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休日、酔っぱらい夫婦は、フルーツケーキを作る。

ももの缶づめも、諦めた。

もっと言うと、ショートケーキを作るためのいちごも売ってないから、諦めた。

ケーキの具材は、ももの缶づめの予定だった。

しかし、缶づめ売り場に行くと、ももの缶づめは、他の缶づめの4倍ちかい値段がするじゃないか。

一緒に買い物に来たのは、旦那だった。

「ももが高いんだけど、どの具材がいい?」

と、旦那に相談すると、 パインかマンゴー と言ったので

「マンゴーの缶づめかぁ、はじめてみたなぁ!」

好奇心でマンゴーをチョイス。

家に帰り、チンジャオロースと玉ねぎの味噌汁、トマトのサラダを作って、晩酌をスタートした。

かんぱーい。

旦那は、普段口ベタ。だいすきな、お酒が入ったときに、次から次へと、普段思っていることを話す。

わたしも酔うと、言いやすいことがある。

“ 酒飲まなきゃ、言いたいことも言えないのか。”

ちょっと切ないと思うけど、そうなのだ。うちの夫婦は、そうなのだ。

うちの夫婦のカタチ。

だから、夫婦の晩酌タイムは、貴重なコミュニケーションツール。大事な、呑みニケーション。

ほろ酔いを超えたころ、旦那もわたしも、素直になる。

話が、進む。酒が、進む。

その素直さに、そんなこと思っていたんだ。 

へぇ〜。 意外と弱気だったのね。 と、旦那をいたわる気持ちに、拍車がかかる。

うちの旦那は、強気にみえる。しかし、こうやって話していると、けっこうナイーブな側面も持ち合わせている。普段は、言いたいことが上手く言えなくて、感情が、空回りしているんだなぁと思った。

普段から、素直な気持ちを言葉にしてくれればいいのに。

そう伝えると、口ベタだから。と終わっちゃう。

まぁ、いっか!!


ほろ酔いを超えたころ、先ほど買った、マンゴーの缶づめに手を伸ばす。

よし。

果物を切り、生クリームに砂糖を入れ、氷水で冷やしながら、手早く泡立てる。

生クリームを塗っていく。旦那が、ビール片手に、やりたそうにこちらをチラチラみるので、「やる?」と聞くと

嬉しそうに「うん!!」と幼げな、明るい声が聞こえてきた。バトンタッチ。

「これは、こうやればいいんだよー」と、なんだか楽しそう。

旦那が、丁寧に塗っている。生クリームが、暑さで溶けていくのが心配な妻。サラっと、具材をのせて、トッピングしていく。

ほろ酔いたちのフルーツケーキ完成。

途中で、仕事から帰った母が、いただきもののシャインマスカットを持って帰ってきた。

それで、彩り豊かな、フルーツケーキが出来上がったのだ。ありがたや〜!!

3人で、お酒片手に、ケーキを頬張った。

「美味しい〜。」

ここで、シャインマスカットは皮をむくのか、むかないのか?

議論が巻き起こる。

わたしは、皮付きが美味しいと思う。

酒がとまらぬ旦那は、上機嫌。カラオケに行きたいと嘆く、旦那。B'zの音楽をかけてあげたら、わたしを巻き込み、熱唱しながら社交ダンスをはじめる。

なんで、社交ダンス!?なんか、巻き込まれてる!?

と、思いながら

お酒が、入らないとくだけられない、旦那を

微笑ましくも、おかしくも思いながら、あたたかく見守った。 

そのあとは、ノリに乗った、旦那とミスチルのライブDVDを観ることとなった。いつも4時半起きのわたしは、耐えきれず、テレビの前で眠りについた。

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むぎあじ。

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むぎあじ。
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