大接戦の今年のル・マン!誰が優勝するのか最後まで読めないレース - 2024年FIA世界耐久選手権第4戦第92回ル・マン24時間耐久レース

今年はル・マンの地にハイパーカーが史上最多の23台が勢揃い。

前戦からのエントラント変更は以下の通り。

カディラック
開幕戦に出場していたセバスティアン・ブルデ、インディカー・シリーズに参戦しているアレックス・パロウ、スコット・ディクソン、IMSAに出場しているレンゲル・ファン・デル・ザンデが参戦。

ペンスキ
IMSAに参戦しているマテュー・ジャミネ、フェリペ・ナスル、ニック・タンディが参戦。

ジョウタ
ノルマン・ナトが復帰。

トヨタ
マイク・コンウェイが怪我のため欠場。LMGT3クラスに参戦していたホセ・マリア・ロペスが昇格。

イロン・リンクス
エドアルド・モルタラが復帰。IMSAに参戦しているマッテオ・カイロリ、インディカー・シリーズ、IMSAに参戦しているロマン・グロジャンが参戦。

アルピヌ
ジューレス・ゴウノンが離脱。フェルディナント・ツフォニミル・ハプスブルク=ロトリンゲンが復帰。

プジョ
ジャン=エリック・ヴェルニュ、ストフェル・ファンドールネが復帰。

プロトン
ハリ・ティンクネルが復帰。

ウィーレン
フェリペ・ドルゴヴィッシ、IMSAに参戦しているジャック・エイトキン、ピポ・ディラニが参戦。

舞台はシルキュイ=ド・ラ・サルト。昨年はフェラリ51号車がトヨタ8号車との接戦を制してフェラリ久々の優勝を飾った。

まずは、ポールスタートのペンスキ6号車がトップをリードする。しかし、序盤からフェラリが好調を見せ、トップに出る。しかし、スタート直後の1度目のピットでアンセーフリリースをしてしまったフェラリ50号車にペナルティ。それでも再びトップを取り返す。その後チームメイトの51号車にトップを譲るが、その直後に雨が降り始める。そこでピットに入るマシンが続出したが、雨はすぐに止んだ。AFコルセ83号車がステイアウトに成功してそのままトップ浮上。その後WRT20号車がクラッシュし、スローゾーンが出る。その後は、先ほどのステイアウト勢とピット勢とでタイミングが分かれ、ピット勢のトップはトヨタ8号車となる。日没が近づきいよいよというところでまたもや降雨。ここでまたもや作戦が分かれる。スリックでフェラリワークス2台は出ていき、最終的にはこれが功を奏す形となった。そんな中、序盤トップに立っていたAFコルセ83号車がWRT15号車に接触し、15号車はクラッシュ。セーフティカーが導入される。ここでまたもや雨が降り出し、今回こそはとスリックタイヤを選択したマシンもあったが、残念ながら今回は失敗となってしまう。AFコルセ83号車にもペナルティが出たためにトップはトヨタ8号車に。夜中に再度雨が強くなり、セーフティカー再出動。長い時間のセーフティカー先導のレースが明けて、しばらくは落ち着いたレース展開になった。しかし、残り7時間半ぐらいとなったとき、ペンスキ4号車がコースオフ、クラッシュ。スローゾーンが出る。ここでいいトラックポジションにいたチームメイトの6号車がピットタイミングがうまくいき、トップに浮上。その後残り5時間半で、セーフティカーが出動。カディラック2号車がピットタイミングの幸運でトップに浮上する。その直後ウィーレン311号車が大クラッシュ。ドライバーは無事であったが、スローゾーンへ。カディラック2号車はまたもやラッキーストップを手にする。そんな中フェラリ50号車が後方から徐々にペースを上げ、残り2時間半ではトップに出る。そんな中、再び雨が降り出す。トヨタ8号車がピットで痛恨のミス。一方で、フェラリ50号車にドアが閉まらないトラブルが発生。緊急ピットになり順位を落とした。そんな中トップに出たのは、トヨタ7号車だった。終盤のトラブルをものともせずペースを上げていたためにトップに出た。しかし、ここでフェラリ50号車が燃費作戦に出る。最終的にはギリギリエネルギーを保ち切った50号車がル・マン初優勝。フェラリは2年連続の優勝となった。2位にはトヨタ7号車、3位にはフェラリ51号車が入った。

結果
1.A.フオコ/M.モリナ/N.ニールセン(フェラリ)
2.小林可夢偉/J.M.ロペス/N.デ・フリス(トヨタ)
3.J.カラードウ/A.ジョヴィナッツィ/A.ピエル・グイディ(フェラリ)
4.K.エストル/A.ロッテラ/L.ファントホール(ペンスキ-ポルシェ)
5.S.ブエミ/B.ハートリ/平川亮(トヨタ)
6.M.カンベル/M.クリステンセン/F.マコウィッキ(ペンスキ-ポルシェ)
7.E.バンバ/A.リン/A.パロウ(カディラック)
8.C.アイロット/N.ナト/W.スティーヴンズ(ジョウタ-ポルシェ)
9.J.バトン/P.ハンソン/O.ラスムッセン(ジョウタ-ポルシェ)
10.M.ボルトロッティ/D.クビアト/E.モルタラ(イロン・リンクス-ランボルギニ)

次戦は久々開催のサンパウロ。10年ぶりの開催で勝利を掴むのは誰か。

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