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デスボイスのメソッドを組むとしたら

お疲れさまです、お久しぶりです、すみません。

今週、というか割とコンスタントに時間に追われてる感じがしている次第です。
まぁ当たり前に隙間時間はあったり家ではゆっくりしてるんですが、難しい所ですねセルフコントロール。

本題ですが、最近しみじみと

フースラーメソッドすごくね?

と思っている次第であります。

何が凄いか

凄い画期的だなどと言うのはもう何年も前から言われているわけですが
このメソッド、まずフォームとして幅を取っている事が対象に取れる声の種類を豊富にしている要因と思います。

そんなにたくさんのメソッドをよく知りもしないんですが
ボイストレーニング、もといトレーニングは基本的に
身体の運動癖を矯正していく方向にはいかざるを得ないと思います。

運動学なのか、解剖生理からの類推か、ソースの取り方は多用ですが
何かしら絶対的正解を置いて、それをお手本として目指すわけですよね。

フースラーはその点において、まぁ数種の奇声を設けてあります。
圧倒的に且つポップに効くのは5番とナンバリングされている音声パターンかと思いますが
各音声は幅の取り方として「ようやるな」と思う次第であります。

半年くらい前まで、個人的にフースラーの型にはまぁまぁ懐疑的でした。
だって奇声の精度を競っているように見えるし、その先がわからないしでね。
実際、各パターンを研ぎ澄ませることにとても系統している人もいるかとは思います。

ただ、外から見てヤバさしか感じ無いこれらについても、紐解いて考えることを試みると割と理に適いまくっているわけでして。

運動学習と神秘

ヤバい人ほど、試行回数が多いんですよね。
ボイトレも、ある面では運動であることに変わりなくて
最近の印象としては、やっぱり歌は高度なものだと再認識しております。

歌や音楽の難しい点として、単一の要素で説明できない事が挙げられるかと思います。

敢えて、ボイトレとか要素で説明しようとしたら
・運動
・聴覚認知
・特殊な社会的しきたりの理解

って感じでしょうか、大雑把には。

ひとまず、上記の三要素としてみても
これらは相互に絡み合って行われているわけですよね。

ちなみに省きましたが、言語ってのも要素で見るとまた面倒で高度なものなんですよね。

とりあえず、一言に「歌う」と言っても、それに対する認知や運動的処理は複雑に絡み合っていて、面倒だとわかって貰えればいいです。

で、ここにおける三要素の最後ですが
これこそ「藝能」と言い換えられるものとは思います、漠然と。

難しく考えなければ「なんか良いと思える感じ」とか「暗黙知で決められてるルール」みたいなものですね。
モラルセンスとかっても言いますが、もっと広めにとって藝能で良いべ。

藝能学は専門外なので触れませんが、この理解のプロセスなり儀礼的プロセスで
歌うだったり声を上げることがしばしば見られて、結び付けようとしているのが武田式メソッドかと思ってます。

まぁこれが外から見るとヤバ要素ではあるわけですが、集中力と執着心において宗教臭さは必携な要素なのではと考えます。
というか、丹念なリハーサル(繰り返すこと)においての情動付けだと思うんですよね。
情動と記憶は深い結び付きがありまして、情動研究してたら記憶の回路が見つかってるくらい濃い関係です。

その下地を与えながら、各バランスを行うわけですが
このバランスがまた、なかなか通常話声とかけ離れてまして
非常に運動癖、もとい固着した運動パターンから離れて新たな運動を記憶できるものかと思います。

運動も難しいものでして、要はトライアンドエラーって失敗を認知できないと仕方ないわけですよね。
じゃないと脳に刻まれないんですよね、故に小脳で大脳基底核なんですが。

これにおいて、聴覚認知が絡んでくるわけですな。

言うなれば、聴覚を視覚変わりに使っているだけですよね。
感覚器で認知して、自身の運動へ参照してトライアンドエラーをかけていくと。

クソ当たり前なんですが、これがなかなか厄介なわけであります。
そのため、フースラーでは数種の偏った声を設け、自身で体感しつつ音声評価のものさしとするわけですね。
音声学のIPAみたいなもんだ、統一規格。

終着点として

大雑把申し上げた、以上の要素を持ってして
何もかもの声を実現しようとする、それが武田式フースラーメソッドなのかな、と今は思います。

それで、大事で当たり前なことなんですけど

奇声を上げてるだけじゃ上手くなりませんよね、当たり前。
アンザッツと呼ばれるパターンは新たな運動の獲得と聴覚認知の補助を成す機能と捉えての見解ですが
そのアンザッツから調整、というか歩を進めていくことで夢の音声実現が可能なのではと考えます。

ま、その音声パターンが良しとされる基準とかはわからないわけですが
尖るも丸くなるも、色んな音声を「確固たるものに」を目指すもんかなと。
それが「無限の倍音構成」なんだと思います。

どれくらいで完成するかはわかりませんが、背景とか理念を幾らか感じ取って行えるなら独学でやるのに非常に良いメソッドかと思います。
当方、本だけ買って3年オタク(サボりまくり)ですが、音声の変化には敏感になれてます。
あと最近、ようやく自分で良いかもと思える音声が見つかり始めました、クリーンね。

反面、宿題が出ないとやらないタイプの人は難しいと思います。
別に典型的音声をやり続けてれば(一般的に言う所の)上手くなれるわけではないでしょう。
その変な声は何を狙われているのか、どうしていくべきか、丁寧にじっくり模索出来るなら良いでしょう。

この辺は予備校に行く行かないって話なので、予備校無いと勉強しなかった人は素直にボイストレーナーに掛かれば良いと思います。

デスボイスのメソッドを組むとしたら

おまけのような本題ですが

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どんどん後に引けなくなってる、というか修羅の道を進もうとしている唯一無二の限界オタクと密にコミュニケーションを取れます。 あと実験台になってもらえると嬉しいです。 ご注文があれば、手が止まるまで再現無くマガジンとかは書くつもりです、きっと。

10割デスボイスです。 なるべく学際シーンを追いながら、実証科学的にデスボイス(国際上の定義はgrowl)を追いかけてます。 専門学校入…

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