元味噌蔵の湿度がひどすぎるので解決策を募集してみました
前提
間取りや詳細な資料も無いような古い元味噌蔵を契約したのですが、根本的な課題として湿度がひどすぎて紙がすぐに湿気ってしまうような状態・・・
理想は本をたくさん置いたり古い家具を置いたりして過ごせるような環境にしたいので、それらがダメになってしまうのはどうしても解決したい!けどお金がないので大々的な工事はしたくない!というなんとも我儘な私ですが、ここを理解してくださるたくさんの方にお知恵を貸していただきました(涙)
せっかく集まった意見を私のなかだけで終わらせるのは勿体無いので、これから蔵リノベを考えている方や古い物件を持ち湿気に悩んでいる方のお役に少しでも立てればと思い、情報をまとめてみました。
ご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございます!!!
悩み
・湿気が酷すぎて古い木材家具や本を置くことができない…
・特に雨の日、滞在していても息苦しい…
・そもそも物件のつくりがわかる資料が存在しない…
・単純に資金がないのでなるべく安く抑えたい…
そもそも『蔵』のつくりって?
湿度と温度を保つためのつくりになっているので、ある程度のムワッと感(湿気)があるのはしょうがないとのこと。
参考:https://misovation.com/blogs/journal/miso-kura-tour-vol1
なのでそもそも「蔵の湿度を下げたい!」という要望は蔵としての機能を潰すようなことだというご意見も・・・たしかにそうですよね。笑
それでも人が滞在しやすい環境をつくりたいという気持ちは抑えられないのでどうにかしたい!という私を理解してくれる方が多く、たくさんのありがたいコメントを頂きました。
解決するべきポイント
前提として物件の資料が無いなかではありますが、青森市で活動されている須藤大建築設計事務所代表の須藤さんから、「写真で見る限りCB煉瓦造りの木造小屋組で土間コンクリート仕上げのように見えます」とのありがたいご意見をいただきました!
この場合、建物の防水性が落ちている可能性もあり全体が湿気を吸って放出していることも考えられるが、恐らく空気中の湿度が一番関係していると思われるとのこと。
上記を仮説とすると、以下のポイントが重要になってくるようです。
・相対湿度が高くなればなるほど露点温度になるため、単純に湿気を逃すのが一番手っ取り早い。
・温度差をなくす、完全防湿対策をする。後者は工事を要することがあるので不適。そうなると換気と物質温度差を小さくすることで建物全体の相対湿度を低減できる。
・断熱ゼロの内部で暖まった空気の逃げ場がないのが原因と考えられる
よって、湿度を下げる or 通気性を良くする
のどっちを取るかがポイントとなりそうです!
教えていただいた方法まとめ
「湿度を下げる」「通気性を良くする」で分け、簡易順で並べてみました。
▼ 湿度を下げる
・炭を置く
・珪藻土 or 漆喰を塗る(木造壁に限る?)
・全体の気密性を高めて除湿機(エアコンのドライなど)フル稼働
例:https://www.mitsubishielectric.co.jp/ldg/ja/air/products/dehumid/ceilingsuspended/precedent/2015_0601_01.html
・防湿シート+コンクリート打設
▼ 通気性を良くする
・窓を開け、サーキュレーターで換気促進
※夜の方が相対湿度高くなりやすいので防犯上影響の少ない窓を開けて扇風機をタイマー管理すれば夜間の湿度を低減できる。
・既存窓に換気扇をつける
・上に排気用の開口部を設ける
今の自分にはこれが合ってるかも!
資金や物件の規模感、開業予定日など、諸々の条件があると思いますがそれらを加味して解決策の選択の後押しになればと思います。
私はまだ確定してはないですが、基本的に小さく始めていきたいと思っているので一旦は通気性をよくするで過ごしてみて、どうしても耐えられなさそうであればお金をかけるという流れで考えています。
まだまだリノベ初心者ですが、今後もノウハウをシェアして全国的に空き家を楽しめるようになればいいなと思います!
ここまで読んでくださりありがとうございました^^
【補足】 現状を知るための実験:どこから湿気がきているのかを把握する
湿気がどこから来ているのかをまず把握してから解決策を行うのが一番良いらしく、色々調べてみたところこんな方法があるようです。
①ドライヤーを使用して床を1m×1m程度乾燥させてみる
②50cm各の透明なビニールを中心に置いて四方をガムテープで密着させる
③数時間~数日放置して様子を観察
この結果で、ビニールシートと床の間に湿気が溜まっているようであれば地中から土間を貫通して湿気が上がってきている可能性が高いので、その場合は生半可な対応ではほぼ無理とのこと。。
仮に防水材などを塗ると膨れてきたりして後々の処理が大変で、
湿気が溜まっていないようであれば土間からよりも換気不足や雨水などの漏水による湿度上昇が考えられるので
サーキュレーターを回して常に土間を送風してみたり、どこか雨漏りしていないか見てみる必要があるとのことです。