父と母と弟と私。 #4
はじまり。
はぁ。すごい木曜日と金曜日やった。
木曜。お父さんが会社で倒れて夜中に緊急搬送されて、私たちも病院にタクで行った。
金曜。早朝に一旦帰宅して、何事もなかったように京都へ遠足に行った。
いやいやいや、どんな2日間よ(笑)
実は、あまりにも衝撃すぎて泣くことすらできず。
そして土日を迎えた。土曜日は朝から母、弟、祖父母と私の5人でお父さんがいる大阪の病院に行った。
この日もタクで行ったんやっけ。いや、違う。電車で行ったんや。
母、父に煽られエンストの女王になるの巻
母は、私たちが小学生の頃に免許をとった。というか、とってくれた。
というのも、習い事の送り迎えがあったから。
ちなみに母はMT。家族で唯一私がAT限定です。笑
これ、余談なんですけど(かまいたちさん好き)
母は元々、AT限定で十分やと思ってたみたい。
しかし父が「えぇ、せっかく行くならミッションミッション!できるできるミッション!」とひたすらに煽り「お父さんがそこまで言うなら!」と負けず嫌い(?)を発揮して、ミッションでとりました。
エンストの女王やったみたいよ(笑)
しかし今ではもう走り屋です。趣味ドライブです。
余談はさておき。
母が免許をとってからしばらくの月日が経っていた。ばりばり運転三昧の日々。もちろん運転上手だった。なのに!
この土日、父の病院へは電車で行こう言われた。
私と弟「えぇ〜〜〜〜」
母「こんな時に慣れてない場所を運転するの怖いやんかぁ」
私と弟「・・・そうかぁ」
てな流れで、みんなで電車で行くことになりました。
淀川の濁りにツッコめないほどの情緒
電車に乗りながら窓から景色を見た。
淀川汚いなぁ〜とか言う余裕はZERO。
ただただ外を見て気を紛らわしていた。
梅田で地下鉄に乗り換え。
帰りはデパートでご飯でも買って帰ろうねと祖父母。
ここどこやねん過ぎる場所に着いて、病院を目指す。
家から病院まで1時間弱。体感、半日。
やっと病院に着いた。
土曜日の朝、午前の診療でとても混んでいた。
緊急外来がある病院なので、まあまあ大きかったし人も勿論多かった。
木曜の夜中(いや日またいでたから金曜か)、金曜の朝とは大違いやなと。
どこかの階のナースステーション名前を言うと、看護師さんが出てきてくれてお父さんがいる場所に案内してくれた。
ICUにカムバック、改めて6名でこんにちはの巻
またICUの前。ああ、まだここにいるんかお父さん。
その頃の私は、手術が終わればICUから出られると思っていたから「え、何時間手術してんねん」て思っていた。
先生、看護師さん、ごめんなさい。
先生を呼んできます。細かい話は後ほど先生からお伝えいたしますね、と言い残して看護師さんは去った。
先生が来るまで沈黙かと思いきや、おじいちゃんがとにかく色んな話をして和ませてくれた。
私のおじいちゃんは、陽気でポップなキャラ!わっしょい!みたいな感じではない。
見た目は完全にその筋の人で、どっちか言うたら口下手っぽいんかな?て思われがちだが、か〜〜〜〜〜なり話上手。
勢いで盛り上げるのではなく、内容や話し方が面白い。
ずっと漫談聞いてるみたいな感じ。
おじいちゃんとみんなで話していたら、父方の祖母がきた。
(お父さんは小さい頃にお父さんをなくしています。)
そうや、おばあちゃんが2人おる。ややこしくなる。笑
母方のおばあちゃんはそのままおばあちゃんと呼び、父方のおばあちゃんはノブヨおばあちゃんと呼びます。
お父さんに会うために来たのは、上記の6名。
ノブヨばあちゃんの顔、かなり引き攣っていた。そりゃあそうよね。
息子が脳内出血起こしてぶっ倒れてるんや。びびるやろう。
そして、すぐに先生が来てくれた。
「お待たせしました。では、みなさん中に入りましょうか。
複数の患者様がおられますので、他のご家族も数名いらっしゃいます。」
へえ〜、ICUってそんな大人数入れるんや。初めて知った。
そして私は、人生初のICUに入って衝撃を受けた。
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