メンバーの個人活動紹介 Vol.4 ~ありたい未来に向かって~

みなさん、こんにちは。ソーシャル・プロジェクトマネジメント研究会 アドバイザーの藤井です。

■ソーシャルPMとしての歩み
私の出身地である真庭市は、木材資源を活かした地方創生を、業種や官民を超えた枠組みで進め、太田市長の強力なリーダーシップでSDGs未来杜市(都市)として、経済、環境、社会の循環を推進しています。
私の実家では農業と酪農を営んでいましたが、子供の頃は地域での物々交換による循環経済のおかげで、自給自足に近い生活を営むことができていました。また、子供の遊びも地産地消で楽しめていました。例えば、風呂は薪を炊いて沸かしていたので、薪になる木材の破片などは恰好の遊び道具でしたし、薪割は手伝いと遊びを兼ねていました。

さて、私は2017年から約2年間ソーシャル・プロジェクトマネジメント(以下、ソーシャルPM)研究会の代表をさせていただきました。
もう5年も前の話になりますが、当時は社会課題への効果的なPMスキル適用は属人的なもので、それを体系化し実践ワークショップを通して世の中の反応を知りたい、という探求心に満ちていました。

当時、2016年から2030年までの国際目標として掲げられたSDGsは存在していましたが、社会の気運に現在の様な高まりはなく、先ずはCSR(企業の社会的責任)からCSV(共通価値の創造)の探求へと向かっていました。 
振り返ると、小さなコミュニティでの体験ではありますが、私の子供の頃の生活環境は、共通価値の創造への好奇心で満たされたものでした。

■社会課題へのPMアプローチ
現在、私の社会課題へのプロジェクトマネジメント(以下、PM)アプローチは、昨年私もチームに加わり作成した新しいPMI日本支部の紹介動画でも伝えている、「プロジェクト」とは、ありたい未来に向かって、周囲と協力しながらゴールを目指すということ の実践にあります。
「みんな違うから、チームが活き活きと輝くんだ」と言える仲間と、現在実践の場としている主な取組みを紹介します。ご関心をお持ちいただける取組みがあれば、お声がけ下さい。

DXビジネス変革コミュニティ
2016年 Googe が加速させたモバイルファーストを追い風に、同年モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)人材育成委員会 で講師WGを立上げ、モバイルコンピューティングの普及に取り組んできました。また、モバイル技術検定1級のテキスト(書籍)へ、モバイルシステム導入プロジェクトのための要件定義・開発・運用を取り入れ、その執筆チームの取りまとめをしてきました。
このチームが母体となり、ニューノーマル時代のDXビジネス変革に必要な「技術力」「センシング力」「変革力」「発信力・表現力」「社会倫理」を磨いた人材を排出するために、DXビジネス変革コミュニティを共同代表として立上げました。現在、4月からの本運営を目指し、団体連携も視野に入れた準備を進めています。

情報支援レスキュー隊(IT DART)
熊本地震の復興支援として、現地で活動している被災地支援団体のITニーズのヒアリングをもとにした、PCやモバイルルータ等の機材やサービスの中間支援による貸出や提供・現地での設営、仮設住宅へ訪問して生活再建のために集会所で行われていたパソコン教室への技術支援などを行い、2017年から理事として活動しています。
また、昨年は、二度の合宿で、現在の活動とこれから目指していく方向をリーンキャンバスとロジックモデルで描いてきました。アウトカムごとのベネフィットを評価する指標には苦労しましたが、ソーシャルPM研究会や、SDGsスタートアップ研究分科会等からの知見も得て、今年の合宿では、合宿の進行をロジックモデルに描いたアウトカムについて意見交換できるよう設計できました。

Code for Japan NPTech(STO創出プロジェクト)
2020年からPMOとコーディネータとして参加しています。これまで、障害福祉サービスと地域を結ぶWebサイトの強化、子供の孤立化の解消・学力格差の解消のための子どもの居場所の運営強化、環境教育のための自然教室でのユーザーとのコミュニケーション改善、外国人と地域での活躍機会づくりのモデル化などに関わってきました。昨年は、ビジネスモデルのキャンバスやロジックモデルを取り入れたStudioプログラムも実施しました。今年は更にPM活躍の機会増や、NPOの運営にエンジニアがより深く関わるためのPMスキル習得のための学習プログラムの充実に取り組んでいきたいと思います。

みらふぃる
2019年の誕生日から始めた「1年間で印象に残った、自分・出来事・場所を1枚の画像にする自分探求の取組み」も、4回目となる2022年は、2021年8月から「みらふぃる」という名称でのコミュニティづくりの活動を始めたこともあり、主にオンライン開催ですがこれまでの何倍もの方々と、「ありたい未来に向けて生きる様」を直接お話する機会に恵まれ、今年も更に広がり素敵なハーモニーを奏でそうな予感がしています。

画像1

<みらふぃる>について  ※画像の右半分のほとんどの部分
団体名に込めた思い みらふぃる(Miraphil)は、未来(Mirai)× 調和(Philharmonie)
ビジョン:  ひとり一人の思いの未来が、自由につながる世界になる
ミッション: 私たちは、「場の創造」を通して、「ひとり一人の思いが表現された未来」を描きます。
行動理念:
・世代から世代へと受け継がれるサスティナブルなサイクルを生む
・ありのままの自分、多様なつながり、自分軸でのサイクルを育む
・日々の様々な形で、世の中のサイクルに調和する

■ありたい未来に向けて
私がお話をしてきた、ありたい未来に向けて生きている人々の考え方には、自己実現や夢の達成に向かっている様に、下記の様な特徴を感じています。

・ありのままの自分で、真摯に人と向きあい、無理に周囲に合わせない。
・輝ける場所を探すために、「人と違うところ」に目を向け、他人の期待を誘導する。
・自分の個性と他人の認識を結びつける。
・ユニークスキル(自分の強味・弱み)を活用して価値をもたらす。
・貼られた「レッテル(偏見)」を味方に変えて、価値を追う。
・直感(仮説)力を磨き、解決策から問題を探す。
・「準備」と「即興」で固定観念を覆し、柔軟に相手を楽しませる。
・「これまで」と「これから」の自分の価値をデータと考え(どこへ向かうか)を相手に伝える。

様々な体験価値(自身の変化)を実感した主体的な人々が、世の中にインパクトを与える共創価値(関係の変化)を生み出している様です。
また、これらは、事業運営(課題により事業継続に問題が起こっている組織等)、現場(課題により活動に問題が起こっている人たち等)、協力者(例えば、応援チケットやクラファンでつながる人や組織等)それぞれの視点において、これらが、体験・共創ともWin-Winの関係になるトレードオフを探索しています。

ソーシャルPM研究会での自己研鑽、調査研究、成果発表の体験価値が、みなさんそれぞれが世の中にある溢れんばかりの様々なプロジェクトから、ありのままの自分で輝けるプロジェクト探しをする道しるべになり、いずれは主体的な活動を積み重ねた結果として、共創価値を生み出すことでしょう。

コンタクト:
https://www.facebook.com/shingo.fujii.50/
shi.fujii@gmail.com



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