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「利益」って実はすごく難しい言葉なんです!

こんにちは。
元銀行員の「岩瀬 好史|財務コンサルタント」です。

現在は起業して、完全成果報酬型の資金調達支援を中心に、リスケ交渉支援、計画作成支援、伴走支援などを行っています。

この記事では、「利益という言葉の難しさ」についてお話ししています。

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「利益」にはいろんな「利益」がある


皆さんは「売上」と言う言葉を聞いてどんな「売上」を想像しますか?
たぶん、ほとんどすべての方が同じ「売上」をイメージすると思います。

では、「利益」はどうでしょうか?
きっと、皆さんがイメージする「利益」はバラバラだと思います。

例えば、「利益」にはこんな「利益」があります。

売上総利益
営業利益
経常利益
税引前当期純利益
当期純利益
粗利益
限界利益
償却前利益 
など

上記以外にも、業界や企業ごとに独自の「利益」があることも多いです。

同じ「利益」でも計算方法が違うことがある


典型的な例が「粗利益」の計算方法です。

「粗利益」と言う言葉自体は一般的なので、売上から原価(仕入など)を引いたものが「粗利益」だと知っている方も多いかと思います。

ただ、気をつけないといけないのが、「何を原価とするかは企業によって違異なる」ということです。

建設業の企業を例に考えてみます。
一般的な原価には以下のようなものがあります。

材料費(資材や工具など)
労務費(工事現場で働く人の人件費や福利厚生費など)
経費(重機のレンタル料や工事現場の水道光熱費など)
外注費
 など

基本的には、上記のようなものをすべて原価としている企業が多いですが、必ずそうしないといけないわけではありません。

中小企業の場合は、顧問税理士の方針であったり、経理の手間を省くためであったり、いろんな理由で計算方法が異なることもあります。

何か困ることがあるのか?


特に影響が大きいのは以下の2つです。

①経営判断を誤る可能性がある

計算方法が変われば「粗利益」も変わります。

同業他社の一般的な計算方法と違う方法で計算している場合、単純に「粗利益」を比較しても参考にならず、場合によっては勘違いして経営判断を誤る可能性もあります。

②銀行からの評価が下がる可能性がある

どの銀行もまずは決算書の内容から機械的に評価を行うため、同業他社と比較して「粗利益」が少なすぎても多すぎても異常値と判断されます。

少ない場合は収益性の低い企業だと評価されますし、多い場合は粉飾決算を疑われる可能性もあります。

また、イメージする「利益」が異なると、銀行の担当者から話がかみ合わない(決算書を理解していない)と思われて、何気ない会話の中で評価が下がっている場合もあります。

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