自信があったんですが、その人だけは本当に無理で。どうにもならなかったですね。

――それは本当に大変でしたね……また転職しよう、とはならなかったんですか?

辞めようと思ったことは何度もありましたが、やっぱり年齢がネックになってしまっていたんだと思います。当時40歳くらいで、この歳で転職できるのか……という不安はありました。

結局だらだらと仕事を続けてしまっていたんですが、とうとう精神的に参ってしまって。休みの日に、横浜の中華街をあてもなくふらふらしてました。そのまま朝になって、みなとみらいで朝日を見ていたら、ふと「あぁ、終わったわ」と思って、そのまま失踪、という感じです。

――糸が切れてしまったんですね……ちなみに、失踪中のお話は伺っても平気ですか?

ひたすら鈍行列車で西に向かってました。その途中、温泉に入ったりお城を見たり、読みたかった漫画を一気読みしたり、本当にあてもなく、という感じでしたね。最終的には福岡で飲み歩いていました。

5ヶ月くらい経った頃かな。ふと思い立って実家に帰ったんですよ。そしたら、親や友達に本気で怒られながら泣かれてしまって。5ヶ月間一切連絡も取らなかったんで、今になって冷静に考えれば、死んだと思われてもおかしくはないですよね。

ただ、そこで「俺が死んだら泣いてくれる人がいるんだなぁ」と、ぼんやり感じたのは覚えています。もう一度、ちゃんと人生に向き合おうと思えたのも、そのタイミングですね。

そろそろ将来について考えないとなぁ……と思っていたときに見つけたワークキャリアに参加

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――壮絶なお話をありがとうございました。そこで、ワークキャリアに参加しようと思ったんですか?

そうですね。ただ、少しタイムラグはありました。失踪後は本当に病んでいたので、どうも精神的に安定しなくて、ひきこもってました。

余談ですが、ひきこもり時期に一番頑張ったのはモンスターハンターでした。ランクが999(カンスト)になったのは、今でもよくネタにします。笑

そんなこんなで1年くらいして、そろそろお金が底を尽きそうなときに、とりあえずフードデリバリーの仕事を始めてみました。楽しかったし、お金もそれなりに稼げてたんですが、この先ずっと続けるわけにはいかないなぁ、と。

ただ、自分には特にスキルもない。自分と向き合ってこなかったから、やりたいことも分からない。そんなときにワークキャリアを見つけて「受講してみよう」と思った、という感じですね。

「やっぱり人が好き」という気づきは、コミュニティに入ってみたから

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――ありがとうございます。受講前のお話だけで結構な量になってしまいましたが……笑
実際に受講されてみて、どうでしたか?

やたら情報量多くてすみません。笑

ワークキャリアを受講して一番大きかったのは、やっぱり今後の方向性や、自分の特性を見極められたことですかね。これまで全く考えたこともなかったんですが、メンターさんが親身に悩んでアドバイスをくださったのが、とても心強かったです。

言い方はあれですが、他人の人生についてここまで真剣に悩めるのは本当に凄いな、と思いました。色々な人と関わってきたフリーランスの方だからこそ、なせる技なのかな、とか。

――メンターと考えた今後のキャリアが、しっくりきているようでよかったです。参加した金谷のコミュニティにも思うところがあったとか?

そうなんですよ。今回、僕はワークキャリア発祥の地「コワーキングスペースまるも」で受講しました。長く続いているスクールだけあって、既にコミュニティが出来上がっている状態だったんですね。

金谷のコミュニティとは?
✅ 卒業生を含むフリーランス15人程度が徒歩圏内に住んでいるコミュニティ
✅ ワークキャリア関係のコミュニティは全国に3ヶ所ほど
✅ 弊社所有のシェアハウスやアパートに住んでいる人が多い
✅ 交流会が多く、先輩に質問もしやすい環境のため、駆け出しフリーランスにとっては心強い!
✅ コワーキングスペースがあるので仕事にも集中できる

正直、元職場の上司とのこともあって、組織に属したり、人と関わったりすることはもう嫌だ、と思ってフリーランスを選ぼうとしたので、コミュニティに属するのは少し抵抗がありました。

ただ、実際属してみると、凄く心地よかったんです。みんな仲はいいし、一緒にご飯を食べたり遊んだりはしますが、必要以上に人に干渉しない。絶妙な距離感を保ちつつも、みんなどことなく親切なんですよ。

あと、自分のことを卑下したり、他人を否定したりする人も全然いないんですね。ありのままの自分でいいんだな、と思えて、ほっとしました。

会社で働いていると、どうしても嫌な人間関係や社内の派閥、行きたくない飲み会なんかもありますが、ここにいるとそういったしがらみが全然なくて、新鮮でした。

みんなが、自分の意思と力で自立しているフリーランスだからこそなのかなぁ、と思いながら受講していました。

――肌に合ったコミュニティだったんですね。将来のキャリアを考えるきっかけにもなったそうですが?

先ほども言いましたが、前の職場でのできごとで、本当に人と関わるのが嫌になっていたんですよ。

ただ、ワークキャリアの同期や、コミュニティのメンバーを見ていると、思わず「頑張れ!」って言いたくなってしまっている自分がいたんです。そこで「やっぱり人が好きなんだなぁ」って気付かされました。

歳もあるかもしれませんが、将来に向けて前向きに頑張っている若い人たちの背中を押せる存在になりたいな、と思うようになりました。

逆に、下を向いたり、立ち止まったりしている人には、過去の経験を活かしてアドバイスできるんじゃないかな、とか。

将来の目標は「若者を応援するシェアハウス」の運営

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――人と関わることの楽しさを思い出せたんですね。将来的にもやっていきたいことなんですか?

そうですね。ワークキャリアの受講中に作ったキャリアマップだと、今のところの目標はシェアハウスのオーナーになることです。頑張ってる若者たちを集めて、応援できるようなおじさんになるのが目標です。笑

ただ、僕はゼロから1を作っていくのが苦手なので、いつになるやら……やりたいこと自体も、変わっていくもんなんじゃないかなと思っているので。

ただ、それも含めて、これからの人生が少し楽しみだなと思えるようになったのは、やっぱり大きな収穫だったと思います。

――シェアハウスオーナーに向かって一直線、という感じでしょうか?

いや、まずは土壌づくりとして、講座中に勉強していたライティングを頑張るつもりです。収入は安定させなきゃと思っているので。

受講中は2万円弱の受注で、同期の中ではかなり少ない方でした。
あまり文章を書くことをせずやってきたので、こんなもんだろうなという感じでした。

今は少しずつ仕事も獲れるようになってきたんですが、やっぱり書くのが遅いのがネックですね。今の一番の課題です。

ただ、書くのは時間がかかっちゃうんですが、これまで色々な経験をしてきたり、趣味が多かったりするので、書けることはたくさんあるんですよ。

自分には何もない、と思ってましたが、案外活かせることってあるんだなぁというのも発見でした。法律関係はもちろん、バイクや自転車、ゴルフ、漫画、など。多趣味でよかったです。

――最終的には、ライティングとシェアハウスの両軸でやっていくんですか?

どうですかね……僕はがつがつやっていくプレイヤータイプではないのは分かっていたので、ライティングは本当に最低限のライスワーク、となるかもしれません。

それよりは、早めにコミュニティ作りだったり、シェアハウスを運営するのに必要なスキルや知識を身に着けたいですね。

――ありがとうございました。最後に「40代でもワークキャリアって参加していいの……?」と悩んでいる方に向けて、メッセージをお願いします!

僕はちょっと特殊かもしれないので、参考になるか分かりませんが……

会社とかでも、上司より後輩や部下と仲良くなることが多かったので、多分若い人が多いんだろうなとは思ってましたけど、全然気にしてなかったです。
むしろ、若い人達の中に入って、自分も頑張らなきゃ!と思えたらいいなと考えてましたし、実際その通りになりました。

僕みたいに、年下の人たちの中に入っていくのに抵抗が無い人は、全然問題ないと思います。

また、さっきも言いましたが、ワークキャリアの人たちって基本的に人を否定しないし、距離感も程よい。その上、あまり人をステータスで見ることもないんですよ。

だから、こんなおじさんがいきなり入っていっても全然歓迎してくれるし、一緒に勉強したり、酒をのんだり、普通に接してくれる。

抵抗がある人もいるかもしれませんが、思い切って飛び込んでみる価値はあるんじゃないかなぁと思います。

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職を転々としてきた人生から、シェアハウス運営の目標に向かって動き始めた小松さんのインタビューでした!

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(取材・文 ひらはらまさひろ
(写真撮影 まるり先生


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